1つの宿で4つの源泉・7つの内湯に入れるすごい宿

場所・ 宮城県大崎市鳴子温泉大口字鷲の巣18 HPあり

電話・ 0229-83-3170

泉質・ 黒湯(幸の湯) 含硫黄・ナトリウム・炭酸水素塩泉(硫化水素型)

     (低張性・中性・高温泉)2・8793g

       他に含硫黄重曹泉 ・ 重曹硫化水素泉・含土類重曹泉 ・ 純重曹泉
    45~76度 250L PH7前後 かけ流し

        
開湯・ 747年 鳴子温泉郷最古
  
創業・ 1240年 仁治元年

竣工・ 大正~昭和初期? 建物から
 
構造・ 木造2階建て
   
風呂・ 内湯 男1 女2 混浴内湯2 貸切内湯2  

料金・ 2食付き 8550~12750円 湯治料金別にあり
      *当時の情報
    立ち寄り 500円 10~15時 要電話

最終訪問・ 2011・10 

 

*YOU TUBERの「ヤキシマトラベル」SHNYAさん宿泊

これは2011・10に実際に訪れたときのレポートです。

賑わう鳴子温泉郷の中心、鳴子温泉街の東にあり静かな湯治場である東鳴子温泉乙女のトキメキ
「JR鳴子御殿湯」という駅がありここにはその昔「御殿湯」のあった歴史深い温泉地でもありますラブラブ

 

外観も鄙びている 日帰り湯という心強い旗が


その駅に近いにも関わらず観光客は少なく、温泉好き、地元、湯治客の知る人ぞ知る感のある温泉ですラブラブ
温泉好きの方のHPやブログでも大変評価が高い宿なのでぜひとも訪れてみたいと思っていましたピンクハート
その時代がかった薄暗い建物の奥にはなんとも怪しい「黒湯」なるものがあり、しかもとても強い湯だといいますラブラブ

 

外観もレトロな大正時代風

 

この宿には鳴子温泉郷で唯一ラドン温泉もあり、炭酸泉もあり、1つの宿で湯めぐりが出来てしまうほどだそうですラブラブ
合計で4つの泉質がありこれを立ち寄り500円で味わえてしまうなんてなんともお得なお宿ですキラキラ
効能も大変良く、宿には湯治客の感想が書かれた紙が置いてありました(歩けなかった人が歩けるようになったとか)病院

 

少し洋館風の要素も感じられる洗い出しの壁


ここは本当に「湯治宿」という言葉が似合う独特の雰囲気を持った宿だと思います(つげ的世界観)ニコニコ
しかし、夜はけっこう怖そうで「ほん怖」っぽい感じが昼間でもして個人的には宿泊は怖いかなあと思っていますガーン
本当は私の好きな鄙び、かけ流しの条件が揃っているので良いのですが。。。

 

湯治場風の廊下も昼間も怖いよガーン

 

今回は鳴子温泉「滝の湯」に寄ってから来ようと思ったのですが、紅葉シーズンの日曜ということで大混雑で入れませんでした(せっかく行ったのに、、土日ってほんと辛い)アセアセ

 

(さらに13年後の2022年10月に「ゆさや」に宿泊予約をして泊まろうとしたら、その1か月、工事で滝の湯は入れないという、、、2023年6月にリベンジ済)
 

 

今度は東鳴子温泉街に来てみたらほとんど人がいませんおねがい
ここには気になる宿がいくつかあり「初音旅館」さんを旦那に聞いてみたらあまりに鄙びていて旦那NGが出てしまいましたお父さん
 

ここも混浴内湯でコールタール臭のする黒湯で良いのですが。。。

(撮影も禁止だしまあいいか)

 

旅館内の一角 窓枠も良い意匠

 

次に本命の「高友旅館」さんに聞いてみると私の停めていたPの場所が違うとのことで向かいのPに案内されましたキラキラ
このときに見た玄関右の灯篭が崩れていてこの半年前に起こった東日本大震災の影響を感じましたガーン
向かいのPに行くと常連さんが「Pはここで良いよ、初めて?ここはすごく良いよ!!」と教えて下さいましたニコニコ

 

この台形の張り出しの意匠も素敵ハート

 

私たちと同時に来ていた向かいの軽(中で寝れたりするようになっている)は広島ナンバーで、これに乗っていた自由人風の若いお兄さんは釜石の駐車許可証をフロントガラスに置いていました波
 

このときは大震災からまだ半年だったので、ボランティアに来ていた方ではないかと。。。
自由人風ですが「お主、やるな」という感じでした
おねがい

青年海外とか、ボランティアのできる人ってほんとに尊敬するニコニコ

 

窓枠は少し遊郭風か

 

玄関左の窓口でおねいさんに料金を払うと湯は廊下の奥だそうですお母さん
老舗風の木造の玄関ですが、建物を左から見ると大正時代の洋館のような部分もありますハート
 

こういう旅館て時代毎にどんどん建て増しで内部が迷路のようになっていて、このときは残念ながら炭酸泉の「ひょうたん風呂」と家族風呂の「もみじ風呂」には辿り着けませんでしたガーン
 

どうやら玄関から右に行き旅館部の奥地に行くらしいですがアセアセ
ですのでリベンジ必至です!!

