★三菱財閥創始家・岩崎家のルネサンス風洋館邸宅★
場所・ 東京都台東区池之端1-3-45
電話・ 03-3823-8033
竣工・ 明治29年
設計・ ジョサイア・コンドル イギリス人
構造・ 木造2階建て 地下室付き
ビリヤードルーム 木造平屋建て 地下室付き
料金・ 400円 9~17時 年末年始休み *当時の情報
最終訪問・ 2013.01 旦那と旦那母と再訪
*国・重要文化財 *撮影禁止
*ロケ多数 *見学はコロナ禍ではネットで事前予約制
東京都台東区、池之端にある三菱財閥創始家・岩崎家のルネサンス風洋館邸宅です
これは明治~昭和初期にかけての実業家・岩崎久弥の建てたものです
明治29年に竣工しました
設計者はイギリスのジョサイア・コンドル、上野の博物館(現在の東京国立博物館)や鹿鳴館など数多くの官庁の建造物の設計監督にあたり、19世紀後半のヨーロッパ建築を紹介して日本の近代建築の発展に指導的役割を果たしました(あの辰野金吾さんらの先生だったっけ)
同一敷地内に洋館・社交の場、和館・生活の場を併立する大邸宅は明治20年頃から建てられましたが、岩崎邸はその代表例であり、現存する明治建築として貴重です
下から見上げてもかなりの迫力
洋館(木造2階建て 地下室付き)正面に向かって左半分が主屋でスレート葺きの大屋根をかけ、その右にやや規模の小さい棟が続きます(スレート出ましたね)
両者の間の玄関部には塔屋がたち、角ドーム屋根となっています
南側のベランダには装飾を施された列柱が並び、全体的にはイギリス・ルネサンス風となっています(英国人の設計だけに)
洋館左側に建つビリヤードルーム(木造1階建て、地下室付き)とは地下道でつながっています
側面も木造で細かくておしゃれです (宮大工の職人技か)
洋館とビリヤードルームは昭和36年に国の重要文化財の指定を受け、昭和44年には、和館内の大広間と洋館の袖塀1棟が追加指定を受けました
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★「洋館」 国・重文
明治29年 木造2階建て・地下室付きの本格的なヨーロッパ式邸宅
装飾には17世紀のジャゴビアン様式を見ることができ、全体的にはイギリス・ルネサンス様式が取り入れられています
★「和館」 国・重文
明治29年 洋館と結合して建てられた純和風建築
完成当時には建坪550坪に及びました
現存する書院造りの広間は、接客と一族の冠婚葬祭及び節句の際に用いられ、現在も橋本雅邦の日本画などが残っています
★「撞球室」 ビリヤードルーム 国・重文
明治29年 コンドル設計の建物で、ジャゴビアン様式の本館とは異なり、当時の日本では非常に珍しいスイスの山小屋風(シャレー)の造りとなっています
★「庭園」 明治29年
越後高田藩・榊原氏の屋敷跡に建てられた岩崎氏の庭は、大名庭園の形式を一部踏襲するといわれます(かつては新潟ゆかりの地)
その後、埋め立てられた池部分に芝が貼られ、庭石、灯篭、築山が設けられました
「芝庭」をもつ近代の和洋折衷庭園の初期の形といわれます
2階 庭園側に開けたベランダ部分の装飾