Pandemic Pastime
私のパンデミックパスタイム。
(パンデミック禍での娯楽)
もう2年目を迎えようとしている、コロナウィルスとの共存生活。
外出しにくいもどかしさは否めないが、“おうち” 時間が増え、チャンス(機会)も増えた。
それが、私には「マスタークラス」。
偉大なる巨匠たちのピアノやヴァイオリンのレッスンを家で観ること。
また、巨匠たちのインタビューや会談も非常に興味深い。
私が生まれる前のもの(白黒)から、最近のものまでと幅広く、
おうちで、海外のレッスンや講演が観て聴ける。
そして、その巨匠たちのほとんどがユダヤ系であることには驚いた。
ルービンシュタイン・ハイフェッツ・ホロヴィッツ・メニューイン・パールマン・バレンボイム・アシュケナージ・ダヴィッド オイストラフ・ギトリス・・・
圧倒的なユダヤ人の並外れた才能と感覚。
何か特別なイデオロギーやメソッドでもあるのか・・。
商売は上手だと聞いたことはあったが、音楽の才能も桁違い。
中でも興味深かった、2015年のショパン国際コンクールのドキュメンタリーより。
題名 “Do you speak Chopin?”
(訳すと「ショパンを語りませんか?」だろうか。)
タイトルからしても面白いが、
Marian Marzynski (マリアン マジンスキ)という映画作家による密着取材。
特に、当時審査員だったギャリック オールソンへのインタビューが特に印象に残った。
彼は、1970年第8回ショパンコンクールの優勝者。(ちなみに二位は内田光子さん)
ギャリック オールソン:
「ショパンはとても小さくて、とても弱く繊細な男。
彼の音楽は信じられないほどパワフルで力強い。
巨大な石碑(碑)を造るというような意味ではないが、偉大な作家が言葉のチョイスをとても考慮するように、彼の音楽も部分的に効率的な(音楽の)構想や構成を整えている。
ショパンは、他の追随を許さない。
彼はバッハやブラームスのような
"心的装置" を持っている。
彼の響き(音楽)は天国から落ちてくる。
シューマンは、
『ショパンの作品は花に埋もれたカノンである。』 と言っている。
ショパンは信じられないほどの圧倒的な能力を持っています。
力強さという意味ではないが‥、時にはそれもあります。
おそらく特に19世紀または20世紀初頭、感傷的なショパンの演奏スタイルが、実に女性作曲家全体に及んだ。
大人の女性たちは、どうにかしてショパンのノクターンを演奏するのが好きだった。
彼女たちも他のみんなも、それをなんとか演奏していた。」
マリアン マジンスキ:
ショパンは、大きな公の場でのリサイタルが好きではなかった。
アットホームな(個人的な集まりのような)親密な場を好んだ。
(私):
シューマンが言ったという、
『ショパンの作品は花に埋もれたカノンである。』
私も全く同じように感じている。
綺麗で華やかな旋律の中に、複雑に絡み合う妥協なく構成された抜群のセンスが光る“伴奏のような” 旋律。
そう、正にカノンで美しい旋律と旋律が絶妙に美しく絡み合う。
私はいつも言っているが、
ショパンはピアノの詩人ではなく、
『和声の達人』。
彼の音楽を一言で言うと『艶』。
字のごとく、なまめかしく、あでやかさを持つ。
彼の音楽に、伴奏という言葉は存在しない。
と、私もついでに語りたくなった。
(翻訳は私のニュアンスが入るので、念のため聞き取った英語と動画を添付)
Garrick Ohlsson:
Chopin is very small and very weak delicate man.
His music is strong, unbelievably powerful and strong.
I don't mean monumental, I mean in trim a construction architecture emotional in part efficiency,
in the way the great writer considers great deal a few words.
Chopin has very few equals.
He has a mental apparatus like Bach and Brahms.
The music also made of iron.
The sounds drop from the heaven.
Schumann said "Chopin's works are canons buried in flowers.".
Chopin has an incredible overwhelming strength...I find.
I don't mean force although sometimes force too.
That was probably especially 19 or early 20 century,
sentimentalisation Chopin's performance style became in pratically collective term ladies composer.
Old ladies would like to play Chopin Nocturne which is somehow.
Well they do so.. does everybody else.
Marian Marzynski:
Chopin didn't like giving a big public recital.
Preffering the intimacy of private homes.