★みちのくの小京都・紅花で富を築いた蔵の町★
場所・ 宮城県柴田郡村田町村田
電話・ 村田町観光協会 0224-83-6406
時代・ 江戸時代以降
構造・ 土蔵造り2階建て
最終訪問・ 2009.05
*国・重要伝統的建造物群保存地区
宮城県南部の内陸部に位置する村田町、東北道の村田JCTのあるところです
江戸時代の村田郷の繁栄は、山形・仙台・大河原に通じる街道の分岐点であるという立地条件とともに、ここを拠点とした村田商人の創造的な活動によることろが大きいと思われます
昔から村田は分岐点で、交通の要衝だったんだなあ
街道の分岐点には商人、とか近江みたいだ
村田には宿駅が置かれ、江戸時代のはじめ頃から定期市が開かれて盛んに商取引が行われていました
毎月1の日と6の日に開かれた六斎市には、近隣の村から人々が集まり、祭のようなにぎわいだったようです
現在は静かな町並みですが、JCTがあるということはやはり今でも交通の要衝ということに変わりはありません
村田商人の活躍には、「紅花」取引が大きくかかわっています
紅花は、別名を末摘花とも呼ばれ、染料や薬用、口紅の原料などとして当時の支配階級に愛用されました
紅花というと山形が有名ですが、江戸時代後期には「奥州仙台紅花」の品質が優良だと上方で評判になりました
村田商人は仙南地方の紅花を集め、江戸や上方へ年に400駄(1駄、、、馬1頭に背負わせて運送する重さの単位で、紅花の場合は約120キログラム)を出荷していました
まるで関東の川越のような豪壮な蔵座敷
村田商人たちの「登せ荷」(東国から関西へ運ぶ商品)は、紅花・生糸・青芋(麻の一種)・米・真綿・漆・大豆・小豆などで、帰りの「持ち下り荷」(関西から東国へ運ぶ商品)には、呉服・古着・瀬戸物・薬・海産物・砂糖・塩などがありました
そして商業活動と一緒に、掛け軸や屏風・ひな人形・建築様式など都の様々な文化が、みちのくの小さな町にもたらされました
日本海側でいう、北前船的な感じで、商人が物流により大儲けした例ですね
その資金で建てられたのが、この豪壮な蔵座敷たちなんですね
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★イベント情報 ちょうど今月にあります
3月第4土・日 むらた町家の雛巡り(蔵の町並み通り)
3月第4土・日 みちのく宮城の小京都・村田写真展(荒町商店街)
5月第3日曜日 蔵の町むらた春まつり(町中心部)
10月第2日曜 布袋まつり(町中心部)
土蔵・町並・重伝建好きの方にもオススメです♪