母親には蒸発癖があった。
居なくなることは中学になると当たり前で
家に珍しく居るな…と思ったら
3日ほどで消えて…
1ヶ月くらいしたらまたフラっと帰ってきた。
その1ヶ月が3ヶ月になり…月日が増し…
とうとう
母親が離婚しないまま
本格的に居なくなった。
高校行くのも断念して
私が16の時、お父さんにお願いした。
『もう、離婚して欲しい』と。
『今までもずっと思ってたよ?
お母さんが居ないなら居ないで
諦めたこと…頑張れたことあったよ?
でもね、存在するのに母親が居ないって
私は悲しかったし辛かった。
居ても居ないならほんとに居ない方が
どれだけ救われたか…
もっと早く離婚してくれてたら
高校だってきっと行ってたよ。
まだ先の事だけど、
次は自分が結婚したいって思った時、
また母親が原因になるかも知れない。
もう、やだよ?そんなの。。
お父さん、いつも人に言ってたの知ってる。
子供のために子供のためにって話してたよね。
でも、もう要らないから。あんな人。』
父は…子供に…末娘にそんなこと言われて
悲しそうな顔してるように見えた。
だけど
『わかった…
でも、探すことからだな…』と答えた…
離婚。
考えても…本人が居ない。
どこにいるのかも分からない。
情報もない。
私は父に母親の行方不明届けを先に
警察に出すように伝えました。
それが後に『失踪届け』として家裁へ
申請するための証拠になるよう。
父はこういう事は苦手な人だし
そういう知識もない感じでした。
私は周りの大人に色々聞いた。
どうしても母親を他人にするために。
それがこの頃の私の強い意志だった。
そしてこれまでの(16時点)人生が
母親の勝手な考えの元
如何に無駄でアホらしく…傷付けられたか?
憎悪の塊だった…
あんなに好きだったお母さんの影は
微塵も残ってなかった。
この人がいる限り
絶対幸せにはなれないと確信した…から。
続く