◇ 拉致問題の解決 | 人事コンサルタントのブログ

◇ 拉致問題の解決

 「拉致問題の解決」とテレビや新聞はもとより、政治家が叫んでいるが、そのゴールはどこなのだろうか。拉致被害者やご家族にとっては、永遠に解決しない問題であろうが、日本国として、国益を考えた場合、どうなったら解決といえるのだろう。

 問題という以上解決する必要がある。どうなったら解決したと判断するのか、国として明確にして、そのゴールに向けての戦略が必要になる。ゴールや戦略がないから、相手の出方にいちいち反応し、目先の対応しかできないのではないか。

 被害者やご家族の方の悲しみや悔しさ、そして、北朝鮮に対する憎しみは想像を絶するものがあるであろう。これは当然尊重すべきことであり、忘れてはならないことである。しかし、国として、この問題をずーっと引きずっていることが、本当に国益になるのだろうか。

 ご家族の方が、「拉致される前までさかのぼって、新たな人生を送りたい、送らせたい」と願うことは当然であり、実現しないとわかっていても、願い続けるだろう。
 しかし、日本の政治家までがそう思っているとしたら大間違いである。あるいは人気目当てに「拉致問題の解決」と叫んでいるのだったら、大問題である。

 国としてできることとできないことがある。できることの範囲内でのゴールを提示し、国民やご家族に理解を求めることが、勇気ある対応ではないだろうか。
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