★昭和レトロな安宿の新風呂に立ち寄り入浴★
場所・ 福島県会津若松市芦ノ牧温泉
電話・ 0242−92−2236
開湯・ 800年代 行基により
泉質・ (芦ノ牧温泉総合泉)(低張性・アルカリ性・高温泉)
ナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉
58度 PH7 1200L 1278mg かけ流し
創業・
竣工・ 現在のは昭和中期か、風呂は平成期
構造・ 木造2〜3階建て 崖造り 16名収容 和5室
風呂・ 貸切風呂 内湯1 シャンプー、ボディーソープ、ドライヤーあり
料金・ 2食付 6500円(長期のみ)、素泊まり 4500円〜 1人OK
(当時の御値段です)
立寄り 400円 11〜15時くらい 要電話
最終訪問・ 2020.02
芦ノ牧温泉の「芦ノ牧トンネル」脇の角にあり、谷と橋に面している小さなお宿です
確か、12年前に来たときは、目の前の今は観光案内所になっている建物に、「ヌード」と書いてあって、気になっていた場所のような
ここはビジネス系の長期の男性向けのお宿なので、目の前にそういう歓楽系の施設があるのは、ある意味、便利な立地かも
現在はもう、時代の流れで、あつみ温泉の方のそういう劇場もなくなりましたし、昭和のお話ですね
渓谷沿いに立体的に広がる温泉街
12年ぶりに訪れた芦ノ牧温泉は、連休14時頃だったので、車が多く、活気はありましたが、深い谷に点在する廃墟のような宿の残骸が多く、大丈夫かなー、と少し心配になりました
「福泉旅館」からの風景 奥に木造3階建ての「仙峡閣」
ものすごく下の方に、廃墟の木造宿が残っていますが、あれはどうやって建てたんだろう
増水のときは大丈夫なんだろうか、ダムがあるから大丈夫なのか、でも最近の豪雨はキャパ越えだしなあ、などと旦那と谷をのぞき込んで考えたりしました
大型ホテル「大川荘」
温泉街全体は昭和の感じで、3軒の大型旅館で持っている感じ
秘湯の会の足元湧出のお城のような造りの木造宿「仙峡閣」が1軒、片隅にありますが、現在の中心地は芦ノ牧トンネルを向かいに右側の方のようです
かなり谷を下りて行く 良い湯は下にか
そちらにもすでに何十年も前に閉店した「デパート」と書いてある木造のお土産屋の残骸なども
711の前には、昭和のドライブインの施設や、「ドライブ温泉」もあって、昭和レトロ好きにも良い温泉街です
私が12年前に見た、「渓山」は、どこかな
そんな芦ノ牧温泉で、昭和の歴史を刻んできたおばあさんの経営するお宿が「旅館 福泉」
近くのPには、源泉タンクも見えます
玄関を入って、声をかけるとおばあさんが出てきて、2人分の立寄り料金・800円(1人・400円)を支払います
事前に電話をしておいたので、スムーズに行きましたが、こういうところは飛込だとわからないなあ
この宿を知ったのは、東日本の安宿をカブで巡る方のブログからでした
内部は、昭和の純喫茶のような造りをそのまま残してあり、タイムトリップできます
その時代毎の建築の特徴がみられるのも、温泉巡りと共に私にとって大事です
ロビー 昭和ゴージャスな純喫茶ぽい照明
お風呂は、事前に調べていた情報によると、谷に70段の階段を下りていく、とありましたが、現在は7段の階段を下り、宿の横のPの横にある小さな家族風呂1つのみ
多分、浴後に谷の下を確認しましたが、昔の浴室ぽい建物が残っていたので、おばあさんが一人で管理するのは、もう厳しいので、階段7段だけの、とってつけたような場所にある浴室に変更したのでは
HPで見られるタイルレトロな半円の浴槽はもうありません
今では珍しい昭和の時代の可愛い照明が現役で貴重
下に降りていく階段の途中にはもうシャッターがされていて、行くこともできません
タイルレトロな風呂が見たかったので残念でしたが、こちらの現代的でモダンなコンクリ打ちっぱなしの共同湯系のシンプルな造りも嫌いではありません
浴室に入るには、まず脱衣場が廊下の隅にあるので、そこで脱いでから、一旦外に出て、すぐ扉を開けると浴室です
なので、冬の寒い日はかなりキツイ造りではあります
今回はこの3畳くらいの広さの浴室を2人で貸切です
コンクリの打ちっぱなしの浴槽には、熱い源泉がザンザン注がれていて、かなり温度が上がっていて、私は足湯しかできず、、、
旦那は髪の毛を洗ったりした後だったので、入れたようです
かつてのタイルレトロだったぽい浴室跡 Pより見える
湯は無色透明の温泉臭のする良い匂いで、もう臭いだけで癒されます
浴感はサラリとしていて癖もなく、湯花も色もありません
浴後は温まりが良く、肌がつるつるになる質の良いものです
ここは温泉の質を楽しめ、400円で貸し切りで使用できるので、温泉好きの方には良いと思います
大きな旅館さんは循環のところもあるので、あくまでかけ流しにこだわり、安く泊まりたい方に最適です
浴室 1つしかないので貸切で使用
風情とか、豪華さを求める方には向きません
おばあさんがやられていることに配慮できる方が良いかと思います
ちなみにこちらの宿の玄関には2013年の大河ドラマ「八重の桜」のポスターがあり、綾瀬さんの凛とした表情が良かったです
帰りは、私たちが車で車道に出て行くまで、玄関の外に出てお見送りして下さり、ぐっと来ました
旦那も「立寄りしただけなのに、ここまでお見送りしてくれて、昭和の丁寧な旅館の良いところを残しているね。
こういうのがあると、また行きたくなるよね。
ホテルもいいけど、こういう旅館の良さも残してほしいね」とのこと
溢れ出し
私も女将さんの長年の接客業のたまものだと思いました
こういうのが、リピーターを生む「おもてなし」の心なんだと思いました
多分、この旅館は跡継ぎはいなそうなので、行きたい方はお早めに
かけ流し・共同湯・レトロ好きの方にもオススメです♪