★温泉街の裏手の通りに面したシンプル湯船の湯が熱い宿★
場所・ 新潟県岩船郡関川村高瀬温泉231-24
電話・ 0254-64-1251 予約は電話のみ
泉質・ ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
(低張性、弱アルカリ性・高温泉)
PH8 75度、湧出量 毎分362L かけ流し
開湯・ 1700年代 江戸時代
創業・
竣工・ 昭和から平成
構造・ 木造2階建て系
風呂・ 男女別内湯 1ずつ
料金・ 2食付宿泊 7200円から 観光、釣で料金変動
ビジネス 2食付宿泊 7000円から
立寄り 400円 11~16時くらい 要電話 *当時の御値段
最終訪問・ 2018.06 高瀬温泉街再訪 旦那が入湯
新潟県北部、山形県との県境にある清流・荒川の流れる関川村にあります
かつては米沢街道が通り、当時の宿場町・下関には今でも村の中心があり、出雲系の大蔵神社、重文の豪農・渡邉邸などがあり、見どころがあります
村には大蛇伝説(荒川の氾濫か)があり、今でも長いわら編みの大蛇が登場する「大したもん蛇祭」があるので、出雲とのつながりがここにあるかも知れません
荒川胎内インターより113号で関川へ この風景が迎える
この「関」川という地名、出羽と越後の国境だったからとも思います
「川」はそのまま荒川があるからで、関と川があるから「関川」なのかな、と
信州と越後の県境にも「関温泉」、岩手の県境にも「一関」、津軽との県境にも「碇ヶ関」、「関ヶ原」も県境にあるような、、、
江戸時代の国境の「関所」から来ているんでしょうね
関川村には清流・荒川の風景や、昔ながらの農村もあり、自然に溶け込む美しい風景を見ることができ、心癒される場所です
今、思い出してもなけるほど美しく感動しました
このように雄大な自然に囲まれますが、主要国道の113号沿いにあるので、アクセスもそこまで悪くありません
日本海東北道・荒川胎内インターより国道113号で、山形方面へ向かうと車で15分ほどで、高瀬温泉に到着します
高瀬温泉は関川村の温泉郷のうちの一つで、一番宿数の多い、主要な温泉街になります
300年ほど昔、朝日の昇るころ、幾度となく芦原から鷹が飛び立つ姿が目撃されたのがきっかけで発見された高瀬温泉
鷹瀬の湯や雲母(きら)の湯とも呼ばれ、庶民から親しまれてきた温泉です
温泉街のメインロードには数件の宿が軒を連ねますが、私が行った6月の土曜日の昼間でも温泉街を歩いているのは私だけ、、、
後は地元のおじいさんたちが、温泉街の端にある老人ホームでカラオケ大会をしているところがにぎわっているくらいで、、、
関川村は現在、人口5500人、高齢化が激しく、日本一、介護料金が高い村で有名でもありますが、こういう風に村の温泉街には老人ホームがあるので、温泉つきという意味では良いと思います
私が、2018年6月に歩いた温泉街もかつて旅館があったであろう、温泉タンクのある不自然な空き地や、閉館した大きめの旅館の前は資源ごみ集積所になっていたりと寂しい風景も
割烹や旅館の看板を出していた建物も、後で調べてみたら閉館していたり
近くの湯沢温泉も現在、営業している宿は一軒のみ、しかも女将は自分の孫との生活優先でやる気がない(立寄りしたければ共同湯へ行け、と失礼なことをいつも言われる・のちに洪水で廃業)、など関川温泉郷の今後が心配ではあります
これは2番手の雲母温泉にも頑張ってもらわないと
どうも関川の温泉は、一番奥の鷹巣温泉以外は普通で、そこまで印象に残るインパクトもなく、地味なところが目立たないので、記憶に残り辛く話題にも上りにくそうで、どうにかならないですかね
湯量が豊富でかけ流し率が高いので、その質の良さをなんとか使ってアピールできないものか、、、それも宿の人たちのやる気によるか、、、
そんな温泉街では、旦那とそれぞれ違う宿に手分けして立寄りしてみました
私は温泉街の入口にある「ニュー萬力」さん、旦那はこの「古川館」さんへ
私が立寄りした「ニュー萬力」さんはいつ電話しても、気持ちよく、立寄り入浴を受け付けてくれて、玄関にも「立寄り入浴やってます」と掲げてあるので安心です
「津野邸」 (外観のみ)
