★「川崎神社」
場所・ 新潟県新潟市西蒲区川崎921
創設・ 不詳
竣工・ 古め こま犬には明治42年と記載
構造・ 木造 木造明神系両部鳥居
祭神・ 健御名方命、稲荷社(豊宇氣毘𧶠命)、火結神社(迦具土命)
社務所・ なし
最終訪問・ 2017.06
新潟市の西部に広がる農村地帯、西蒲区にある川崎神社は、旧西川町の川崎地区の集落に鎮座します
越後曽根駅(JR越後線)の西300mにあります
「神社明細帳」(明治16年)に「西蒲原郡川崎郷屋村字屋敷添 無格社・諏訪社」とあるそうです
健御名方命を祭神とする旧川崎郷屋村の産土神ですが、創立時期は不詳だそうです
明治40年(1907)、火結神社(迦具土命)を合併して川崎神社と改称したそうです
拝殿内には「諏方社」「三寶荒神」の額が掛かっています
「明細帳」は境内社として稲荷社(豊宇氣毘𧶠命)を記録するそうです
現在は本社に合併されているのでしょうか
狛犬の台座には「明治42年」「石工西汰上土屋惣松」などの刻字が見えます
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一面に広がる水田風景の中に浮島のように点在する農村集落
そんな風景が連続する曽根地域の集落の中にあるこじんまりとした神社です
小さいなりにも神社の杜があり、雰囲気がありました
社殿も古めで良い感じですし、いくつかの神社が合祀されているようで、ご利益もありそうですね
境内の裏には畑があり、地元の方が作業されていて、その向こうには一面の水田風景という長閑な場所にあります
歴史は明治以前には存在していたようですね
ということはここの集落もその時代からずっと変わらず農業をやっている集落ということでしょうね
そして、新潟らしい農業の神でもある諏訪様とお稲荷様ですね
神社・農村風景・水田好きの方にもオススメです(^^♪
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★「下山神社」
場所・ 新潟県新潟市西蒲区下山454
創設・ 安土桃山時代 永禄年間(1559−1569)
竣工・ こま犬は安政20年、鳥居は昭和40年
構造・ 木造 木造 明神系両部鳥居
祭神・ 大日孁貴尊、宇賀魂命
社務所・ なし
お祭・ 6月4日 正午より
最終訪問・ 2017.05
新潟市の西部、農村地帯の広がる西蒲区にある農村集落の神社です
旧西川町の下山地区に鎮座します(新潟市と合併して住所表記が「西川下山」に)
もとは永禄年間(1559−1569)創立の諏訪社(健御名方命を祭る)でした
昭和19年(1944)に字上畑の八幡社(譽田別尊)を合併し、下山神社と改称したそうです
「神社明細帳」(明治16年)は境内社を二社記録するそうです
神明社(大日孁貴尊)と稲荷社(宇賀魂命)で、境内社も本社に合併されているのであろうとのことです
拝殿の蟇股に相当する部分に龍の彫刻があります
社殿の右手奥は八幡社(誉田別尊)で、祭神は既に本社に合併されているので、社殿を移転保存しているのであろうとのことです
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西蒲区の田園風景の中にある集落の西側にあり、境内の西側からは角田山がきれいに一望できます
周囲は水田だけで景色を遮るものが何もなく、「角田山、どーん」な感じで爽快です
5月は水田に水が張られ、湖のようになるのでまるで湖に浮かんでいるように美しいです
社殿の右側には寺院もあり、下山地区の宗教地区となっています
当日は集落の方が神社で整備をしており、お参りをしていたら話かけて下さいました
新緑の神社の世界へ とても気持ちが良い空間
私たちが「新潟市の神社を色々周っている」と言うと
「6月4日にお祭をやるから来てね」と教えて下さったり、境内の灯篭が解体されている理由は「子供が登って遊ぶと崩れて下敷きになって事故が起こると危ないから」など神社について色々教えて下さいました(確かに私も登っていたなあ)
木陰が気持ち良い 地域の方も作業中
ここはあまりマニアか地域の方しか来ない場所だと思うので、それで珍しくて話かけて下さったのかも知れません
とても良い出会いがあり、下山神社様の結んで下さった御縁を感じました
神社自体は杜の中にあり、とても良い雰囲気です
境内の中には遊具などもあります
隣のお寺の関係で北極星関係の石碑が展示してあるのもここの特徴です
集落の道から杜の中へまっすぐ続く参道はとても雰囲気があり、気に入りました
社殿も重厚優美な彫刻などがある鄙びた木造で、良い建物でした
ここでとても珍しいと思ったのが、安政20年と書いてあるこま犬です
