★妙高市の郊外の高台にある長閑な農村集落の神社★
場所・ 新潟県妙高市両善寺619
創建・ 明治時代に4社の神社の合併させて改称
竣工・ 古め 明治の合併の際か
構造・ 木造 神明造り 木造神明系鳥居
祭神・ 北畠親房 大山祇命
社務所・ なし 氏子の方が活動されている
祭礼・ 1、3、4、9月などに行われる
最終訪問・ 2020.10
妙高市の郊外、新井の西側の高台の農村集落にある小さな神社です
ここを見つけたのは、地図に名前が載っていたので、大きな神社かなと思って来てみたら、わりにこじんまりとしていました
両善寺集落は、古くは縄文後期の宝飾品や生活用品、勾玉などが出土している歴史の古い場所です(勾玉は糸魚川からかな)
また、平安時代の呪術的な要素を持った多くの建物跡が発掘されています
古代の北陸道と東山道を結ぶ官道であった可能性のある地名もあります
さらに、江戸時代の古地図には山岳信仰に始まる歴史の流れを彷彿とさせるような地名が残っています
妙高市内の式内の「斐田神社」ともつながりがあるようで、毎年、集落の方はそちらにも参拝に行かれるそうです(後ほどUP)
氏子の方が細かい歴史などを調べて、祭礼の御案内などをネットで公開しており、それによると、明治時代に周辺の4社の神社を合祀して、現在の「霊山神社」と改称したそうです
この「霊山」という地名は、福島県の方に御縁(伊達市にありますね)があり、その祭神が珍しい名前の神様である「北畠親房」というのは、そこからだそうで、やはり後は山岳信仰なので、「大山祇命」を祀っているそうです
この「両善寺」には「霊山寺」もあり、多分、この神社から田んぼの向こうに見えていたのがそうだと思います
「りょうぜん」とPCで変換すると「霊山」「両善」と両方出るので、地名は当て字でしょうね
何より、この長閑な風景と秋の農村の匂いがとても癒されて良かったです(臭いはその場に行かないと嗅げないし、風も感じられない)
縄文時代からの歴史ある地域ということで、この稲作の風景はきっと1500年以上変わらない風景なのでしょうね
山という地名だけに、ここは麓の地域よりも高台で気温も低く、山の上の方はもう紅葉していました
この辺は、観光客は来ない地元の農村の地域なので、素顔の妙高市が見れて嬉しかったです
冬になればここもかなりの豪雪地帯でしょうね
でも、河川の護岸工事をしていたので、水害もあるのかな
雄大な農村風景の中を走って行くのが、とても気持ちが良かった神社でした
農村・歴史・山岳信仰好きの方にもおススメです♪