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真夜中の電話はいつもロクでもない内容のものと決まっております、私は少なくともそう信じております。LINEやiPhoneのWifi機能を使った無料通話サービスは本当に世界の距離を縮め飛び交うグローバルな情報はいまやどこにいてもわかるといった時代になりました。眠っている間にも世界は動いているのだと私のような下人でも実感できるようになりました。
何度目かのコールで相手を見るとカナダのトロントにワーキングホリデーで滞在しているWからでした。日本でクレイジー三昧の生活を送りグローバリズムに目覚めた彼は昨年よりワーキングホリデーを使いカナダに旅立ったのでございます。「兄貴、まいどです。ご機嫌いかがですか?」とまだ日中であろうカナダから元気よく話しかけてくる年下の彼に私は眠気を払いながら話しました「そっちはどう?元気してんの?なんかあった?」「いやぁ、久しぶりに天狗さんの声が聞きたくなって」内容などなくただの電話といった感じでございました。「トロントって何がおいしいの?」どんどん頭がまわってきた私はトロントのグルメ事情など聞いてみようと聞いてみたところ「やっぱ大麻ですね、CPいいですし。すごいのがありますよ。アムステルダムでも違法扱いになったやつとか...」「そうじゃなくてぇ食い物な、普通の」地元では先輩たちからもその吸いっぷりを「横綱」と称される程の彼らしいコメントだったが「プーティンとかどうなの?カナダの名物スナック」と改めて聞くと「どんなんです?」と聞いてくるので「フライドポテトにグレービーソースとチーズがのっかってるやつ」と答えると「一回だけしか食った事ないですわ」と意外な答えが返ってきた。
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プーティンといえばカナダの代表的なスナックではないのか?
カナダのジャンクフードとして有名と言われるプーティンがなぜ彼らのような若者の口に気軽に入っていないのだろうか?
私は最近多忙にかまけてフィールドワークを怠ってしまっているのではないか?
世界中の味を現地で味わい見聞するのが私の使命ではないのか?
じわじわと旅に出たいという衝動に駆られた私はひょっとするとそちらに近日中に行く事になりそうだと告げ「ちゃんと空港にぶっといの巻いて迎えに行きますから」という彼にありがとうとだけ言ってその日の電話は終わったのでございます。アムステルダムで遊蕩三昧していた頃に知り合ったNも今は結婚して大人しい生活をしておりますカナダに留学中彼はどうしても大麻が欲しくてトロントの街中の交差点で道行く人に「大麻持っていませんか?」と聞き回っていたそうです。彼の行動を心配した親切なカナダ人は彼に「そのような事を大通りで誰にでも言っていると幾ら自由なカナダでも警察に捕まってしまうよ」そう言われ我に返ったNはまずいと感じ更に奇怪な行動をとります。何とアパレルショップのGAPへ行きいきなり店員に大通りで言っていた事と同じ質問をしたそうです、非常に親切?なその女性店員は「今仕事中だから休憩時間まで待ってほしい、幾らか持っているからわけてあげる」と彼に笑顔で言うとまた仕事に戻ったそうです。程なくその店員の休憩時間になり彼はスタッフルームに呼ばれ今夜パーティで使うと言っていた店員の大麻を分けてもらう事に成功したとその当時の話を聞いた時彼は更に新聞でこのような記事を読んだと言います「カナダの主な産業『大麻』」嘘か誇張した話だと思っておりましたがいよいよよくわかりません。麻薬の話はさておき移民が多いカナダでは世界の味が楽しめるはずです、元よりフランス料理なども有名と聞いた事があります。これは実際にカナダへ行ってカナダの味を食べ尽くすしかないようでございます。今回の私の目的はトロントのグルメツアー、カナダなのに3泊4日は短い勿体無いと言われますが私のような過密な人間が逆にこの短期間でどれほどの情報を得ることが出来るのか楽しみにしております。
【19日 0:40】
オロビアンコのソフトケースにパッキングを済ませた23日の0:40私は22日の朝を過ごしている友人と電話をしておりました。そう、自分が過ごした時間をまだ過ごしていない友人と。13時間の時差のあるトロントは桜が四国で6個花を咲かせ春の訪れを感じている日本人にはとても過酷な寒さだといいます。それでもいくらかは暖かくなったのか氷点下から2cくらいになった時Tシャツで表を歩いている奴がいたというが私にその勇気はございません。単身で海外に出向くのは意外に今回が初めてで少し不安などもございますが現地で友人と会いさえすればどのようにでもなるかと思っております。
トロントへ関西からの直行はなく無駄に成田空港へ行かねばならない面倒臭さ、伊丹空港を出発した日時の1時間後に何故かカナダに着く不思議な感覚。考えてみると今更ながら遠い土地に行くのだと思います。乗り換えも含め人生最長時間フライトは飛行機嫌いの私に随分なプレッシャーをかけてくる、更にお一人様旅行は気軽な様で意外に寂しかったりもいたします。人間とは勝手なものでございます。
機体がふんわりと浮き上がり窓から見える東京の景色が名残惜しいので今宵はここまでに致したくぞんじます。