冬ごもりの日には | さばとごはん

冬ごもりの日には

こんにちは、民子ですこけし

 

 

この冬は久しぶりの大雪雪

私は、早起き、雪かき、凍結した道路の運転などで

疲れもピークを迎えておりますショック!

 

こう雪が多いと、休みの日は1歩も外に出ない

という日もしばしばです。

 

そんな日は、今まで読めなかった本を読むには

絶好のチャンス!ということで、

予備知識なしの読書、第2弾を決行しましたビックリマーク

 

 

今回は、井伏鱒二 著 『くるみが丘』 です。

この本はとある古書店で、

書名の“くるみ”くるみというかわいさと、

何ともユルくて素朴な装丁に惹かれ購入しました。木木木

(図書館には残念ながら井伏鱒二全集23巻 918.6/イ/23

しかありません。)

 

昭和41年初版の本。

犬養さんの本の時のように面白いといいなあ音譜

と思いつつ、わくわくしながらページをめくります。

 

 

あらすじは、

高校の同級生の二人の男の子は、

思いあがった先生に叱られた際に

二人が異母兄弟であることを知らされます。

これをきっかけに二人は家出をし、東京へ。

二人は自活するために、日雇いの仕事を探し始めます。

 

きっかけはどうあれ、大人の世界で二人はあくまでも前向きで、

シリアスな感じは全くありませんboyboy音符

 

ある特殊な仕事を扱う男に出合い、印刷関係、

ファッションショーの仕事まで手伝うようになる二人。

その男の手引きで、故郷に帰るまでの冒険譚です。

 

 

時代は、多分戦後の高度成長期と思われます。

ドヤ街、パチンコ店のガス玉、メリケン波止場の風太郎、

サラシ、頭とり、造船工のスケット、1泊80円の簡易旅館・・・

その時代を感じさせる言葉が、私には面白く感じましたニコニコ

 

 

書名にある“くるみが丘”はほとんど最後に

故郷を偲ぶせつないシーンで、ほんのすこし登場します。

 

 

パチンコ店でガス玉を使って稼ごうとした仲間のせいで

つかまりそうになったり、

職をさがすため威勢のいい顔に見せたくて、

手拭いをねじり鉢巻きにしたけれど、ちっとも威勢よくみえないので

首に巻いて尾羽打ち枯らした*感じをだしてみたり

とか、ちょっとしたユーモアもあります。

(*「尾羽打ち枯らす」 調べてみました。

前は相当な身分の人がおちぶれて貧相になること 『広辞苑』より)

 

 

全体的に大きな起伏はないものの、さらりと読める。

けれど実は深い、噛めば噛むほどスルメ的なするめ

お話なのかも知れません。

 

 

 

たくさんある本の中からこの1冊を選ぶということは、

些細なことのように思えますが

なかなか運命的なことなのではないでしょうか?

そうでなければ井伏鱒二の、

しかもこのようなマイナーな小説を

よむ機会は訪れなかったでしょうsao☆

 

 

これからも、本とのそんな出会いを

大切にしていきたいな~と思います嬉しい

 

 

実はうちにはもう1冊井伏鱒二の本があるのを発見!!

『珍品堂主人』。

また読んでみますグッド!