~荻川地区 6社~
★「車場 八幡宮」「車場 神明宮」
場所・ 新潟県新潟市秋葉区車場1丁目
創建・ 八幡宮 寛永14年(1637)江戸時代
神明宮 寛永15年(1638)江戸時代
竣工・ 八幡宮 明和7年(1770)江戸時代 再建
神明宮 文化11年(1814)江戸時代 再建
構造・ 木造流造 瓦葺き 石造明神系両部鳥居
祭神・ 誉田別尊 天照皇大神
社務所・ なし
最終訪問・ 2017.10
新潟市の内陸部、旧新津市の秋葉区にあり、江南区との区境にある八幡宮は、JR荻川駅の北、小阿賀野川の土手下に、北向きに鎮座します
「神社明細帳」(明治16年)に「中蒲原郡車場新田字江内 無格社 八幡宮」とあるそうです
寛永14年(1637)の創立で明治11年(1878)に再建したといいます
祭神は誉田別尊で、車場新田の産土神です
明和7年(1770)に破壊し、翌年再建されたそうです
拝殿の左奥に小社が祀られていて、境内社にしては立派な鳥居を持ちます
寛永15年(1638)に創建された神明宮(祭神:天照皇大神)です
「明細帳」によると、文化11年(1814)の正月に破壊し、同年四月に再建されたそうです
「車場」という地名で小阿賀野川の横、という位置から、その昔は河川交通や街道の町だったのかも知れません
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車場(くるまば)といえば、子どもの頃に友人がいて、文通でこの住所をよく書いていたのですが、何十年後かに初めて訪れることが出来ました(当時は新津市)
周辺は古い農村と新しい住宅街の共存する地域で、やはり川が近くにありました(中央区に近く土地が安いので、最近では珍しく人口増加地域、鉄道の駅もある)
この神社には遊具もあるので、友人も子供の頃にここで遊んだかも知れません
境内には大銀杏があり、新潟市の指定樹木になっていて、これがご神木なのでしょう(上画像)
広めの境内ですが、日曜でも人がいませんで、静かな境内で鄙びた雰囲気が良かったです
近くに古い鉄道トンネルがあり、壁に煉瓦がむき出しなので、もしかしたら明治とかのものかも知れません
神社・八幡宮・神明宮好きの方にもおススメです(^^♪
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★「田島 神明宮」
場所・ 新潟県新潟市秋葉区田島58
創建・ 慶安元年(1648)江戸時代
竣工・ 古そう
構造・ 木造トタン葺き 木造明神系宗忠鳥居
祭神・ 大日孁貴尊 (天照大御神の別名)
社務所・ なし
最終訪問・ 2017.10
新潟市の内陸部、旧新津市の田島地区にある神明宮はJR(信越本線)荻川駅の南東500mに鎮座します
「神社明細帳」(明治16年)に「中蒲原郡覚路津新田ノ内田島字 イハタ 江端 無格社・神明宮」とあるそうです
鳥居の額には「太神宮」とあります
慶安元年(1648)、覚路津新田開発後に田島地区の産土神として創立され、祭神は大日孁貴尊です
鳥居からの参道は社殿の側面で、入口には石祠がありますが、不明です
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田島の住宅街の公園の隣にあり、日曜は子供がエアガンなどを打っている音がけっこう響いて騒々しいです
田島地区も古い農村と新しい住宅街が共存している地域です
境内はこじんまりとしていて、社殿も簡素です
神社・こじんまり・神明宮好きの方にもおススメです(^^♪
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★「結 道祖神社」「結 稲荷社」「結 猿田彦神社」
場所・ 新潟県新潟市秋葉区結48
創建・ 元和9年(1623)江戸時代
竣工・ 古そう
構造・ 木造、流造 瓦葺き 木造明神系両部鳥居
祭神・ 八衢比古命と八衢比賣命、宇迦魂命、猿田彦命
社務所・ なし
最終訪問・ 2017.10
新潟市の内陸部、旧新津市の結地区にある道祖神社は、JR(信越本線)荻川駅の南南東1キロ、能代川の左岸に東向きに鎮座します
「神社明細帳」(明治16年)に「中蒲原郡結新田字内畑 無格社・道祖神社」とあるそうです
水害を伝える記念碑 未来の住民への警告か
元和9年(1623)の創立で、結地区の産土神です
祭神は八衢比古命と八衢比賣命です
道祖神が集落の産土神として祀られるのは全国的にも珍しいとされるそうです
もしかしたら「道祖神」という神社名からして、能代川の横、という位置からしても昔は河川交通や街道沿いだったのかも知れません
「結」という地名は、縁結びの木があることだけでなく、人と人が「結」びつく、街道沿いという意味もあるのかも知れません
本殿は拝殿から離れて建っており、中間に橋が架かっています
本殿右の寄り添うような姿の二本の木は「円満の木」と呼ばれ、縁結びなどのご利益があるそうです
境内社が二社ある創立はいずれも本社と同時です
本社の左に稲荷神社(宇迦魂命)があります
庚申神社は猿田彦命を祀っています
道祖神があることから、街道沿いだったのではないか、という推測と、導きの神の猿田彦命が祀られていることからさらに街道沿いぽい雰囲気を感じられました
境内社 「庚申」
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結地区は川沿いの地区で、やはりこの神社も川を向いて建てられています
結地区には茅葺のそば店「善三郎」があり、ここでのランチの際に訪れてみました(1枚前の記事にあり)
大きめの神社で、集会所もあるので、日曜日は地域の方の集会があるようでした
周辺は江戸末期の茅葺が残っているように、古い農村集落のようです
やはりこういう庄屋があるあたりからしても何かしら重要な地区だったのかも
本殿も寺のように立派で橋付で、素敵な作りです
「結」という地名だけに、縁結びの御神木があるとことが、らしくて良いです
3社もここで祭ってあるので、お得な神社ですね
境内の入口には水害の被害があったことを示す石碑があり、ここもやはり水よけの神社でもあるんだなあと思いました
だって、すぐもう横は土手だから、、、
西日本豪雨から1か月、犠牲者の方のご冥福をお祈りいたします
大河や河川の多い新潟市も決して他人ごとではないです
稲荷・道祖神・猿田彦好きの方にもおススメです(^^♪
*神社のデータは(© niigata-u.com)を参考にしました。
リンクの仕方がわからないので、サイト名を表示しました。