★京都の賀茂系の神社の末社で、新緑の季節に再訪★
場所・ 新潟県加茂市加茂 (加茂山公園)
創立・ 神亀3年(726)
竣工・ 古め 江戸時代か
構造・ 木造 明神鳥居
祭神・ 椎根津彦命、大国魂命 合殿に鴨別雷命、玉依姫命、鴨健角見命
境内社・ 貴船神社、厳島社、広瀬社、稲荷神社、山神社、伊勢両宮、諏訪神社
社務所・ あり 日中 御朱印可
最終訪問・ 2018.02、2021.05 再訪
*加茂市・文化財 (鶯張りの廊下)
新潟県の県央地域、加茂市のJR(信越線)加茂駅の東500mに鎮座します
社域は「加茂山公園」として整備された丘陵で、無料のPもあります
麓のPと東屋 冬は雪で見えなかった水場も涼しそう
麓からの参道
「神社明細帳」(明治16年)に「南蒲原郡加茂町字加茂山 縣社・青海神社」とあるそうです
「明細帳」が記録する祭神は、椎根津彦命と大国魂命で、合殿に鴨別雷命、玉依姫命、鴨健角見命を祭るそうです
第二鳥居 京都の賀茂神社系の神様を勧請
<御祭神>
青海神社
・椎根津彦命 (青海首一族の祖神・倭国造)
"シイネツヒコノミコト"
・大国魂命 (椎根津彦命の祖神)
参道より振り返る
賀茂神社
・加茂別雷命
賀茂御祖神社
・多多須玉依媛命
・賀茂建角身命
新緑の境内社 神明系の2社 伊勢両宮
境内社のこま犬
地元では「加茂大明神」と呼ばれ、今、拝殿の額にもそのように書かれていますが、当社は「延喜式」所載の「青海神社」だとされているそうです
古代に青海首一族が治めたこの地の青海神社の創立年は不明ですが、延暦13年(794)には京都の賀茂別雷神社と賀茂御祖神社の社領となり、御分霊を受けて三社別殿となったそうです
それがこの地の「加茂」の由来になったそうです
注:創立について、青海神社が提供する年表は、神亀3年(726)の創建としているそうです
上杉謙信公の母上が、安産祈願に妊娠中に月参りに来ていたとか
ということは、謙信公がまだ胎児の段階でここに来ていた、ということですよね
明治5年(1872)、県社に列せられました
拝殿の裏の少し離れた場所に本殿が建っています
かつては三社それぞれ別の場所に本殿がありましたが、明治6年(1873)に、賀茂別雷神社の本殿に青海神社と賀茂御祖神社を合わせたのが現在の姿だそうです
境内社が多くあり、水の神である貴船神社・厳島社・広瀬社のほか、稲荷神社、山神社、伊勢両宮、諏訪神社などが祭られています
なお、青海神社には論社があり、新潟市中央区長嶺町の蒲原神社も式内・青海神社を称しています
青海神社 拝殿 彫刻が見ものです
・2021年5月 再訪
前回は、大雪の季節に来たので、今度はあの森の新緑を味わいたい、とうことでGWにやって来ました
拝殿 向拝 欄間の彫刻も素晴らしい
当日は、加茂川の方でこいのぼりの展示をやっていて、そこで写真を撮るために多くの子連れがPに車を停めていたのと、加茂山公園にやって来ていた子連れの車で満車で入れませんでした
扁額 「加茂大明神」とある
しかし、私は2日前に歩いてすぐの料亭「山重」さんにランチに行っており、今日もそのお店のカフェの方へいくつもりだったため、顔パスで山重さんのPに停めさせてもらえました
拝殿 渡り廊下が鶯張り 非公開 外観のみ
そこから神社までの裏道は誰もいず、途中に「加茂文化服装学院」などと書いてある古民家も見つけたりして面白かったです
加茂市には、かつては「加茂縞」という伝統産業もあったからかな
(現在でも少量生産され、商店街のお店で購入できます)
本殿
神社の方も子連れでにぎわっていて静かに参拝はできないかな、と心配しましたが、それらの方はリス園の方へ行ってくれていました
乳母車の方も境内の中ほどにいましたが、一番上までは階段しかないので、のぼっては来ません
おかげで静かに参拝が出来ましたが、かわるがわる大人の参拝者の女性2人組が来ました
どうやら、車で一番上の拝殿前まで来る道があるようです
これは高齢者の方にも優しいですね
前に大雪の境内に来た時とは全く違う雰囲気で、今度は緑の森の中
3年ぶりの加茂市、実は2日前にも来たのですが、そのときは雨だったので参拝しませんでした
雨は雨で風情があり、貸切で良かったかもですが、晴れた日の新緑の境内の気持ち良さにはかないません
冬はカバーで覆われていた彫刻部分など見ることができたり、本殿の扉も開いていました
今日はより神様に近いところで参拝ができそう
相変わらず社務所もカッコいいし、冬の静寂なカッコよさとはまた違う見惚れるものです
以前は雪で埋もれていて見えなかった麓の水場なども見れました
2人で緑の気持ちが良い境内を参拝し、雰囲気のある写真も撮れて嬉しかったです
麓には、お団子屋さんもあり、以前に購入した時も美味しかったので、今回もお土産に購入しました
接客も良く、「前に美味しかったのでまた来ました」と言っておきました
喜んでくれるといいなあ
加茂市のお土産
常に参拝者の絶えない、市民に親しまれている神社です
加茂市にここを目的に来られても良いと思います
加茂市歴史民俗資料館 昭和初期系 境内にある
加茂市の歴史や産業史も
賀茂という名前からして、京都系の神社で、町も風情のある地域があり、「北陸の小京都」ととも
境内には、洋館の民俗資料館もあり、見応えがあります
今回は開いていたので無料で見学できた
帰りに手作りのしおりのお土産もくれた
海がない山沿いの町の神社が何で「青海」なのか疑問でしたが、ここを古代に支配していた豪族の名前だったのですね
神社・鎮守様・新緑好きの方にもおススメです♪