みなさま、立春も過ぎましたが、

いかがお過ごしでしょうか?

 

相変わらず不定期気まぐれ更新の当blogにお越しいただきまして、ありがとうございます。

 

良ければ、まったり、お過ごし頂ければ幸いです。

 

繰り返しになりますが、見て頂ける方がいること、これが、書き手の最大のエネルギー源です。

これがわかる、blogという仕組みは、本当に素晴らしくて、良い時代になったもの、しみじみありがたいです。

 

その上にイイねまで、いただきまして、本当にうれしいです。ありがとうございますラブ愛飛び出すハート

 

 

苦手なことが多いのですが、好きなもの・ことも、多いほうです。

先日尻切れトンボで書きましたように、平安時代も、大好物。

全体的に歴史は好きなほう。

 

時代は、奈良、平安、鎌倉、戦国、そして江戸。

 

鎌倉・戦国は私は永井路子先生のご著書がお師匠様。

私的オススメは「乱紋」です。お江のブ〇設定からして斬新。


そして平安時代。王朝文学・関西弁・中年のおしゃべり人生談話と言えば、なんといっても田辺聖子先生!源氏物語は、とにかく田辺源氏が私のイチ推しアップ


江戸は、平岩弓枝先生の御宿かわせみシリーズや、杉浦日向子さん。


幕末については、司馬遼太郎先生の、新選組血風録。

食べ歩きや、紀行文、エッセイなども、好きです。

 

そして、繰り返しますが、中でも私は田辺聖子先生が大好きです。

好きと言うだけでして、先生方の教えを実行できているかどうかは、疑わしきこと多し。

耳に痛いお説も沢山。

 

他に挙げさせて頂いた諸先生方も、大変な、多作でもあります。


その中でも一番手元にあり、手にとっている、拝読しているとは言えども、田辺先生のご本も、全網羅はしておりません。

デビュー作の、感傷旅行すら未読です。

 

どうしても各々、好きな作品があるので、あれこれ書いてしまってスミマセンえーん

 

とにかく今回のテーマ、ときは平安・源氏物語に、そろそろ、移って参ります(笑)

 

漫画ではもう、この一点。

 

あさきゆめみし

 

大和和紀先生と言う存在が、リアルタイムにこのご著書を描いてくださっていた時代に生まれそだち、追いかけるようにして拝読出来たのは、本当に幸運そのものだな、と思います。


月刊mimiで連載中、毎月書店に立ち寄っては、回を重ねるごとに凄みを増す画力、美しさにひたすら、息をのみ、内容にもドキドキわくわく、コミック化を楽しみにしたのが、今でも思い出せます。


そしてのちのち、田辺聖子先生の文庫を集めるに従い、田辺先生の原作が、あさきゆめみしのベースになっているな、と言う推察に至りました。

田辺先生の原作と、一字一句違わぬ台詞が使われていたからです。

 

大和先生の記述ですと、円地文子先生の源氏物語も読まれたようでした。

円地源氏は拝読していないため、追えていません。

 

そして、田辺先生が本文

絵を岡田嘉夫さんで

「絵草紙源氏物語」

と言うのがあります。


こちらも古書(中古)になると思います。

Kindleではまだ購入可能ですので、ご興味ある方は、是非、お試しを。。。


そして、活字が苦手だけど一冊ぐらいなら読める。

ダイジェストとして、で、いい。

という方には、良いのではないかと、思います。


んが絵柄は結構大人向き・エロティシズム溢れるものでしてニヤリ

私は大変、好みでございますが…口笛

 

この絵のパターンや、着物の柄そのものが、あさきゆめみし と、まったく同一、と言うものも何点か、ありました。

もちろん出版社、各先生方、ご承知でのことだろう、と思います。

 

源氏物語は、作家さんにとっても、心奮わされる題材のようです。

一度は、自分での解釈なり、訳として、マイ源氏を書こう、と思われるようですね。

私の知る限りでも、少し古くて与謝野、谷崎、円地。敬称略にて失礼します

たしか昭和か平成に、瀬戸内、橋本版と、あまたの源氏物語が世に出たように思います。


最近では、林真理子先生も。。。読んでみたいな。


あと、田辺先生が書き遺されていないので、紫式部本人の物語……林先生に、書いて貰えないかなあ、と、密かに願っています。(個人のたわごとですが…)

 

 

