★旧国宝で現在は重文のある下野国三之宮は八幡様系★
場所・ 栃木県栃木市岩舟町小野寺2255
電話・ 0282−57−7285 HPなし
創建・ 大化2年(646)
竣工・ 天文22年(1533)室町時代後期
構造・ 拝殿 木造 三社間 春日造り 檜皮葺き 木造 山王系鳥居
祭神・ 誉田別命
社務所・ あり
境内社・ 西宮神社 住吉神社 雷電神社 愛宕神社
最終訪問・ 2023・12
*国・重要文化財(本殿) *栃木市・天然記念物(社叢)
栃木県南部の旧県都の栃木市の郊外の農村部、旧岩舟町にある下野国三之宮です
社頭
社伝によれば、大化2年(646)9月29日に、熊野大神と日枝大神を迎えて祀ったといいます
日枝大神は比叡山の神であり、これを祀ったところに近隣の小野寺山大慈寺との関係を指摘されています
比叡山の記事
この付近の小野寺十郷の総鎮守として創建したものだそうです
大同2年(807)に現在の祭神の誉田別神を主祭神として迎えました
中世以降、周辺の城主の佐野市の唐沢山城主や下野小野寺氏などの信仰も受け、江戸時代には栃木市の栃木宿の置かれた栃木町の商人からも崇拝を受けました
第一鳥居 山王系鳥居 やはり比叡山系
本殿は天文2年(1533)の室町時代後期に建てられたもので、その後の大改築の際に左甚五郎が埋め込んだとされる瓜の彫刻が残っているといいますが、時代的に江戸時代ではない
階段の参道
拝殿は三社間春日造りで檜皮葺きで、拝殿と本殿の区別はなく建物は1つです
かつては国宝だったというような感じで、看板に「旧国宝」とあり、少し謎で、現在は国の重要文化財です
社叢は栃木市の天然記念物となっており、うっそうとした森が残ります
うっそうとした森 栃木市の天然記念物
境内社には西宮神社で商売の神様、住吉神社で船運の神様(栃木市は川湊町)、北関東らしい雷電神社、火伏せの神の愛宕神社などがあります
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今回は地図に載っていたということで来てみました
現在は栃木市に編入された岩舟町、岩舟ジャンクションに今はその名が残りますね
なかなか県外の人間には「栃木市」なのか「岩舟町」なのかよくわかりませんでした
山門 中に部屋がある
新潟県北部にも「岩船郡」というのがありますが、関係はなさそうですかね
今年は栃木市にご縁があり、これで3度目です
1度目は4月に「かな半旅館」に宿泊しました(後ほどUP)
境内 境内社 無人のような社務所
2度目は11月に「JR栃木駅」のストピを弾きに来ました(後ほどUP)
3度目は12月の今回で、旦那に「1度で済ませてよー」と言われ
まあ近くの佐野市に今回は来たので佐野市のついでということで
重文 拝殿・本殿 室町時代後期(1533)築
周辺はのどかな農村が広がり、旦那も「のどかだねー、運転しやすくて気持ちが良い」とのこと
この日は12月でも20度もある温かい日でしたが、さすがに15時くらいになると涼しい感じに
神社は農村の一角の丘の麓にあり、周辺は平地です
歴史ありそうな狛犬 下の境内のもの
丘に向かい参道が登る造りになっており「これを登るのか」と
旦那が一緒に登ってくれたので、どうにか頑張って登れましたがヒー、疲れた
人気はなく、参拝者は私たちだけで社務所のような昭和30年代系の住宅ぽい建物にも人がいる気配なしです
狛犬 吽像 上の境内のもの
境内は森の中にあり、薄暗くうっそうとしており、1人だと少し怖いかも
国の重文に指定されている古い拝殿兼本殿があり、建物が1つなのが珍しいです
やはり古い神社なので、山がご神体の山岳信仰が元になっているからでしょうか
狛犬 阿像 上の境内のもの
後から八幡神が祀られたということなので、元は山岳信仰
社殿はとても雰囲気のある檜皮葺きで、「村檜神社」という名前からしてもそういうこと
確かに彫刻がとても凝っている社殿で見ごたえがありました
入口にあった昭和30年代系の家 廃墟ぽい
貸し切り状態で静かに参拝することができ、嬉しかったです
境内の左手の奥には境内社などの前に大きな大木のご神木もあり、長い歴史を感じることができました
栃木市の神社巡りの一環にもいかがでしょうか
古社・重文・式内好きの方にもおススメです♪