じこ報告書 -385ページ目

自己報告2

その写真家は、テレビの中にいた。

2ヶ月ほど前、ある日の夕方のニュース番組。

夜勤明けでウトウトしていたオレは、つけっぱなしのテレビから漏れる音にそっと聞耳を寄せた。

「一年と余命宣告を受けた女性が、その期日を過ぎても生存しており…」

テレビの中の女性は笑っていた。

『命とは奇跡であり、本当に奇跡だと思ったら絶対に変わる。』

というようなことを言っていた。

気付けば身を起こしていた。
気付けば涙が伝っていた。



番組終了後、オレはすぐにブログに飛んだ。