★西川の河川交通で栄えた吉田町の鎮守で祭に参加した経験有★
場所・ 新潟県燕市吉田上町5
創建・ 不詳
竣工・ 文政13年(1830)
構造・ 木造 流れ造り 石造明神系台輪鳥居
祭神・ 健南方命、大山祇命、大日孁命
境内社・ 古峯神社 愛宕神社
社務所・ あり 御朱印あり 日中
最終訪問・ 2019.03
*燕市・文化財
新潟県の県央地域、燕市のJR吉田駅の北西500m、吉田上町に鎮座します
「神社明細帳」に「西蒲原郡吉田村字上町 村社・諏訪神社」とあるそうです
かつての吉田村の産土神ですが、創建の時期は不詳です
商店街沿いに木の柵 大きな神社でしょ
もと諏訪宮(祭神は健南方命)ですが、元禄9年(1696)の社殿造営のさいに十二神(大山祇命)と神明社(大日孁命)を合祀したといいます
立派な神社正面 さすが郷社の鎮守様
今、拝殿の額には「諏訪大明神・十二大権現・天照皇大神宮」と書かれているそうです
明治5年(1872)に村社に列せられ、昭和11年(1936)には郷社に昇格したそうです
現在の社殿は文政13年(1830)に改築したもので、総ケヤキ造りの豪壮なものです
建築を担当したのは、技術の高い大工を輩出することで知られた間瀬村(のち岩室村→新潟市西蒲区、岩室温泉の村)の篠原嘉左衛門・田中三衛門・田中要蔵を中心とする職人であったそうです
境内社 古峯神社、愛宕神社
この三人は江戸で徳川家斎に召されて寺社建築に活躍した名工です(優秀な人はやはり上京してしまうのね)
拝殿の細部は非常に細かい彫刻で飾られています
「神社明細帳」は境内社として稲荷神社(宇賀御魂命)を記録しているそうですが、在は古峯神社(中央)と愛宕社(手前)も祭られています
昭和の漢字が残る吉田町遺族会の石標
*
今回は弥彦の温泉と燕市の蕎麦屋の帰りに吉田の神社にも寄ってみよう、とのことで寄ってみました
その場でネットで調べたところ、ここが立派そうだったので、吉田の商店街沿いにあるこの神社へ
やはり商店街の中心になるだけあり、大きめの立派な神社で、来て良かったです
説明にもあるように、彫刻がすごく、なかなかこの辺では見ないような立派な彫刻があり、見どころがあります
でも、当日は寒く雨が降りそうだったので、誰もいず、静かにじっくり参拝することができて、とても癒されました
あー、こんな素晴らしい町中のアートが知られてないなんて
柱の彫刻の細かさもすごい 全部手彫りとは
境内には2社の境内社と、左後方には忠魂碑もありました
右後方には山車をしまうような小屋もあり、ここが夏の吉田祭の中心地になるのかな、と思いました
私は子供の頃に親戚が吉田にいたため、電車に乗って吉田祭に来たり、商店街に遊びに来たりしていたので懐かしい場所です
あの頃はまだ祖母が元気で生きていて、一緒に吉田へ来た思い出もあるので、もしかしたらこの神社にも来ていたかもしれません
そういう意味でも御縁のある神社かも知れません
近くには「米納津屋」という老舗の有名な和菓子店の本店があり、そちらで「雲がくれ」など吉田の銘菓を買って帰りました
親のお土産に思い付きで寄ったのですが、思いがけず名店で運が良かったです
ふわりと口の中で溶ける左下の銘菓 ドラマ「下町ロケット」に登場
やはり神社の近くに良い店あり、ですね
今後は旅先で和菓子店にも寄ってみようと思いました(その後、太るのでお茶に転身したら、歯が着色するというオチが)
吉田の豪農・今井家も近くにあり、見どころもあるので、吉田観光の一環にいかがでしょうか
神社・和菓子・彫刻好きの方にもオススメです♪
*
*神社のデータは「にいがた百景」というサイトより