すでに石が割れてしまっているのですが、江戸末期のこま犬が残っているなんて、新潟市ではなかなかないので貴重だと思いました(安政の大獄があったときですよね、安政って幕末の)
でも全く知られていないので、秘密の宝(秘宝館じゃないよ)を見つけた感じで嬉しかったです
さすがは500年の歴史ある神社だと思いました
ご祭神も新潟らしい諏訪様と太陽神ですね
ご興味のある方は6月初旬の日曜日にあるお祭にも参加してみて下さい
神社・集落・こま犬好きの方にもオススメです(^^♪
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★「桑山 諏訪神社」
場所・ 新潟県新潟市西蒲区桑山417
電話・ 西川出張所 電話:0256−88−3111
創設・
竣工・ 版画に関しては昭和から平成
構造・ 木造 流れ造り 木造 明神系両部鳥居
祭神・ 健御名方命
社務所・ なし
最終訪問・ 2017.04
新潟市の西部、農村地帯の広がる西蒲区の桑山集落にあります
注連縄が一直線で藁の束が下がる珍しいもの
なんでも社殿は、版画家 池田満寿夫氏が描いた色鮮やかな天井画で、天の恵み、自然の恩恵を他に与えるプロセスを絵にしたもので、天と地を結ぶものを五羽の鶴とし、太陽を背に舞う鶴が鮮やかに描かれているそうです
普段は施錠されていますので、見学希望の方は連絡が必要です
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今回は施錠されていて、中は見れませんでしたが、まさかあの鄙びた社殿の内側はそんな鮮やかな天井画があったとは
境内は集落の中の小さな公園的な感じで遊具もありました
この集落自体が北国街道沿いぽくて、古い農村集落の雰囲気があり素敵です
こちらも新潟に多い農業の神でもある諏訪様ですね
神社と共に集落の雰囲気も味わうと楽しいと思います
神社・天井画・集落好きの方にもオススメです(^^♪
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★「淡島神社」
場所・ 新潟県新潟市西蒲区下山454
創設・ 大正8年(1919)
竣工・ 同上
構造・ 木造 木造明神系両部鳥居
祭神・ 少彦名命
社務所・ なし
最終訪問・ 2017.04
新潟市の西部、農村地帯の広がる西蒲区の下山地区の田んぼの真ん中にあり、すぐ近くには農村リゾート「そら野テラス」があり、家族連れでにぎわっています
こちらは2016年にオープンした新しい施設で、農家レストランや地場野菜の直売などで人気を博しています
画像がないので以下は母が行ってきた 「トネリコランチ」画像で
そんなリゾートとは違い、ひっそりとしたこちらは下山神社の境内西側にあり、もとは村内某氏の私邸に祭られていたものを大正8年(1919)に遷したといいます
祭神は少彦名命で、徳島県阿南市富岡町の淡島神社を勧請したと伝わります
また境内の入口近くに妙見塔(北極星・北斗七星の神格に対する信仰に関わる)が建っています(この辺では妙見信仰が盛んなんですかね)
天保7年の造立です
「淡島」という名前からして、日本発祥の地、淡路島とのつながりも気になります
徳島県から歓請した、という時点でも淡路島とのつながりがあるような、、、
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今回は例の「そら野テラス」の様子を見に連休に訪れたら、すごい人でにぎわっていて、ランチも並んでいました
TVでも盛んに宣伝しているので、家族連れでにぎわっていました
まあ連休に来たのが間違いでしたが、この辺は田んぼしかないので、食事ができる場所、何か買い物ができる場所がここしかないので集まってしまうのでしょうね
トネリコランチ 農園カレー 850円
元はこの辺はお店はやってはいけない地域でしたが、条件緩和で2016年以降、新潟県内では農家レストランが急増しています
その様子をうかがった後、カーナビの画面を見たらすぐ近くに神社のマークがあったので、急遽寄ってみました
こじんまりとした、元は個人の神社だったようで鄙びた雰囲気がありました
しかし、当日はものすごい強風で、しかも周辺は田んぼしかないので、もろに風が吹き付けて大変だったので長居は出来ませんでした
すぐ近くには下山神社という雰囲気ある神社もあるようなので、そら野テラスのついでにいかがでしょうか
神社・田んぼ・農家レストラン好きの方にもオススメです(^^♪
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*神社のデータは「にいがた神社探訪」より