ジャコメッティ | さばとごはん

ジャコメッティ


こんにちは。


今回は、

ジャコメッティの彫刻を

ちょっと描いてみました。


ピカソの「ヌードと観葉植物・胸像」が

史上最高額で落札されたことについて

先回書きましたが、

それまでの最高額は

ジャコメッティの作品だったとか。



さばとごはん-SN3E0005.jpg




ジャコメッティの作品そのものを

何度も見たわけではないですが


削ぎに削いで

限界にまで至ったかのような

彫像は

人間の強靭さと脆弱さを同時に

表しているように思えて


その厳しさが

見る者を

脅かして来るようです。



「お前はそんな生ぬるい精神で生きていて

 恥ずかしくはないのか」


と、言われているように

思えてきます。


(まったく、勝手な感想ですが。)




僕たちはジャコメッティにしてもピカソにしても

本物を見ることは中々できませんが

画集でなら

パラパラとでも

じっくりとでも

好きな時に好きなように

見ることができます。


音楽はレコードで聴き

バレエはDVDで

美術は画集で見つめる


それは淋しい「翻訳文化」でしかないのかも知れませんが

それもまた

善し

です。



自分の部屋にジャコメッティの作品が置かれていたとしたなら

心が重苦しくなって

とても生活どころじゃないような

気がしますからね。


                     (白炎)





鯖江市図書館所蔵の

ジャコメッティの作品集。


「ジャコメッティ」  リブロポート

「ジャコメッティ作品集」  MUSEE D‘ART MODERNES



ジャコメッティ・アルベルト  1901~1966 スイス