最前線に立つ

私を追いかけていた刑事がいた


宮原さん。


初犯でパクられた時から世話になった人だ。


私がまともになった時も何かと心配して様子を見にきてくれた。


今は退職しているかもしれない


今回29時間も篭城してバカなことを起した人間がいる。


防弾チョッキなど装着していても命を落とすのだ。


昔、宮原さんが私に言ったことを思い出している


「実家のおふくろが、事件がおきても最前線には出ないでくれ。誰かの後ろに隠れて前に行け」


そういう事を何度も言われたと言う。


テレビを見ていて自分の息子がいないかと、画面に近寄って正座をして見ていたとも言った。


警察官と言えども、親にしてみれば可愛い子供だ。


親の気持ちが良くわかる


今回亡くなった林一歩巡査部長の死は残念でならない。


また親の気持ちを考えると胸が熱くなった


自分の息子がSATだった事を死をもって始めて知ったらしい。


無念だ・・・・・


この事件は宮原さんも見ていただろう


大林などと言う馬鹿な男にチャカを渡した人間は誰なのか・・・


人間と言うのはチャカを趣味で持つと必ず撃ちたくなるものだ


最初は木などを撃つ


そのうち動くものを撃ちたくなる


今回の大林容疑者は突発的にポン中ごときの発砲だろう。


昨日私はこの大林は自殺するかもしれないと思っていた。


警察官の動向ももっと早い処置が出来なかったのだろうか


哀しい出来事だ


宮原さん・・・・これをみていたら無念でしょうね。


元暴力団員と言う言葉で極道が起した事件と同等に思えるだろう。


しかし極道はやたらとカタギの人を殺したりしない!


林一歩巡査部長の冥福を祈りたい。