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かみきり仁衛門のブログ

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卒業したらわかる
絵の学校で教えてほしいかった7つの真実。
でも、絶対に教えてもらえない事。

絵の学校では学生は誰もが、デッサンや色彩、画面構成の授業をして教師から色々と教えてもらい、学科の画材と教科書を持ち歩いて卒業制作を終えて社会に出て行くだろう。しかし、卒業して社会に出ると何かがちがう? 何かが自分には足りないと気付く場面が多くなる。

しかも、あきらかに普通の学校に行っていた人達と差を感じるのは何故だろうと。現実の事務処理は毎日のように起きて、ゆっくりと絵を描いているだけの時間を作り出すだけでも大変になる。
料金の支払いや、借金。役所に提出する書類の出し方。ご近所トラブルや付き合い方、親さえ知らない資産の管理など、一人の大人、社会人としてやるべきことが膨大にあるのだ。

大人になってから自分の人生を振り返ると、知っていれば遠回りをしなくても良い事も多く、後輩達は全く知らないで社会に放り出され、その才能をすりつぶしてしまう。

これはあきらかに学校教育で巣立つ生徒達に教えていないことが多すぎるのではないか。と思わざるを得ない。


1.税金の知識

絵が売れた瞬間からじつは税金の話になる。小物が売れても雑収入なので翌年には確定申告しなくてはならない。

絵の学校ではデッサンや色彩の授業は有るが、描いた絵が売れてお金が発生した時に何をすべきか教えてもらっていない。絵の学校で税金を申告する必要があることを教えるべきだろう。

「税金の払い方。確定申告で還付金のもらい方。なぜ領収書が重要なのか。絵や小物が売れた場合の最低限の請求書の書き方、収入印紙の貼る意味を教えてほしい。泣くのは生徒だ」


2.イラストレーターになっても画家になっても身分は個人事業主である

イラストレーターも画家も実は身分は個人商店や中小企業の責任者と同じ税務上は個人事業主である。

アーチストとやクリエイターと呼ばれる言葉に実は根拠がない。それは確定申告するとよくわかる。あるのは美術家という欄だ。
アーチストとやクリエイターという言葉は瞬間として、コンパであなたの心を慰めるだけの魔法の言葉だ。


3.社会的信用力を得る為に車の免許証

絵の学校を卒業しても、絵の学校を出たぐらいでは個人の信用が全くない。特にアパートを借りる時に職業がイラストレーターや画家と書こうものなら不動産業者は部屋を絵の具で汚されると思って貸してくれない現実なのだ。

学生として身分と時間があるうちに車の免許証は作っておくべきだ。運良く会社に就職したら、クレジットカードも作っておくべきでもある。但しクレジットカードは使い方を間違うと限度額をこえて、あなたの人生を破滅させる恐れが有る事を理解しておこう。

フリーになると身分保証に信用が無いのでこの二つは威力を発揮する。ほんとだ。


4.営業スキル

部屋の中でどんなにいい絵を描いても実は誰も見ていないと言う事に気付いてほしい。いい絵を見てもらう為には自分の絵の前に絵の価値が分かる見込み客を立たせなくてはならない。

その為に宣伝し、宣伝材料を配布する為に営業してあなたの顔と絵を知ってもらわなければ、作品がいい絵として価値を生んで売れないぞ。

どんな場所でどんな人に見せて、どのタイミングで見せれば絵の価値が上がるのか、その営業の技術は学んでおくべきだ。


「いい絵を描けば誰かが見てくれる」などと言う事は絶対に起きない。第一現実的でない。
誰もあなたの絵を知らないし、絵の価値を見い出すのはお金を支払う相手が決める事。あなたに決定権はない。目を覚ませ。

そもそも「いい絵を描けば誰かが見てくれる」というシステムは社会には存在していない。君たちの先輩達ですらそんなものは見た事はない。


5.お金の管理と知識

これは育った家庭のマインドによる。

家庭でお金の話が自由にできればお金は人生の道具になり、お金の話をしない家庭ならお金は汚く賎しむべきもので、知識が無い為にさらにお金の奴隷になる。

お金の流れとして労働所得と不労所得があることを学ばないと、自分のポジションをどこに置くかで作品の価値、もっと言えば価格が変わってくる。

卒業しても実際にはお金にはならないので、基本的な生活がまずできない。アルバイトして収入になる方法を確保しながら、絵を描くしかない。
特に世の中は「お金」と「時間」と「数字」ででき上がっていることを自覚して欲しい。そうしないとあっとうまにお金は無くなり、人生は終る。


6.賞味期限と損切り

若い時には気付かない事で、どんな物にも賞味期限と損切りの時が有る。

例えば、覚悟を決めてイラストレーターになる為に営業し、3年経過してもどこにも採用されなければ、絵描きとしての能力は無かったとあきらめて別の仕事をする事をお勧めする。つまり夢の損切りを心の準備をするのだ。

イラストが採用されなかった理由は色々有るだろうが、結論としてイラストレーターに何が何でもなると言う覚悟が無かった為に、作品にも行動にも言動にも出てしまう為に時間だけが流れたと言う事だ。

意外かもしれないが絵のうまい人でもプロになれない。プロとしてのマインドがないと、目の前の幸運をつかむ事ができず、その幸運は他人に拾われてしまい消え去る。

当人はその幸運に気付かない。最悪の場合、平気で捨てる。また、締め切りを守れない輩もいる。当然だが次はない。だからプロになれない。

人生という時間には限りが有り、夢にも損切りの時が必要になる。

ちなみに3年と数字の根拠は、持ち込み営業して3年も採用されなければ精神的にキツいし、最終的に貯金が尽きるから。

私の知り合いにも絵はダメでも作家になったり、俳優になったり教師になったりと「表現」の方法を変えながら能力に有った生活をしている方々がいる。

「切り口をかえる」のも人生にはアリだ。


7.イラストレーターと画家のマーケットの違い

イラストレーターは出版業界やデザイン広告業界と既にマーケットがありニーズに合わせた受注をこなす事で仕事は発生する。

ところが、画家は自分の内面を表現して、その作品が良いと思ってくれる人達を掘り起こしながら、個展を催して集客し、画廊や画商に営業して自分のマーケットを広げてリピーターを育成しなくてはならない。

良い絵を描くのと並行して、お客を育てる視点の戦略を打ち立てなければ、とてもではないが芽が出ないだろう。

絵を描く行為は同じでも、マーケットに対するアプローチの方法を間違えると、人生を消耗するだけで打ち捨てられてしまう。

一番の早道は自分が進みたい方向で、既に結果を出している先輩を見つけて、作品よりも考え方や行動をモデリングすると近道になりやすい。

自分で考えて答えを導き出すオリジナルより、既にある近似値の答えをモデルにした方が結果は早く出る。ただし、その方法を納得して実行するかどうかを判断するのは自分自身ですが。