★蛇の神様を祭り七日市藩の鎮守様で古墳の上に境内社が★
場所・ 群馬県富岡市七日市1003
創建・ 不詳
竣工・ 古め
構造・ 木造 木造明神系両部鳥居
祭神・ 蛇神様
社務所・ なし
境内社・ 御岳神社 八幡神社
最終訪問・ 2021.11
群馬県南西部、富岡市の中心部にあり、隣には旧七日市藩の陣屋跡に立つ富岡高校の校舎があります
創建は不詳ですが、水の神である蛇神様を祭り、七日市藩の時代には藩の鎮守様として崇拝されていました
蛇神様とは、川に住む蛇のことで洪水を治め、農業に必要な雨の神だそうです
境内より鳥居 住宅街の中にある
いつの頃か諏訪大明神も祀られるようになりましたが、のちに蛇宮大明神として再建されました
江戸時代には、前田家が七日市藩に入封し、それでこの神社の社紋に梅鉢があるのだとか
境内には、こんもりとしたふくらみの上に境内社があり、それは古墳なのだとか
境内社 この下にも古墳
ここでも神社に古墳あるあるですね、群馬はほんとに古墳が多いですね
拝殿の左側前方には、「龍の爪かき石」「球石(孕み石)」があり、それぞれご利益がるのだとか
いろんな伝説が神社にはあって、面白いですね
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当日は、他に地元の親子の参拝者がいて、ちゃんと参拝をしてから遊んでいたのが印象的でした
結構広い境内で、遊具などはないですが、地元の方の憩いの場なのですね
周辺は住宅地で、隣には富岡高校があり陣屋の建物も保存されています
境内 緑豊かな場所
富岡市の上信電鉄の駅巡りを2012年にした際にこの近くの駅で、「南蛇井(なんじゃい)」という難読地名の駅舎があったんですよ(「井」も水を連想させますね)
その「蛇」って、この神社のことだったのかと9年前の旅と繋がりました
本殿 神明系
暴れ川を蛇や龍に見立てたのでしょうね
雨の神を祀る、ということは、逆にあまり雨が降らなくて困ったことがある地域というか(洪水を鎮めるためだとか)、
群馬は乾燥していて天気が良い代わりに雨が少なくて農業がし辛いというのがあるのでしょうか
だから、少量の水でも育つ小麦が盛んなのでしょうね
天気が悪くて雨や雪ばかりの新潟から、雨をわけてあげたいものです
(富岡からも近い雨の少ない長野県上田市にも雨ごいの龍の神を祀る「雄神山」があった)
やはり蛇には龍もつきもの 縄文からの歴史あり
社殿は、わりに古めのもので雰囲気がありました
境内の広さの割にはこじんまりとしていますが、神楽殿や境内社もあり、古墳もあり、と見どころも多いです
うっそうとして雰囲気もあるので、富岡市の神社巡りの際にもいかがでしょうか