★村社 「有明 八王子神社」
場所・ 新潟県村上市有明
創建・ 不明
竣工・ 古め
構造・ 木造 石造 明神系鳥居
祭神・ 素戔嗚命か
最終訪問・ 2022.01
村上市南部、JR岩船町駅の東南東1.8キロの有明集落の中にお城のように鎮座する産土神です
創立は不明だそうですが、村の設立時に京都の祇園社(八坂神社)を勧請したそうです
明治15年に村社になったそうです
その後、周囲の神社を合併し「八王子」という名称になったのかも
石段を登ったところに石鳥居が見え、奥に社殿が見えるそうです
残念ながら当日は、雪で参道が埋もれ、入ることができませんでした
この神社の裏に「曹洞宗 遍照山 光浄寺」があり、そのお寺を目指して行った際に見つけた神社です
周辺の農村も雪で風情のある古民家があり、とても雰囲気のある農村でした
神社自体もまるで城跡のような盛土の上にあり、とても面白い造りだなあと思いました
祭神は素戔嗚命と思われ、コロナ禍にも疫病除けの力を発揮してほしいなあと思いました
神社・八王子・農村好きの方にもオススメです♪
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★村社 「小出八幡宮」「稲荷社」
場所・ 新潟県村上市小出688
創立・ 不詳
竣工・ 石系はリニューアルされている
構造・ 木造 流れ造り 瓦葺き 木造明神系両部鳥居
祭神・ 誉田別尊
境内社・ 稲荷神社
社務所・ なし
最終訪問・ 2019.03
新潟県北部、村上市南部の郊外の田園の中、国道290号沿いにあり、式内社の桃川神社の北1キロに鎮座します
田園の中の社叢が、地域の鎮守らしい雰囲気を作っていて、とても美しい風景です
「神社明細帳」(明治16年)に「岩船郡小出村字明石 無格社・八幡宮」とあるそうです(後に村社に列せられた)
誉田別尊を祭神とする小出村の産土神ですが、創立年月は不詳です
境内に泉水湧出し「小泉八幡宮」と称したそうです(それで地名も小出か)
明治三十九年、字十二ノ前の大山祇神社(大山祇命)、字山下の神明社(天照皇大神)と石動神社(天目一箇命)を合併したそうです
また「明細帳」は境内社として稲荷神社(宇迦魂命)を記録しています
本殿は板囲いで保護されており、わずかに上部を見ることができ、瓦葺きの流れ造りです
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今回は村上市でも初めてのエリア、国道290号沿いを関川へ向けて南下してみました
国道290号沿いは「にいがた庭園街道」といって、
とても美しい風景や邸宅、温泉などが点在し、おすすめの観光コースです(同じテーマに記事あり)
ドイツでいう「ロマンチック街道」的な感じ
やはりオススメコースだけあり、山あり川ありで、3月にはまだ雪の残る場所もあったり、一面の田園風景などとても心癒される美しいコースでした
そんな国道沿いの田園の中にぽつりと目立つのがこの「小出八幡宮」です
田んぼの真ん中にあるのは、湧水があったからなんですね
この神社に行くには、細い農道を通り、田園風景の真ん中に行くことになるので、360度田園風景、農村風景に包まれます
神社自体はこじんまりとしていて、シンプルですが、注連縄に特徴があるなど、見どころがあります
この風景と共に味わってほしい神社です
3月だったので、杉が赤くなり、杉林が多かったのが気になりましたが、、、(花粉症の方は時期に注意)
八幡宮・田園風景・注連縄好きの方にもオススメです♪
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★式内 「桃川神社」
場所・ 新潟県村上市桃川953
創立・ 1167年以前からある
竣工・ 明治41年
構造・ 木造 流れ造り 瓦葺き 石造明神系鳥居
祭神・ 意富加牟豆美命、誉田別尊
社務所・ なし
最終訪問・ 2019.03
村上市南部、「延喜式」所載の「桃川神社」で、JR 羽越本線岩船町駅の南東2キロメートル、旧神林村の桃川集落に鎮座します
境内入り口に、明治41年(1908)の社号標が建ちます
「神社明細帳」(明治16年)に「岩船郡桃川村字住吉 村社・桃川神社」とあるそうです。
「明細帳」が記す祭神は、意富加牟豆美命と誉田別尊の二柱です(意富加牟豆美命〈オホカムヅミ〉は邪気を退散させる桃の実であるとされる。桃川の地名と関わる伝承であろうか。)
桃川村の産土神ですが、創立年月は不詳
仁安2年(1167)、元和3年(1617)、寛政元年(1789)、天保8年(1837)の再建の記録があるといいます
祭神については「七夕彦命、七夕姫命」(越後風土記節解)、「神澤女命」(神社帳考証)などの異説もあります
明治40年(1907)に字瀧ノ沢の多岐神社(多岐里姫命)、字南山の神明社(天照大御神)、字輪倉の大山祇神社(大山祇命)、字栗山の住吉神社(表筒男命、中筒男命、底筒男命)、字前田の稲荷神社(倉稲魂命)を合併したそうです
「桃川村村鑑」(享保14年〈1729〉7月)の「当村宮社之事」の項には、「神明宮 石動宮〈林〉ママ」「住吉社」「桃川八幡社」が記録されているそうです
拝殿の横に小祠が並びます
左端が、今は使われていない神輿を納める神輿庫、中央が集落内の神道信仰家にかかわる神道宮(祖霊社)、右は今は物置として使われていますが由来は不明だそうです
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国道290号沿いの美しい農村集落の中にあります
(実は村上市は美しい農村・漁村集落が多く、北部の旧山北町・朝日村エリアにもたくさんあるので、これからUPしていきます)
この農村には茅葺がある、とのことでしたが、見つけられませんでした
桃川の集落は、江戸時代は村上藩、幕府、白河藩領が入り乱れて支配しながら幕末へ
村の石高が700石弱なので良い方
他に大豆も採れたそうです
しかし、県北の最大の穀倉地帯となるには大正に入ってから
疎水を引き、豊富な水を利用できるように
さらに養豚、育牛、養鶏なども盛んで、県を代表する農村地帯になりました(村上牛の産地でもあるのかな)
村上の名物の1つである村上牛 美味しいよ
という歴史ですが、そんなすごい集落だったんですね
確かに、神社の前には美しい用水路が流れていました
これが100年前に作られた用水路なんですね
冬には融雪にも活躍しそうですね
そんな美しい農村の神社らしく、大きく立派な雰囲気ある神社でした
脇にあった境内社のようなものは神輿蔵と祖霊社、というものなんですね
隣の関川村の雲母温泉 「清流荘」で食べた村上牛
祭神も、八幡様は定番ですが、他にもあまり聞いたことのない、珍しい名前もありますね(何かの神様の別名パターンか)
ここは農村と式内神社、どちらも楽しめるところです
神社・集落・式内好きの方にもオススメです♪
*神社のデータは「にいがた神社探訪」より