織りたい病♪
毎日寒い日がつづきますね 
こんな寒い日は、家にこもって一日中はたを織る…
なんて生活を夢見る民子です
織物といえば、鯖江では石田縞ですね。
江戸後期、石田下町で誕生した石田縞は
シンプルな縞々柄の綿織物で、民子も大好きです ![]()
民子も石田縞の手織りの体験教室にしばらく通ったことがありますが、
それはそれは楽しかったですよ~ ![]()
その時の楽しさが忘れられず、
いまでも時々織りたくてうずうずしてしまうのです。
これはもう織りたい病ですね![]()
いつか石田縞を一反織り上げてみたいものです ![]()
体験教室で織った石田縞
石田縞の起源は、
『鯖江 繊維の歴史 -石田縞の思い出ー』
鯖江繊維協会 編
によると、
石田という地名は、昔、洪水のたびに田畑が石の野原になってしまう
ことからついたそうです。
その石田に住む高島善左衛門が、石田の貧しい人々を救うために
工場を作り、機織を教えたのが始まりとのこと。
明治期には、石田縞は女学校などの制服に指定され、
石田縞の着物に袴という制服が、少女たちの憧れだった ![]()
とか、
福井に墓参りに行った人たちが石田縞を買って帰り、お互いに
見せ合ったりした 


というくらい、広く知られていました。
でも、昭和初期には服装が洋服に変り、
大量生産の人絹織物の生産が始まったことで、
石田縞は次第にその姿を消していったのです 
昭和47年、鯖江の二人の女性によって復元され、
現在は石田縞の体験講座を開催し、
後継者の育成に努めていらっしゃいます。
そんな石田縞を題材にした小説があります
『遅咲きの梅』 津村 節子 著 中央公論社
1980年にテレビドラマ化されたので、ご存知の方はいらっしゃると思います。
復元活動を始めた一人、吉川道江さんをモデルに書かれています。
ちなみに、生い立ちや人間関係などは作者の創作ですよ
民子も前から気になっていたのですが読みそびれており、最近読んでみました。
まず最初に一言、「こ、怖い・・・」![]()
主人公かなが嫁いだ先の姑の強烈な嫁いびりに
身震いがしました 
特に鯖江弁で叱られるのが、
鯖江出身の私には臨場感がありすぎです![]()
延々と嫌がらせが続きますが、物語の中ごろ、
やっとかなが古い石田縞と出会う場面では
私の心にも希望の灯がポッとひとつともった気がしました 
その後もかなは、姑の嫌がらせにひたすら耐え、
身を粉にして働きながらも、
今では織られなくなった石田縞を復元してみたい!という夢を
少しずつかなえていきます・・・
作中の、
『農家の主婦や娘らが、厳しい暮らしの中で家族の衣服や、
現金収入を得るために織っていた織物には
その土地の女の生活が織り込まれている』(本文より)
というところが、印象的でした 
民子も、もしまた石田縞を織らせてもらうことがあったら、
きっと石田の女性の流した汗と涙の歴史を思うことでしょう ![]()
3月18日に鯖江市文化センターで、
演劇 『遅咲きの梅』(鯖江市主催)が上演されるそうですが、
そちらも気になってます ![]()
織物関係の本
![]()
『縞事典 -日本の縞名百相』
外山 美艸 著 源流社
日本中の縞の名前、由来を古来の文人の短歌・俳句を添えて紹介。
『日本の染と織』
伊藤 佐智子 著 パイ インターナショナル
写真がきれい。
『百年文庫 音』 「斑鳩物語」
高浜 虚子 著 ポプラ社
何気ない暮らしの音。
『白夜に紡ぐ』
志村 ふくみ 著 人文書院
京都の染織家の静謐なエッセイ。
