★国・重要伝統的建造物群保存地区、中部編★
引き続き、重伝建の町並、中部編の岐阜県、滋賀県です
中部は私もまだまだ行けてないところも多いので、抜けているところは調べてみて下さい
岐阜県は制覇したので、滋賀県で行けてないのは、彦根市の「河原町芹町」です(2016年指定と新しい、後出しやめてー)
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38.岐阜県白川村 「荻町(白川郷)」
2009年10月
岐阜県北部、飛騨地方にあり、富山県の五箇山との県境の豪雪地帯の山間にあります
ここも世界遺産として有名で、世界中から観光客が来る観光地ですので、説明するまでもないですよね
私が行ったときもPには観光バスや車が溢れ、大盛況でした
町並みの中のお寺も茅葺
町並みの中にはお土産店や温泉、民宿、食事処もあるのでテーマパーク化している一面も
自分はひっそりとした五箇山の方が好きだなあ
建物は同じく「合掌造り」の豪壮な古民家が軒を連ねます
個人的には新婚旅行の地としての思い出の地です
39.岐阜県高山市 「三之町」 2009年10月
40.岐阜県高山市 「下二之町 大新町」
2009年10月
岐阜県北部、飛騨地方の中心都市、観光地としても有名な高山の三町通りです
観光地としてきれいに町並みが整備されたそうで、さすがですよね
下二ノ町 と思われる奥の方の地区 (川の方が大新町)
個人的には新婚旅行で行って、金沢や白川郷から流れて来たYOUがたくさんいたことが印象的でした
街の成り立ち自体は主に江戸から明治時代にかけて、商人町として栄えた下二ノ町と、越中街道の名残を残す大新町地区からなります
41・ 岐阜県美濃市 「美濃町」 2012年4月
岐阜県南部、長良川沿いに栄えた「美濃和紙」で有名な町並です
江戸時代には幕府に和紙を提供し、幕府の書類などに使用されて重宝されたそうです
そんな美濃は和紙の富で栄えた商家が「うだつ」という防火壁を屋根の脇に拵えたことで有名です
これはとてもお金がかかり、家1軒は建つそうで、ここから「うだつが上がる、上がらない」の語源となったそうです
軒の揃った平入の町家が連なる風景はとても壮観で、町中に泊まれるうだつ付の旅館もあるので、気になるところです
次に岐阜南部に泊まるときはここもいいなあ
42.岐阜県恵那市 「岩村本通り」 2012年3月
岐阜県東部の「女城主の里」として有名な城下町です
今年のNHKドラマで、柴咲コウさんが演じていることでも話題ですよね
この「女城主」とは織田信長の叔母で、なかなかしたたかな女性で、家康にたいしてものらりくらりとうまーく対応をして平和に乗り切ったことで有名な頭の良い方だったそうです(女性という弱い立場を逆手に取って利用した)
町並みは城下の町並として、道沿いに商家が並び、いろんなお店が出ていて散策が楽しい観光地です
名物は長崎から伝わったというカステラだそうです
43.岐阜県郡上市 「郡上八幡北町」
2009年10月
岐阜県中央部の山岳地帯にある鮎と清流で有名な城下町です
町中に湧水があり、これを利用した城下の町造りが見どころです
ここの湧水は日本の湧水第1号として認められ「宗祇水」(そうぎすい)が有名です
そんな町並は全体にきれいに町家が残るのですが、中でも「北町」が重伝建に指定されているそうです
自分はそこまで北町を意識していなかったのですが、画像があるといいなあ
吉田川沿いの3階建ての古民家群
「いがわ小径」や山の上の昭和8年再建のお城も見どころです
夏に1か月も夜通し踊られる「郡上踊り」でも観光客が多く来ます
個人的には新婚旅行の地でもあるのが思い出です(ペットボトルを持参して水を汲んできた)
44.滋賀県大津市 「坂本」 2012年5月
滋賀県西部の県庁所在地、大津市の琵琶湖の北部にある寺院町です
ここは山の上にある比叡山を下りた老僧が里に寺院を構えて隠居をした場所として寺町が形成されました
坂本名物 「本家 日吉そば」
「穴太衆」(あのうしゅう)という石垣の技術集団が、寺院の石垣を作ったことで有名で、印象的な「穴太積」の石垣が見どころです
グルメは老舗のそば店もありますし、大きな神社もあるので再訪したい場所です
45.滋賀県近江八幡市 「八幡」 2012年5月
滋賀県中央部、琵琶湖の南部にある商業町です
ここは安土桃山時代に豊臣秀吉によって、商業町として作られ、当時から海外や全国で商売をした「近江商人」を多数輩出した町として有名です
近江商人は仕事で全国を天秤棒一つで駆け回る一方で、蓄えた富を地元の家に注ぎ、豪壮な邸宅を建てました
これが現代でも残る「近江商人の町並」です
現代でも近江商人が創業した企業が残りますし、メンソレータムの「近江兄弟社」はこの町で布教活動と建築家として活躍したヴォーリズが創業した企業です
彼の設計した教会や洋館は町中や全国にたくさん残っています
宿泊した町並みの中の宿 「八幡酒蔵工房」
個人的には町並の中にある「八幡酒蔵工房」という酒蔵を改装した民宿に宿泊して、歩いて銭湯の「いこい湯」へ行き、初めて関西の銭湯を体験できたことが印象的でした
46.滋賀県東近江市 「五個荘 金堂」
2012年5月
滋賀県南部、東近江市にあるひっそりとした農村集落です
近江商人の邸宅が公開されているので、観光地化されてはいると思うのですが、GWでも貸切状態でした
ここもまるでタイムトリップをしたような町並で、すぐにロケ地にも使えそうな町並です
近江八幡と同じく、商人の邸宅ですが、決して贅沢をせず質素倹約なシンプルな邸宅なのが特徴です
近江商人の商売は「売り手よし、買い手よし、世間よし」が基本です
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これで重伝建のまとめは終わりですが、126分の46しか行けてないですし、東はほとんど全部行っているので、西の残りが80くらいあることになります
これは大変だあ
それぞれの記事は各県の古い町並・洋館のテーマに詳しくあります
北陸、中部は世界遺産も出て来るところがすごいですね
世界にも認められた重伝建
美しい町並に観光客は集まります
これからも美しい日本の原風景を大切に、その風景を作り上げて来た人たちの想いを残す意味でも
町並・歴史・観光好きの方にもおススメです(^^♪