今日は日記を書いてみたい。
私の亭主がヤクザの組長で、愛人が右翼の会長だった。複雑だが真剣だ。
それなりに、適度な関係が暫くは続いている。
亭主が私としけこみたい時には、愛人の会長に遠いところまでの用事を頼む。
愛人はそれを察知しても組長にはイエスマンだ。
その間、二人でシャブズケで、ホテルででんぐり返っている。
そのくらい激しい体操をした後みたいなのだ。
亭主のシャブの量は私の四倍はいってる。
耐性ができてしまったようだ。
見ていていつもひやひやした。この場でロクったらどうするか・・・・
そんな間に、若い右翼が凱戦車に乗って女をナンパしに行ってるなどとは知らなかった。
そのことが私の耳に入ったのは事務所によく出入りしていた女からだった。
凱戦車はモテるらしい。。。
特攻服を着て凱戦車でナンパすると大抵の女は落ちると言う。
確かに私が凱戦車の前に乗っていて、マイクで、がなり声をあげて喋っていると、道路から手を上げて停まってくれと言うサインを出す。
「そこの娘さん!乗りたいの?」とマイクで叫ぶ。
相手も私が女だと安心する部分もあるのだろう。
頭は金髪でヤンキー風の女ばかりだ。
でも私はその女を凱戦車の中に入れる。
「右翼になりたいの?」
「イヤー、一度乗って見たかったんですぅ~」
次の信号でおろしてしまう。
一度乗ったからいいだろう。
確かに事務所には女が右翼に入りたいと来る。
必ず髪を染めてくる。何か勘違いしてないか?
暴走族ではないんだ。
勘違いしないでほしい・・・・
その場で試験をする。簡単な国数社の問題と、右翼に対する自分の思想を書いてもらった。
10人いて2人ぐらいがいいとこだ。
中には「思想って何ですか?」・・・・・
私も気に入った女なら面倒見はいいのだが、そうでない女には冷たいらしいし、怖いらしい。
後から聞いたことだ。
会長席に座って特攻服を着て、傍らには木刀を3本立てていた。
それが怖いと言う。
そう言われれば、かなり暴力的な女だった。
右翼に入りたいと言う女に金を女に渡して美容院に行かせる。
男は床屋だ。短髪に・・・
こう見えても真面目に取り組んでいたので、ちゃんぽらんな人間は要らなかった。
髪を黒くしてくると言う子にはやさしい。
迷う子には、その場で「帰れ!」と言う
そこの分かれ目が大変だが、ただ凱戦車に乗りたいだけなら必要ないのだ。
若い右翼が、それをナンパに使ってることが私の耳に入った瞬間
組長を蹴飛ばしてしまった。
「なんだよ!」
「うるせえー!」
無性に腹がたったのだ。
すぐ近くにある事務所に行くと、若い右翼達が女の話で盛り上がっていた。
私は木刀を持って一人ずつ叩きのめした。
それで文句を言うのは誰もいない。
私は怖がられていたから、何で締め上げられたのか分かったみたいだ。
血を流してる若い衆に組長が後ろから「そのくらいにしておけ!」と怒鳴った。
その組長の右手を見たら日本刀を持っていたのだ。
私を静かにさせるにはそれしかないのを知っている。
ヤクザの仲間のリンチは凄いものがあるが、私が木刀で叩くぐらいなんてことは無い。
骨折はする、歯は折れる、顔は切れて膨れ上がる・・・・
それでも誰も文句は言わない。
まさに男の社会だ。
私が組長の女でなければ逆に袋叩きにあっているだろう。
しかし、ここは縦の社会なのだ。
女をナンパしたかったら、自力で私服を着てやれと言った。
この頃に一番もてたのは、死んだアキラだろう。
私が住んでいるところには高速が通っていて、よく凱戦車が大きな音で軍歌を鳴らして通る音が聞こえる。
それをうるさいとは思わない自分に、何処か右翼精神が残っているのかと思う。
いや、残っているのだろう。
皆さんに聞きたい・・・凱戦車に乗ってみたいものですか?
凱戦車も造り上げるまでに、相当な労力がいるんです。
走るのにも保安課などの許可を取ったりするんです。
右翼で菊の紋章を作るのに天皇家と同じ16枚の花びらにしてはならない、と言うこともあるんです。
みんなその花ビラの割合に苦労しています。
そんなことも知らない若い右翼は女の尻を追っかけているのです。
凱戦車は手を上げると乗せてくれますよ(笑)