芋づる式読書の愉しみ フィンランド編
こんにちは、ベル子です。
昨年11月のブログにて
「ムーミンシリーズを全巻読破した」と書いたことがありましたが、
読後もなお、ムーミンおよび作者のトーベ・ヤンソン、
さらにトーベの生まれ育ったフィンランドへの興味が尽きずに現在に至っています。
そんなある日、職員間で回覧している書評記事の中に
フィンランドの危機について書かれている本を見つけ、
「フィンランド!」と飛びついたのです。
『危機と人類』 (上・下)
ジャレド・ダイアモンド/著 (日本経済新聞出版社)
この本は、国家的な危機に直面した7つの国の事例から、
いかにしてその危機を乗り越えたのかを考察し、
人類の未来を読む、という、
なんだかむずかしそうな気配の本なのですが…![]()
しょっぱなに取り上げられる国がフィンランドだったので、
さっそく上巻を読みました。
すると、著者の人生に実際に起こった危機![]()
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(進路選択や離婚といった、そう特別でもない危機)
を引き合いに出し、
個人の危機の乗り越え方を
国家にも当てはめてみる
という、
案外、実感のこもった作りなのです![]()
取り上げた7つの国も、
著者がよく訪れたり、愛着が深い、という個人的な理由です。
その中には、「幕末の黒船来航」という危機に直面した
日本
も取り上げられています。
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さて、フィンランドの危機とは、隣の大国、ロシア(ソ連)との戦争のことです。
小国フィンランドは、内戦、続いて対ソ戦で本当に多数の戦死者を出します。
ならば、トーベ・ヤンソンの生い立ちにも、
この戦争の影があるのでは?と思い立ち、伝記を見てみました。
『ムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソン』
トゥーラ・カルヤライネン/著 (河出書房新社)
やはり、トーベの父が内戦にかかわっており、
そのことが、父と娘の関係性に影を落としています。
のちの戦争は、トーベの作風に影響し、
彼女の描いた政治風刺画のほとんどは戦争批判で、
あのムーミンの作者?という感じです。
ですが、フィンランドは
新たな、そして絶妙な戦後政策を考え出し、
この危機を乗り越えてゆくのです![]()
それでは、現在のフィンランドのことを知りたいな、と思い、
2階児童室へ向かいました。
ごぞんじですか?こちら 【ほぼ日のアースボール】です。
ビーチボール状のふわ軽アースボール(地球儀)とタブレットが一対となり、
いろいろ遊んで学べるツールです。
画面に並んだアイコンの中に「世界の国々」というのがあり、
そちらをタップし、アースボールを画面に映し出すと…?
たくさんの国旗が飛び出ているの、おわかりですか?
今の私は、フィンランドのことが知りたいので、
アースボールをぐるぐる回して、
フィンランドが映し出されるようにセットしました。
このぐるぐる行動が、
フィンランドの地勢的なことを実感する手助けになりました。
フィンランドはロシアの一部か?と思うような位置にあるのです。
長い国境を接していて、
これは、ロシアに乗っ取られる危機があってもおかしくないな、と。
フィンランド、頑張った![]()
フィンランドと日本の面積は同じくらいなので、いくつか比較してみます。
人口は…
【フィンランド共和国】 551万人
【日本】 1億2679万人
少ない!ゆったりです。小国、と言われるのもわかります。
GDPは…
【フィンランド共和国】 2,519億ドル
【日本】 4兆8,721億ドル
まあ、経済大国日本だし、こんなもんかな、と思ったアナタ!
次の項目にご注目。
GDPの1人あたりは…
【フィンランド共和国】 45,703ドル
【日本】 38,428ドル
おやおや、追い越されています![]()
『危機と人類』から引用すると
「現在のフィンランドは科学技術力と工業力で世界に知られ、
1人あたり平均所得はドイツやスウェーデンと並ぶ最富裕国のひとつである。」
少ない国民をフル稼働させるために、
全員に良い教育を施し(国際的な学力調査でトップクラス)
男女の区別なく最大限に活用し(女性政治家の多さ)
たった半世紀で最貧国から世界有数の富裕国へと変貌![]()
さらにいえば、シンプルで洗練されたデザインを生み出す国ですよね![]()
そして、世界中で愛されているムーミンが生まれた国![]()
フィンランドから目が離せません![]()

