※今回は愛猫さんが死ぬ瞬間の記載があります。不快に思われたり、心的ショックを受けてしまいそうな方は読まないことをお薦めします。
2022年8月5日の18時間近。ドライフードを15gあげたところ、再度窒息死しかける。慌ててキャリーバッグに入れて病院へ連れて行こうとしたところ、自力でガフッと上手に吐き出し、そのまま何事もなかったかのような表情の愛猫さん。
それ以来、固形は危ないんじゃないかと思い、せめて体力が戻るまでは流動食へチェンジして給餌するようにしました。
獣医さんへ流動食について伺ったところ、以前から脱水予防であげていたロイヤルカナンの腎臓サポートリキッドミルクで十分とのこと。これを少量ずつ、愛猫さんの様子を見ながらあげることに。
幸い夫がテレワークが多い為、夫がテレワークの時は日中は夫がやってくれ、夫が出社の日は私が仕事を休むかなるべく早めに帰宅できるようにしました。どうにもならない日も勿論ありましたが
愛猫さんは、元々このリキッドミルクが大好きだったので、毎回よく飲んでくれて、前ほどではないにしろ、徐々に体力をつけてくれました。
しかし3週間もすると、流石にリキッドミルクだけでは飽きたのか、ミルクをまったく飲まなくなってしまいました。
まぁ3週間もよくミルクだけで我慢してくれたよね・・・。
恐る恐るウェットフードを少量、小さじ1杯程度あげてみると、喉に詰まらせることもなく、普通に完食。
まだないのかと言いたげな顔で見つめてきたけど、少量ずつじゃないと、既に3回も窒息死しかけているんだから、と愛猫さんに言い聞かせて。
15g前後を1日に6~8回給餌する方法へ変えました。(夫がテレワークだからできる方法。夫は、愛猫さんのお世話をする為に、私の休日との兼ね合いを見ながら出社日の調整までしてくれて、最大限に協力してくれました。本当に感謝。)。
2022年9月2日17時半過ぎ。
私と娘が帰宅すると、夫が仕事の合間時間で愛猫さんにウェットフードをあげてくれていました。
「ただいま~、愛猫さんただいま~」
といつものように帰宅の挨拶を私と娘そろって愛猫さんに行い、帰宅後の荷物の片付けを終えて娘へ入浴を促していると、夫から、愛猫さんの呼吸がおかしくない?と。
見ると確かに、ここ1ヶ月で食後によくみられるようになっていた音(食べ物がうまく飲み込めず、喉の奥に引っかかっているような。気道が狭くなっているような音)がいつもより少し強めに聞けた為、私が椅子に座って縦抱っこを10分弱すると、いつものように徐々に音がしなくなり、呼吸も落ち着いたところで本人が下りたい素振りを見せた為、はいはい、と床へおろしてあげました。
すると夫は食べ残しのウェットフードをスプーンですくってあげて、はいどうぞ、と愛猫さんにあげていました。
この頃には愛猫さんは弱視のせいでほとんど目が見えておらず、老化のせいか舌も上手に使えなくなっていたようで、毎回こうやって食べ残しを小さじでかき集めて最後に「はいどうぞ」とやるのが、夫も私も習慣でした。
すると突然夫が、
「えっ」「愛猫さん大丈夫?」
と。
見ると、愛猫さんがまた呼吸をできていない窒息の状態でフラフラ歩いており、咄嗟に私も抱きかかえて以前同様の対処をしましたが、今回は息ができず苦しそうではありましたが、前回前々回のように愛猫さん自身が足掻く様子がみられず・・・。
窒息の対処をしている最中に、抱いていたのを一度降ろして顔を確認しましたが、呼吸はやはりできておらず。夫と娘が必死に愛猫さんに呼びかけているのを聞きながら、再度抱っこして吐かせようとしましたが、体がくねっとくの字に折り曲がってしまい、既に脱力しているのを感じて、今までにないその様子に、あぁ、今回はもうダメだ・・・と感じて、そっと寝床に寝かせてあげました(私からは見えませんでしたが、夫が、「愛猫さん泡吹いてる・・・」と口元を拭ってあげていました)。
今回はもうダメっぽいということを、夫と娘に伝えて、見守っていると、呼吸をしたそうにたまに口を動かすものの、まったく呼吸ができている様子はなく。夫が愛猫さんのお腹に耳を宛てて「心臓はまだ動いてるよ・・・」と言うものの。
上手に吐くことも呼吸することもできずに、そのまま亡くなりました。
きっと、前回前々回とは違い、もう足掻ける体力がなかったんだろうなと思います・・・。
もしかしたら近々使うかも、と、なんとなく感じていた私は、ちょうど良さそうな大きさの段ボールで『愛猫さんに、いざ何かあった時に使う寝床』を作ってあげていました。
ここ1ヶ月で、猫の看取りや終末期のケアについても何冊か本を読んでいたにも関わらず、愛猫さんが亡くなった直後は頭が真っ白になってしまったので、本を引っ張り出してきて、以前手続した葬儀屋さんの栞を印刷し、それらを参考にしながら段ボールの寝床へ愛猫さんの遺体を移し、体を冷やしたり、体を拭いてあげたりしました。
苦しかったからか、尻尾は毛を逆立てたまま亡くなっていました。撫でつけようとしましたが、亡くなった直後はおさまらず。1時間程度経ったところで、やっと落ち着かせてあげることができました。
目は、死後硬直が来る前にしばらく手で閉じるよう誘導してあげて。体の姿勢も、苦しくないように。
感謝の気持ちを込めながら。
愛猫さんの手触りを忘れない為に、ヒゲと毛を少しもらいました。
後から思いましたが、愛猫さんはタイミングが悪いことが多く、そこもまた可愛くて大好きなところだったのですが。
死ぬ時は、
①私と娘の帰宅を待っていたかのようなタイミング
②葬儀屋さんにもちゃんとまだ連絡がつく時間帯に亡くなった
③金曜日の夜に亡くなったので、火葬から遺骨の受け取り、愛猫さんが使っていた荷物の一部を片付けて、自宅に遺骨の安置場所を作ってあげる等、週末だったのでなんとか対応する時間がとれた
と、タイミングがバッチリすぎじゃない?と思うほどにバッチリでした。
お陰で、日曜日の夜にはリビングの一角に作った安置場所に愛猫さんを落ち着かせてあげることができましたが、怒涛のような週末に夫と私はまだまだ気持ちの整理がつきませんでした。
私は、7月30日から9月2日までの約1ヶ月は、愛猫さんが私達家族に、お別れの心の準備をする時間をくれたのかな、と思います。
お陰で、頭では理解できているんだけれど。
やっぱり気持ちはまだまだ整理できません。
まだ会いたいし、また撫でたいし、抱きしめたいし。頬ずりしたり、匂いを嗅いだり、甘えられたりしたい。温もりを感じたいです。
愛猫さんに困らせられて、笑いながらコラーって言いたい。
こうやって思い起こすと涙がまだ止まらないけど、時間というお薬がこれから少しずつ効いてくるのでしょう。
愛猫さんが火葬された日は、朝は曇っていたのにどんどん雲がなくなり青空が顔をのぞかせてきて、気持ちの良い日でした(日記先頭の写真)。