~両川地区 7社ー~
★「舞潟 諏訪神社」「稲荷社」
場所・ 新潟県新潟市江南区舞潟1412
創設・ 天明5年(1785) 江戸時代
竣工・ 古め、狛犬は昭和28年
構造・ 木造 瓦葺き 木造明神系両部鳥居
祭神・ 建御名方命、宇迦之御魂命
社務所・ なし
最終訪問・ 2017.06
新潟市の南部、新潟市中心部にも近く、近年、企業進出や住宅街、ショッピングモール誘致で人口が増えている人気の江南区にある神社です
諏訪神社は、信濃川と小阿賀野川の合流点の下流約2キロの右岸に南向きに鎮座します
「神社明細帳」(明治16年)に「中蒲原郡舞潟村字上村 無格社・諏訪神社」とあるそうです
この地域の和田、平賀、舞潟などの集落は、度重なる水害に悩まされた湿地帯です
舞潟の諏訪神社の創建の時期は不明ですが、天明5年(1785)の棟札が確認されているといい、祭神は建御名方命です
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神社巡りの旅、初江南区上陸
国道8号から信濃川に架かる信濃川大橋を渡るとそこは江南区
県道1号を信濃川沿いに内陸部へ走ると1号沿いの集落には多くの神社がカーナビに表示されますし、土手上の道からは集落が見下ろせるので神社を発見できます
土手上の道は見晴らしがよく、水田地帯を一望、遠くにはビッグスワンも見えます
今回は秋葉区へ行く途中に通過したところ、この神社を発見、他にも2社見つけましたが、うまく土手から降りて入る場所がなく行けませんでした
この曽野木、両川地域は次回の課題です(すでに記事あり)
やはり大河の信濃川がすぐ横を流れているだけにその昔は洪水に悩まされていた地域なのですね(土地も低い)
だから水から守ってほしくて多くの神社が建立されたのかもしれませんね
その大量の水のおかげでこの地域では稲作が盛んにできている、というのももちろんありますが(稲作は小麦やじゃがいもより水を必要とする)
神社のすぐ左側には小さな1枚の水田があり、農家のおじいさん、おばあさんが作業をされていました
この1号沿いの土手道を走っていると、多くの排水施設があるのも、今でも水問題が課題の地域で、排水施設で町を守っているのでしょう
同じ江南区・亀田の方も昔は大湿地帯で、現在でも常に排水をしていないと、集落が水に沈んでしまう、というのを聞いたことが(ブラタモリ・新潟編で)あるので、やはり現在でも「排水」が課題の地域なのでしょうね
神社巡りは細かく地域を周り、その神社の歴史もひも解くので、地域の歴史や特徴の勉強になります
神社自体は歴史ある感じで、鄙びていて雰囲気良かったです
境内の左側には小さな稲荷社もあり、さすがは水田地帯の神社だけあるなあと思いました
こま犬は昭和28年、婦人会と刻んでありました
こじんまりとした神社ですが、集落の川側を守っているのが印象的でした(やはり水除け)
神社・諏訪社・歴史好きの方にもオススメです(^^♪
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★「平賀 諏訪神社」
場所・ 新潟県新潟市江南区平賀220
創建・ 江戸時代
竣工・ こま犬は昭和12年(1934)
構造・ 木造流れ造り 瓦葺き 石造明神系台輪鳥居
祭神・ 健御名方命
社務所・ なし
最終訪問・ 2017.10
新潟市の内陸部の農村地帯、信濃川に面した江南区の諏訪社は、舞潟の諏訪神社の北方500mに南向きに鎮座します
周囲は水田と、その向こうにも農村集落があります
「神社明細帳」(明治16年)に「中蒲原郡平賀村字上村 無格社・諏訪神社」とあるそうです
創建の時期は不詳で、祭神は建御名方命です
拝殿裏の本殿があるべき場所には集会所が建っていて、中に本殿が置かれているのであろうとのことです
狛犬は大きく風格のあるもの(昭和12年)ですが、崩れかけた木造の祠があったりと社地全体はやや荒廃を感じさせます
そんな感じではこの地域を守ってはもらえないのでは
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農村集落の民家の前が境内になっており、P化されています
奥に長く、古くこじんまりとしていて、水田に向けて社殿が建っています
