リストラが好機 | SaaSi

リストラが好機

 少し前の記事ですが、家電メーカは、情報家電プラットフォームを整備しています。


 2003年 ソニー、「情報家電のプラットフォームに最適なのはLinux」


 2005年 松下、デジタル家電プラットフォーム「UniPhier」システムLSIの商品搭載を開始


 このどちらも、これより少し前、UNIXのワークステーションの製造販売から撤退しています。デジタル化、情報化の流れの中で、撤退を決めたことは、大きなデシジョンだったと予想します。しかし、撤退したことが、逆に、情報家電のプラットフォーム化の加速につながったのだと、とある講演会で伺いました。


 撤退を加速に変えることは簡単なことではなく、アナログ屋とデジタル屋という異文化の融合を始め、多くの苦労があったのではないかと想像します。


 しかし、イノベーションを起こすときの切欠つくりという観点で見ると、こういうところに大きなヒントがあるような気がします。


 イノベーションは簡単に起こすことはできません。大きな組織は、そう簡単に方向転換しません。たとえ、その組織に新たなビジネスに挑戦する気があっても、現場は、日々の仕事で忙しく、新たな事に手出しをすることに躊躇します。抵抗勢力ではありませんが、守りにはいります。


 まして、イノベーションなどという、文化の異なる分野に対しては、消極的です。さらに知識、経験もなく、鼻が利かない分野では、なおさらです。


 2008年から2009年にかけて、非正規社員の契約満了を待たずに契約を打ち切る話題がありました。正社員も対象になるかもしれません。


 こういう時代は、概して、単純に、人件費削減に走りがちですが、こういうときこそ、イノベーションに挑戦してほしいものです。


 既存のビジネスを見直し、撤退すべきものはきっちり撤退して、新たなものに挑戦する資源を生み出し、複数の文化を融合し、新たな方向への舵取りをする良い機会ではないでしょうか。


 危機感をもった技術者達は、大きな成果を生み出しますヨ。