贈り物
こんにちは。白炎です。
風は冷たいものの、
梅のつぼみが丸く膨らんで
本格的な春の到来を知らせてくれています。
昨日、思わぬ人から
コーヒーをいただきました。
初めてお会いした方だったのですが、
「おいしいコーヒーを今度・・・」と仰って帰られた後
コーヒー屋さんが3つの袋を届けて下さいました。
さっそく、お湯を沸かして、淹れました。
香り高くて、すっきりした、おいしいコーヒーでした。
思いもかけない「贈り物」。
ひとから何かを頂くとき、
申し訳ないという気持ちもありますが、
寒い冬空の下で温められた小石を貰ったような、
そんな思いが胸を貫いて、
「また生きていこう」と、
望む思いが湧いて来たりするものです。
そう言えば、太宰治の『晩年』の冒頭に
こんな描写がありました。
死のうと思っていた。
ことしの正月、よそから着物を一反もらった。
お年玉としてである。着物の布地は麻であった。
鼠色のこまかい縞目が織りこめられていた。
これは夏に着る着物であろう。
夏まで生きていようと思った。
二十歳の頃に読んだこの描写が
40年経った今でも時折思い出されます。
向こうから、呼びかけてくるもの。
