女 囚


中の世界は良く知られている。


しかし小さなことはあまり書いている本が少ない。



何処に行ってもシャブ仲間が多い


中の三度の飯は確実に太る。


それ以前にシャブで痩せすぎているのだ。



残す、あげる、これらは何処でも同じだろう

厳禁だし懲罰だ。


シャブで入った人は体重のことを異常に気にする時期が来る。


釈放が近い時だ。



外に出て、待ってる男もいないのが多いのだが。


食べ物に関しては皆、苦労しいている。



外では出来ない苦労をしながら体重を落としていく。


仲間がいないと出来ないことなのだ。


見つかればこれまた懲罰。



女とは痩せて綺麗になって男を捕まえたい。


特にシャブに関して入ってる女はそれしか考えなくなっている。


シャブで痩せた体を取り返すように食の権化となる。


腹は出てきて顔も丸くなり、喉は二重あごだ。


皆でため息をついてもしかたない。


水だけで1日すごした女がいた。


巧妙にバレない作戦を皆で協力したのだ。


それを1日置きにやっている。


看守が言った

「どこか具合でも悪いのか!」


そう聞かれりゃ、悪いと言う。


腰が痛いの、ヒザが痛いの、などと適当なことを言って食欲が出る訳が無いと言う。


面会に来る親族は痩せていると、ひどい仕打ちに合ってるのではと心配もする。


まさか男のためにダイエットをしてるなど言えない。


哀しい女心だ。


殺しなどで入った人間は、そんな様子を「バカじゃないのか」とせせら笑っている。


シャブの体重の反動の凄さは知ってる人は良くわかってると思う。



とにかく良く食べる。


私がおかずに手を出したとき、前に座っていた詐欺師の女が箸を投げてきた


私の顔に命中する。


目と目が合った


無言だ。


無言の中でその箸を投げ飛ばす。


陰湿な喧嘩だ。

そんなダイエットをやってることに不満を持っているのだ。


どこの世界でも、特に男に接しない世界ではレズも多いが、男の為よと頑張る女も多い。



私はもう中に入る事はないだろう。

そうあっては困る。


しかし、一番困ったのはレズだ。


夜中になると下半身に違和感を覚えて目が覚めると同時に、口をふさがれる。


そんな光景は連鎖するようだ。


他にもいた。


男も懲役から帰るとオカマを掘られて帰ってくる


そしてセックスの時にアナルを責めると、懲役前とはまったく違う顔になる。


恐れ入った。


色々なものが集まるのだ、無理も無い。


しかし、女の指先は繊細だった。


忘れられない・・・・