2011年3月11日、東日本大震災が発生。
私は当時8ヶ月の息子とスタッフのmaiと共にタイのバンコクへ買い付けに行き、3月5日に帰国。
息子の初海外、かつ買い付けというハードな仕事に付き合わせる、冒険修行の旅でした。
出国の1ヶ月位前から、息子に飛行機の絵本を見せたり、バンコクの気候を説明したり。
でも、私のちょっとした心配をよそに、彼はとってもおりこうさん。
まるで全てお見通しかのようにぐずることもなく、常にニコニコ。
持参した離乳食や現地のフルーツなど、もりもり食べて食欲も旺盛。
行き帰りの飛行機の中でも、どこかキリッとしていて、完全に空気を読んでいる感じがしました。
チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット、Tawee氏と。
後から聞くと、パパから「お母さんとマイちゃんは女の子だから、男のお前はしっかり守ってやるんだぞ。」と言われていたそう。
8ヶ月なんだけどね。笑
そんなこんなで、買い付け旅も無事に楽しく終え、ゆっくり過ごしていたところで起こった大地震。
家族3人で自宅にいた時に感じた揺れ。
すぐさまテレビをつけました。
しばらく見ていると、ヘリコプターから信じられない光景が…。
大きな津波に次々と飲み込まれていく建物や車、そして、、、人、、、、
あの時のライヴ映像は、今では一切放送されていません。
脳裏に焼きついて離れない、一生忘れられない光景です。
当たり前の明日は、ない。
強く痛感しました。
こうして何不自由なく、健康で笑っていられること。
家があり、着るものがあり、食べるものがある。
最低限必要なものがあれば、それでいいんじゃないか。
小さなことでクヨクヨ悩んだり、不満があったりする自分がイヤになりました。
今ある幸せをちゃんと感じて、今できることをやっていこう。
そう思いました。
つづく