★ 人事制度構築の第一関門
新しく人事制度を構築しようとした場合、一番かかわりの深い人事部、また、それを推進する立場の人事部はどう思うのだろう。私は企業の人事部を経験したことがないが、仕事上の付き合いにおいて感じる部分を整理してみた。
1. 評価制度を明確にすることは、今まで曖昧だった人事担当の評価基準も明確になってしまうので、下手をすると自分のクビを絞めることになる。
2. 賃金制度を明確にすることは、今まで曖昧だった評価のおかげで優遇されていた人事担当の賃金がハッキリしてしまうので、下手をすると自分の賃金が下がるかもしれない。
3. 人事制度をシンプルしわかりやすくすると、難しいことを知っている人事としての権威がなくなる。逆に、ルール通りに運用しないと突き上げを食らう。複雑な制度の方が、他部署にわからないように都合よく運用できる。
「自分や自部署の都合より、会社全体のことを考えて行動する」くらいの経営意識があれば、問題ないが、そうでない場合大変だ。このような人を新人事制度構築の推進役に任命したら、大変なことになってしまう。
推進役を誰にするかが、新制度構築の成否を握っている。
委員会を作って複数の立場の人で推進する、利害のない外部コンサルタント入れるなど、偏らないように考慮することが必要である。
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