★古い歴史の深い神社で歴代藩主や乃木希典の崇拝もあった★
場所・ 栃木県下都賀郡野木町野木2404
電話・ 0280−55−0208 Xあり
創建・ 仁徳天皇の御代 400年代
竣工・ 古め
構造・ 木造 石造 明神系鳥居
祭神・ 応仁天皇の皇太子 誉田別神 息長足姫命 宗像三女神
社務所・ あり
祭礼・ 8月4日 12月2〜4日
最終訪問・ 2023・11
*栃木県・文化財 *野木町・文化財
*NHKーBS「こころ旅」でとうちゃこの場所
栃木県南部の茨城県や埼玉県、群馬県とも県境が近い野木町にある神社です
仁徳天皇の御代に奈良別王が下野国造として下野国に赴任したとき、祭神の応神天皇の皇太子の遺骸をここに葬り祀ったのが創建だそうです
社頭
その後、延暦年間(平安時代)に坂上田村麻呂が蝦夷征伐からの帰路に、報贄として現在地に社殿を造営し遷座しました
鎌倉時代に配祀の五神が祀られました
参道 秋は紅葉がきれい 大木も多い
下野国寒川郡七郷の総鎮守とされ、江戸時代には古河藩の藩主・土井氏の庇護を受けて古河藩の鎮守・祈願所とされました
明治5年には郷社に列せられました
境内
境内には坂上田村麻呂手植えとされる樹齢1200年の大いちょうの木があり、民間信仰で乳の出がよくなるという白布に米ぬかを入れて乳房に模したものを奉納するものがあります
神楽殿
明治時代には陸軍大将の乃木希典が、苗字が同じということで特別な神社と考え、何度かこの神社に参拝をし、陣羽織などを奉納しています
なお、乃木希典を祭神とする東京の乃木神社との関連はありません
拝殿 秋の紅葉風景
祭礼は12月2〜4日に寒川郡七郷を神霊が巡行するという「提灯もみ祭」があり、神様を自分の村に呼び込もうと提灯をぶつけ合うという祭礼があります
これは若者が裸でもみあったことがあり、今は提灯をぶつけ合うという形に変化しています
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拝殿 欄間彫刻が素晴らしい
今回は、NHKの番組の「こころ旅」で火野正平さんがお手紙に導かれて「とうちゃこ」した場所として知っていたので、来てみました
なかなか番組で見たときも大きな神社で、大きなイチョウが印象的でした
本殿 不思議な光も
私が行けたのがちょうど11月だったので、イチョウの木が紅葉して、銀杏の実も境内にたくさん落ちていました
とても迫力のある大きなイチョウで1200年もの間、この地域を見守ってきたのだなあと思いました
境内は他にも大木がたくさんあり、本殿の方もうっそうとしています
社務所 大銀杏の枝も
参道はとても長く雰囲気のある参道です
境内はそこまで広くはないですが、歴史を感じる神社で拝殿も古く雰囲気があります
祭神は八幡様系の神様と宗像3女神の海系の神様も祀られているのですね(藩主の崇拝もそういうところからか)
なんとあの「乃木希典」さんもここへ何度か来られて参拝をされていたんですね
野木町は初めて来ましたが、ほぼ茨城県古河市を通り抜けて来るので、違う県ですが古河市の一角のような感じがしました
やはり古賀藩の藩主からも崇拝があったのですね
このあたりで1番大きな古い神社なのかも知れません
それにしてもどこからが茨城県で栃木県にいつ入ったのかもよくわからない町中の県境で、すべての県境を峠で仕切られている新潟県民からすると不思議な感じでした
秋には圧巻の大イチョウ
当日は4連休の最終日で、11月でも雨で6度しかない寒い日でしたが、それでも朝から数名の参拝者がいました
栃木県の神社巡りの一環にもいかがでしょうか
3県の県境も近いので、関東各県からも来やすいと思います
境内社 栃木らしい石蔵