森ぽい場所にある、雰囲気のある神社ですが、手入れがされていないようで、この神社がなんだかかわいそうでした
神社を見れば、その地域の荒廃がわかるというので、この地域は大丈夫でしょうか
神社・農村・諏訪社好きの方にもおススメです(^^♪
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★「上和田神社」
場所・ 新潟県新潟市江南区上和田249
創建・
竣工・ 鳥居は昭和15年(1940)
構造・ 木造 瓦葺き 石造神明系靖国鳥居
祭神・ 天照大御神
社務所・ なし
最終訪問・ 2017.10
新潟市の内陸部、農村地帯の信濃川に面する江南区の和田神社は和田堤防バス停の下に南向きに鎮座します
「神社明細帳」に「中蒲原郡上和田村字曲田 無格社・神明宮」とあるそうです
上和田の産土神で、創立の時期は不明です
祭神は天照大御神で、鳥居は紀元二千六百年(1940)記念のものです
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ここは場所がわかりにくく、地元の少年に聞いたら、集落の路地を行き止まりの土手の階段を上り、左折して50センチくらいの幅しかない道を行き、そうすると左手にあります
これは土手の上から見れればわかりますが、下にいると民家の影で見えません
民家の間の路地を入るので、車は入れません
やはり社殿は川の方を向いていて、水よけの神社なのかなと思います
川沿い神社あるあるです
よく神社を探していて、地元の方が案内して下さることがありますが、この少年も神社が結んでくれた御縁かなと思います
社殿はこじんまりとしていますが、鄙びていて雰囲気がありました
神社・諏訪社・神明宮好きの方にもおススメです(^^♪
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★「和田神社」
場所・ 新潟県新潟市江南区和田1379
創建・ 不明
竣工・ 天保14年(1843)か こま犬は昭和30年(1955)
構造・ 木造 瓦葺き 石造明神系台輪鳥居
祭神・ 穂須須美命
社務所・なし
最終訪問・ 2017.10
新潟市の内陸部の江南区、信濃川沿いの農村集落の土手下に南向きにあります
和田堤防バス停の下に鎮座し、境内は古木が多く、薄暗いです
「神社明細帳」(明治16年)に「中蒲原郡和田村字中村 無格社・諏訪神社」とあるそうです
創立年月は不詳ですが、穂須須美命を祭神とする和田村の一部の産土神でした
享和3年(1803)と天保14年(1843)の二度の再建の記録があるそうです
比較的大きな拝殿に「和田神社」の額が掛かっています
旧和田村は、明治8年(1875)に庚村と下和田村が合併して成立した村であり、当社(諏訪神社)は下和田の産土神です
合併前の庚村の産土神は神明宮(祭神は天照大御神)です
二社を合わせて和田神社と改称したのだそうです
『新潟市史』(資料編10民俗 I〈1991年〉)には、和田地区の神社として「神明宮」「諏訪神社」の二つをあげているので、合併されたのは最近のことと思われるそうです
(神明宮の旧跡は、和田地区の西のはずれ、和田公民館の横にある)
拝殿の中に「神明宮」「諏訪宮」の二つの額があるそうです
狛犬は昭和30年(1955)のものです
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こちらも川沿いの土手下にあり、こじんまりとして鄙びてひっそりとしています
やはりここも農村集落の水よけの神社という感じでしょうか
それと太陽と豊作を願う神様という感じで、定番な感じ
うっそうとして雰囲気がありますね
これらの信濃川沿いの神社は川に向いているのですべて南向きで、太陽の方向の南向きの基本に忠実のようですね
お諏訪様が多いですし、農村ばかりなのでやはり農耕の神様だから南が基本なのでしょうか
農村集落・鄙び神社・川沿い好きの方にもオススメです♪
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*神社のデータの参考サイト(© niigata-u.com)
リンクの仕方がわからないので、サイト名を表示しました。