 

古い木造旅館の廊下と窓枠はほんとに美しいキラキラ

 

玄関から真っ直ぐ奥の廊下沿いには大正時代と思われる窓枠の意匠がありこれが遊郭のようでなかなか良いですハート
ここでWCに入りましたが、昭和のままの造りで清潔度はちょっと。。。
目的の「黒湯」はさらにここから奥の薄暗い廊下の奥ですタラー
なんだか表示はあるものの迷路のようですアセアセ

 

 

「黒湯」へ続く階段を下りると左側に「黒湯」の表示がある混浴の内湯、その先に「婦人専用」の浴室がありましたおねがい
このときは他に男性客がいたため私はひとまず女湯へアセアセ
 

この空間も洋風と和風の混じったような大正時代の雰囲気でしたハート
女湯の脱衣場の壁はパステルカラーのグラデーションになっていてきれいですが、年季が入り何かが浮かび上がってきそうですガーン
 

もう「黒湯」の時点でおどろおどろしいですが。。。
脱衣場も浴室も3人が限界です
アセアセ

 

混浴、ほぼ男湯の「黒湯」 カーキ色だけど


浴室の戸を開けると(この瞬間がたまりません!!)そこには名前通りの真黒な湯!!
臭いも石油臭というかコールタールのような臭いがしますアセアセ
 

石油臭の温泉は新潟によくありますが(新津、松之山、月岡温泉等)コールタール臭というのは珍しいですおねがい
湯温が高すぎるのかかけ流されてはいず冷ました?ため湯状態ですタラー

 

混浴、ほぼ男湯のプール風呂 土類重曹泉

 

さっそくかけ湯をして入るとそんなに熱くはないですが、どろりとして重い湯というか圧迫感があり長湯は出来ませんアセアセ
少し入っただけでもどっと疲れが来ますタラー
 

透明度もなく不気味な黒で夜中など「ほの暗い水の底から」何かが出てきそうですガーン
こちらの泉質は含土類重曹泉、74度で独自源泉ですハート
 

東鳴子は宿毎に違う独自源泉がありしかも個性派揃いという温泉好きにはたまらない場所ですよねキラキラ
この浴室の壁もパステルカラーのグラデーションですが年季が入って夜見たら怖そうですガーン

 

真っ黒な湯とタイル、パステルカラーの壁


旦那がメインの「黒湯」に入ったので写真を撮ってくれましたカメラ
残念ながら私は混浴でほかに男性のお客さんがいたのでメインには入れませんでしたガーン
 

女湯の方とは泉質が違い、こちらはカーキ色に濁っています乙女のトキメキ
こちらもいかにも効きそうな重曹硫化水素泉、57度ですキラキラ
混浴の方にも女湯と同じ含土類重曹泉が「プール風呂」としてあります波

 

女湯 右のガラスの向こうは混浴、ほぼ男湯


混浴浴室の壁は改装されて板が張ってありましたが、この板の下には何かがあるのでしょうか?
宿泊をすれば女性専用時間があるそうですが、この宿は夜は怖いなあガーン
廊下が昼間でも薄暗いからなあえーん
でもメインに入れなかったのでリベンジしたいですウインク

 

壁のグラデーション 何かが浮かび上がりそう


その後、館内を散策すると貸切風呂の「もみじ」が見つかりました紅葉
案内表示もないのでここは湯めぐりの勘で見つけましたウインク
 

こちらも含土類重曹泉で女湯の「黒湯」と同じですが、硫黄の臭いが強く同じ源泉とは思えませんでしたびっくり
しかも誰も入っていなくて新鮮なのは良いですが、かけ流しで温度が激アツになってしまっていました炎

 

女湯の壁 色は可愛いけど

 

廊下沿いに並ぶ湯治部屋はかなり年季が入り鄙びたというか古いそのままという感じですアセアセ
宿泊すれば料理も旅籠料金なら量も多くおいしいものだそうですハート
できれば日帰りで制覇したいですが、8550円から泊まれるのでいつか機会があれば。。。

 

貸切風呂 「もみじ」紅葉 土類重曹泉 風情は素敵ハート

 

さすが温泉好きの方がおすすめするだけあってここの湯は絶品でしたラブラブ
得てしてこういった歴史ある湯治宿の方が泉質には期待できるものですハート
一般的なきれいとかおしゃれが良いという方には向きませんが、珍しい湯なので入ってみるのも一興ですラブ

 

黒湯に入って効いた人の声 湯治する価値ありそうかなびっくり


確かに効能の高そうなので本気の湯治、本当のお湯好きにはおすすめですよねウインク
私もまた訪れて制覇出来なかった炭酸泉のぶくぶくを見て、入ってみたいと思います(震災後、そこまでぶくぶくではなくなったそう)上矢印

温泉・湯治場・木造旅館好きの方にオススメです(^^♪