第18回ショパンコンクールも、第3次予選まで進んでいる。
ここまで来たら、もはや誰が選ばれてもおかしくはない。
いつも思う、作曲者自身なら、誰を選ぶのか。
いや、きっと誰も選ばない、選べないだろう。
言わば、自分の教え子の様な参加者達に、優先順位なんて付けられるだろうか。
ショパンならきっと、「みんなありがとう。」と言うにちがいない。
審査員のバックグラウンドは様々で、大学教授から現役ピアニストまで、あらゆる角度からの見解や好みにより、
ショパン音楽の神髄に迫る。
いわゆる、“ショパンの専門家たち” に選ばれる。
それはさておき、これだけのコンテスタントの演奏が聴けることは、自分の感性を養うには格好の機会。
第3次予選に進み、聴衆の耳も肥えてき、演奏者の底力が試されてくる。
私は、 Nikolay Khozyainov(ニコライ コズィヤイノフ ←日本語で何と発音されているは知らない)氏の演奏が、
特に音楽性、音のバランスなどピアノ本来の音の魅力を存分に感じる。瑞々しい。
瑞々しい音楽、瑞々しい人、瑞々しい文章・・・
“みず” のような、透き通った新鮮でフレッシュなもの