街道沿いに並ぶ 新潟県・文化財
高瀬温泉は共同湯がない代わりに、宿が気軽に立ち寄りを受け入れてくれ、しかも貸切率が高いところが良いです
「ニュー萬力」さんは、ドバドバかけ流しで、熱めの塩系の匂いがほのかに香るよい湯でした
浴室もタイル張りで、レトロで、浴槽も大きく、湯量の豊富さ、新鮮さが感じられました
2014年5月訪問 「かじかの宿 和らぎ荘」
その宿を出た後は、旦那のいる「古川館」まで一人で歩いて行き、途中の「薬師の足湯」公園で、足湯に入ろうとしたら激熱で入れず、、、(桂関温泉「ゆーむの足湯」はもう少し入りやすい温度)
その隣にある「えびすや旅館」さんにも電話しておいたので、ちょうど女将さんが、玄関にいたので「昨日、電話された方」と聞かれたので
「そうですが、女湯の浴室には今でも鯉が泳いでいる水槽がありますか」と聞いたら、「鯉も金魚も全滅中でいないのよ」とのことで、残念ながら見送りに
まあ、この宿はかけ流しでないので、まあ良いか
「えびすや旅館」さんの目の前には大きめで2014年にリニューアルした新しい「光兔の宿 あらかわ荘」さん、隣にも大きめの「高橋屋 観山荘」さんがあります
ここまで来ると温泉街の端になり、お宮があるので、そこを左に折れると温泉街の裏に出るので、そこから「古川館」さんへ
「古川館」さんは、以前に立寄りの電話をしたとき、「お昼の時間は湯を抜いて掃除して、その後に湯が溜まっているかどうか、タイミングによるので、当日の朝に電話してくれ」と面倒臭い(すみません)ことを言われていたため、
今日はもう、当日に現地へ行って直前に電話して、大丈夫だったら飛び込みで行く、という賭けに出ました
そうしたら、今回は運よく、今なら大丈夫、とのことだったので、旦那に行ってもらいました
今回は、湯が溜まってまだすぐだったのか、いつもそうなのかわかりませんが、湯が50度もあり、激熱で入れない状態、、、
なので、まずは水を投下し、湯もみ作戦で行こうとしたのですが、湯もみの最中にも足に激熱の湯が当たります
あまりに熱く、直接はやけどをするので、旦那は床にタオルを足との間に敷いて作業をしないとだめな羽目に
それでも当日、家に帰ってからも、足の裏が赤くて痛いと言っていました
HPにも「東日本大震災まで69度の源泉だったものが地震後、温度が上昇し、70度を超える湯を源泉井戸から直接引いています
風呂の蛇口で65度を超える温泉を、湯量を調節して入浴可能な温度に調節しています
但し、入浴時高温過ぎる場合は、良質の地下水をお客様のご希望で加水していただいています。」とのこと
湯自体は質の良いかけ流しの湯で、ほのかに塩臭がして析出にもあるように、成分の濃さが感じられます
でも無色透明で癖もないので、入りやすい湯です
浴室も浴槽が一つだけあるシンプルな造りで、湯好きにも良いのでは
浴後は肌がつるつるになり、塩系のペタペタが少しあります
何より旦那が宿から出てきたら、顔が汗だくだったのが印象的でした
あの那須の鹿の湯の48度より熱く、私は熱くて入れないよ、とのことでした
大女将さんの接客などは良かったようです
旦那の後にも立寄りの方が2人来て、宿の前にも「立寄り 400円」と看板が出ていたので、気軽に行けそうな感じでした
HPにも大きく「かけ流し」と出ているので、湯に自信がありそうです
高瀬温泉は立寄りができて、かけ流しの宿が6軒くらいあり、湯巡り好きの方にも楽しいと思います
共同源泉なので、そこまで違いはないかもですが、浴室の雰囲気や源泉からの距離も違いますしね
美味しいのでオススメの関川のそば屋
2人で1500円
この後は、雲母温泉に移動し、独自源泉でかけ流しの高台の宿「寿荘」さんへ立寄り、お昼は手打ちで美味しい「そば処 岩蔵」さんへ
御主人も人懐こい良い方でしたし、国道113号沿いでアクセスも良いです
そば大盛1000円、ミニ500円で、2人で1500円、玉子焼きや漬物、飲み物無料、とサービス良いです
その場でネットで調べて行ったのですが、正解でした
そば粉は、関川村産と各地のそばのミックスで、透明で星もあり、細麺でした
オープンは今の場所では2017年8月からと新店です
町歩き・湯巡り・そば好きの方にもオススメです♪