◆ 現実的
経営者の方と話をしていると、よく現実的に考えると、という言葉が出てくる。確かに現実的ということは大事なことである。それでは、その現実的とは、どのような意味なのであろう。
「現実的に」といった後、出てくる話の内容は、すぐできること、簡単にできることなど、実行しやすい方策などであることが多い。そして、困難のこと、抵抗の大きいことなど、実行しにくい方策を現実性に乏しいというよな言い方をすることがある。
確かに、実行しやすい方策であれば、実行することは実現できそうである。すなわち、実行することは現実的である。しかし、目的を達成するという観点からみると、実行しやすい方策を実行しても、目的達成には全く届かないのである。すなわち、目的達成については現実性がないということだ。
逆に、抵抗の大きい実行しにくい方策は、何とか実行することで、目的達成を実現させることができるのである。すなわち、目的達成については、現実性がある、ということだ。
やはり、実行の現実性ではなく、目的達成の現実性で考えていく必要があるのではないだろうか。
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