私個人としては、やはり、田辺源氏が本命・イチ推しドキドキ

何より、言葉遣いがとても美しいうえに、読みやすい。


「新・源氏物語」

「霧深き宇治の恋」

源氏物語に特化したエッセイとしては「源氏紙風船」

こちらが、私のオススメとなります。




ちなみに、源氏出生のストーリーになる「桐壺」は、バッサリ、切り落とされています。
のちのち、本文で状況説明や補足をしていくスタイルでした。

このあたりは、あさきゆめみしを読まれてから入られるほうがいいのかな…。
源氏の父君、桐壺帝が、まず引き起こした、源氏の母に対する偏愛、そして身代わり、と言うテーマは、本編後の、宇治拾条にも最後の最後まで、引き継がれていきますので…。

そして今回、特にご紹介したいのが……

もうすでに、新刊販売はしておらず、中古の古書かKindleか、と言うことになると思いますが。


源氏を血肉として咀嚼しきった、プロ中のプロが、源氏をパロっちゃうとこうなる、と言う、実に楽しい、ご本の紹介と言うことになります。


作者は、もちろん、田辺聖子先生


古風な関西弁の生き生きとした表現など、右にも左にも出るものなしのコメディ版・源氏物語でございます。

 

原作のあの、ロマンティックな雰囲気が大好きだから壊したくない!と言う方。

源氏物語を読んだことがない方。

は、避けられたほうがいいかもしれませんが……。


こんな見方があったなんて!

こんな面白いパロディだからこそ人物関係がうっすら頭に入った。原作にトライしたい!

……と、なってくれれば……とも思ったり。

 

田辺先生は本のことをよく、食べ物に例えておられまして、読み手としては、美味しいのだけ、を読みたい、ト。

ご自身の本は「お菓子・各種取り揃え」を目指している、とおっしゃっていましたが。

 

こんな美味しいオヤツ・お菓子を知らないなんて……もったいないとしか言えまへん…と、私は声を大にして言いたいのどす……あ、この訛りも田辺先生のん、読んでたらうつってしまうのどす。




 

 

まず、原作の須磨・明石までを、源氏のオツキの男、ヒゲの伴男から見た源氏を描いております。

私本・源氏物語

私の一番のオススメは、

色気の花は散り散りの里の巻、です

 

友人は森の下草老いぬればの巻の、源氏の君が漏らされた「シワ小町、骨小町……」の表現にお腹を抱えて笑ったそうです。

 

そして、明石からの帰館後、今度は女君のオツキ・あるいは回りの女性目線からみた源氏を描いた

新・私本源氏 春のめざめは紫の巻

わたくし、個人的にオススメは、浅はかの朝顔の恋の巻。桃園のババ様にご披露申し上げるヒゲの伴男の「え~、ぶっちゃけたこともうしあげますと~」以下が。

大変なことになっております。

いやはや、源氏の君とてニンゲンですものね。

綿入れ腰巻、も、隠れた、パワーワードでしょうか。

 

ラストは、ヒゲの伴男と源氏の主従コンビが繰り広げる日常的平安、恋と冒険物語で、完全なるパロディ話です。

恋のからたち垣の巻

え~、やはりオススメは何と言いましても、恋のニンニクの巻が。はい。ぜひに。


ニンニク関連は、笑いどころの必須アイテムとして出て参ります笑い泣き

 

 

繊細、デリケートな当世、ある意味、いじわるな物言いが多いと言うとらえ方も、あるかもしれません。

相性が合わない方、不快に思われる向きもあるかもしれませんが、その点は、個人裁量にお任せいたします。

私もグサグサ来る、語り口はたくさんありました。

ですが、物語のナレーションとして言われていることを聞くとつい、そうそう、そうよね、と納得もし、笑っても、しまうのです。

どちらかと言うと、思わずニヤリと笑うことで、ふと、元気が出るというものでして……。

 

あと最近は、来年に備えてというか(笑)

やはりマイブームで、小迎裕美子さんの「紫式部日記」と、D・キッサンさんの「神作家・紫式部のありえない日々」漫画は、kindleにて衝動買いをしたところ。

 

で、式部といえばやはり、ナゴンさんこと、清少納言。

こちらも、田辺先生は、清少納言をヒロインとした

「むかし・あけぼの」

シリーズ上下巻を書かれています。

これもやはり古書となりそうですが……。

 

源氏は、書き手本人の、紫式部の人間ドラマを書かれていません。

が、枕草子に関しては、本人語りおろしのドラマとして、草子の内容を描かれていました。

 

さきほどもチラっと書きましたが。

来年のNHK大河ヒロインが紫式部、と、言うことらしいですよね……。

それも吉高由里子さんがご主演だとか。

ううむ、花子とアンで、結構、吉高さん、上手い!と思ったのと&好きだったからなぁ~……こいつは、見逃せず。

久しぶりに来年は大河を見ますかね……キラキラキューン