全国マニア人気の世にも奇妙な泉質でしたが廃業

場所・ 新潟県十日町市松之山兎口756−3

泉質・ (庚申の湯)カルシウム・ナトリウム・塩化物泉 35度 

    PH7 12L 16020mg濃い!! 加温 かけ流し

    (高張性・アルカリ性・高温泉)
        
開湯・ 明治39年(1906)石油採掘時に湧出

創業・ 同上

竣工・ 同上 

構造・ 木造2階建て 

風呂・ 男女別 内湯1ずつ

人物・ 文豪・坂口安吾「逃げたい心」「百痴」「黒谷村」
    (坂口さんの地元は新潟市中央区)戦時中に松之山に疎開       
 

料金・ 2食付き 9550円〜 2月休業 *当時の御値段

    立ち寄り 500円 10〜15時 要電話 運次第

最終訪問・ 2012・07

*残念ながら廃業されたそうです

これは2012.07に実際に訪れたときのレポートです。

新潟県・中越地方の豪雪地帯で知られる十日町市の松之山にありますおねがい
周辺は
日本人の心の原風景ともいえる棚田と里山が美しい地域ですラブ
 

周辺の棚田 原風景 アジアな雰囲気

 

草津・有馬と並ぶ日本3大薬湯(これ知ってる人少ないですが自称なのかな)松之山温泉の一角にありますが、「兎口(おさいぐち)温泉」となっていて泉質も別のものです温泉

この宿は
明治39年から続く鄙びた一軒宿なのですが、この泉質が世にも珍しい泉質でマニアの間では有名な宿のようですハート
 

外観 木造3階建て 明治39年築を改装か

 

明治39年に石油を掘っていたら湧出したというもので(新潟県ではよくある開湯秘話)日本一のほう酸量と濃い塩分で昔は山なのに製塩業をやってたほどです温泉
成分が
16020mgと桁違いに濃いことが印象的ですびっくり

しかし、立ち寄りをお願いしても断られることが多い(だったら最初から不可と言ってくれ)ので立ち寄りで入れたらラッキーということで、

 

Pより 左に行くと「翠の湯」(廃業)

 

私も併設された町営露天の「翠の湯」に訪れた際に「だめ元で」聞いてみたらあっさりOKだったということでしたびっくり
 

一緒に立ち寄りを聞いた神戸と三重ナンバーの方も、これにははるばる遠くから来てガッツ・ポーズをされていました拍手
 

玄関 昭和な旅館の雰囲気 

 

事前に電話で聞いたときは主人はそのときによるという感じでしたが、女将さんがOKして下さり、どうもこの2人の方針の違いが断られるとき(主人)とOK(女将)なときとわかれる理由のようですショボーン
 

お客が振り回されるので、同じ宿なんだから夫婦で統一してほしいです注意

浴室入口 「湯男」と右から読み


まさに「つげ宿」という佇まいの鄙びた宿は小高い丘の上にあって周りより
標高が500mほどあり夏に訪れたときは少し涼しかったですニコニコ
 

玄関を入ると昔ながらの旅館という感じで、時代がかった時計があり「つげ世界」を彷彿とさせますラブ
2階へ上がる階段も昔のままで湯治場という雰囲気ですピンクハート

浴室は玄関のすぐ右側にあり「男湯」「女湯」と書いた表示が昭和な表示で良いですチョコがけハート

 

この宿の浴室は明治39年の創業以来のもので、戦時中に疎開していた坂口安吾も浸かった(男湯でしょうが)というものです鉛筆
 

浴室 天井の湯気抜き

 

風情のある木造で、天井の湯気抜きが高く、鄙びた共同湯のように温度の違う浴槽が2つあるだけのシンプルなものです温泉

そこに例の
珍名泉が注がれています乙女のトキメキ
源泉は35度と低いので加温されて43度ほどになっていますびっくり

 

まず色ですが、カーキ色に濁った不気味な色をしていますガーン
匂いが特徴的でコールタール臭というかヨード臭、ガソリン・石油臭といった感じで好きな方にはたまらない匂いですニコニコ

 

女湯 内湯 雰囲気がある木の浴槽


 

松之山温泉自体が石油臭のする温泉ですし、石油を掘っていて湧出したというだけあります温泉
私はガソリンや石油の匂いは苦手なので、少し辛かったですガーン

他には
油膜も張っていますし、湯花もゴムのような弾力のあるもので、湯船の壁には5センチほどの塩の析出が付いていましたびっくり
 

浴感は成分が濃いため、ずっしりと圧迫感があり、長くは浸かれませんでしたえーん
これには私の参考にしているHPの1000湯以上の湯に浸かっている温泉マニアさんも「こんなの初めて」と言っておりましたびっくり

 

東鳴子温泉「高友旅館」(宮城県の温泉のテーマにあり)や西方の湯温泉(新潟県の温泉の下越のテーマにあり)のように衝撃を受けたそうですダッシュ
新潟県はけっこう変湯のある県かも知れませんね、石油の出る関係でハート

 

男湯 



浴後はけっこう疲れたので、ロビーのソファで温泉雑誌などを拝見して休ませて頂きましたおねがい
ポスターがけっこう貼ってあったのでよく見たら、
松之山出身のV系アーティストのポスターとサインがありましたルンルン
 

ぜひ彼には頑張ってほしいです、豪雪地帯出身のV系ロッカーとして(あれから10年、どうなったかなあ)乙女のトキメキ
雪の曲とか歌うのかなあ?

ここはその鄙びた雰囲気も良いですが、
湯の特徴が印象に残るので温泉好きでなくとも面白いと思います義理チョコ
でも立ち寄りが運次第なので難しいですが。。。
併設の町営露天「翠の湯」も閉鎖されていまいましたし。。。

温泉好き・鄙び好き・坂口安吾好きの方にもオススメでした♪゜・*:.。. .。.:*・♪