世界遺産 「ギザの3大ピラミッド・大スフィンクス」 カフラー王のもの
★エジプトとえばド定番の超有名なエジプト古代遺跡★
場所・ カイロ県カイロ市ギザ
成立・ 一説には紀元前1万年前 第4王朝
見どころ・ 3大ピラミッド 大スフィンクス像
最終訪問・ 2000.07
*世界文化遺産
エジプト北部、世界遺産としても有名なのはサッカラやギザのピラミッドですね
特にギザには三大ピラミッドと言われるクフ、カフラー、メンカウラーの世界遺産ピラミッドがあります
最大規模のクフ王のものは元は高さ146m、それでも現在は高さ137mもあります
「サッカラの階段ピラミッド」 カイロから30キロほどの砂漠
ギザよりも前時代に建てられた最古のジョセル王のもの
エジプトのクフ王は第4王朝時代の王様で、紀元前2500年頃に活躍した王様ですが、このクフ王の時代にピラミッドが次々に作られていきました
これまでの三王朝時代に作られたピラミッドとは形が違っていて、私たちが普通ピラミッドという場合、このクフ王時代に作られたものを言うのだろうと思います
その大きさや形はまさに芸術的で、均整がとれています
相当な測量技術がなければ、このような均整がとれたピラミッドを作ることは不可能だと思います
実際、当時の遺跡からは、たくさんの測量機器も発掘されているそうです
この人間の大きさでピラミッドの巨大さを計って下さい
クフ王は即位すると全人民が彼のために働くことを強要しました
こうして一時に10万人の人間が動員されて、3か月は休まず働かされました
奴隷に作らせた、という説がずっと有力でしたが、最近は農閑期の公共事業のような感じで待遇もそこまで悪かったわけではない、という説も聞きます
また、石を運ぶ道を造成するのもピラミッド工事に劣らず大工事で10年を要しました
全長923.5m、滑らかな敷石の表面には動物の姿が刻印されていたといいます
ピラミッドの工事は地下室部分が10年、本体はさらに20年かかり、各面は246.26mで、高さもそれに準じています
そして9.24mより小さい石は1個もないそうです
やはり当時はこれだけのものを作ろうとしたら、かなりの時間を要したのですね
「ギザのピラミッドとスフィンクス」 紀元前1万年前
この視線の先にはKFC 資料画像より
クフ王のピラミッドから、約350mのところにアラビア語で「ル・ホール(畏怖の父)」と呼ばれている大スフィンクスがあります
全長73mで、頭部は人間、体はライオンの巨像です
その顔立ちはクフ王を模しているという説もあり、王の墓守をしています
一説には紀元前1万年前からある、との説も聞いたことがあります
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私が子供の頃から憧れ続け、TVでエジプト古代文明をやれば夢中で見て、本でもそういった関連の本を読んで来て必ず訪れたかった場所です
本当は子どものときに父が連れて行ってくれる予定でしたが、事情で直前に行けないことになってしまい、そのときは父が一人でツアーに参加して行って来ました(王家の谷、サッカラのピラミッド、アブシンベル、ベリーダンスの記事も)
そのときから絶対にリベンジしたいと思っていて、その数年後に早くもチャンスがやって来たので早速駆けつけました(我ながらすごい行動力)
「ぼったくりラクダの親父たち」「ギザの3大ピラミッド」資料より
私が訪れたのは7月だったのでイメージ通りの暑い世界
でも、日本とは違い、砂漠の国なのでカラッとしていますが、直射日光が強烈です
ギザというのは巨大なカイロ市の丘の上にあるので砂漠の中にあるイメージとは違います
ギザまで向かうバスに乗っていると、さすがは大都市だけあって渋滞していました
「ギザの3大ピラミッドと内部」 資料より
内部に入ってしばらく行くと階段のある大回廊が現れる
現地に着くとピラミッドのある周りだけ砂地で、そのすぐ向かいのギザ村は舗装されて観光関係のお店が並んでいます
やはりこれが観光地の現実の姿で、砂漠の中にある神秘的なイメージとはほど遠く
地元の方も稼がないと生活があるのでわかりますがね、普通の観光地です
噂に聞いていた通り、スフィンクスの視線の先には「ケンタッキー」のカーネルおじさんがいました
私はここでWCに行きたかったので、ずうずうしくも商品を買わずに2階にあるWCへ直行
個室から出ると少年がいて、紙を売っていました
そして私が鏡で髪型などを見ていると、ニヤニヤしながらグーサイン(爆)
ここでチップなどを渡せば良いのかも知れませんが、よくわからないので、そのまま出て来てしまいました
町には使い捨てカメラを売っている店もあったので、カメラの数も不安だったため1つ買いましたがきっとかなりぼられていたのでしょうね
「ギザのぼったくりラクダ」にご注意
肝心のピラミッドの周りにはラクダを連れたアラブのおじさんたちが
このラクダに乗ってしまうと、ものすごい額を請求され払うまで下ろしてもらえないという話を聞いていたので遠めにスルー
得意の「センエン、センエン」と言って来ますが、相手にしてはいけません
ピラミッドに近付いて行くと近付けば近付くほど巨大なことがわかります
目の前に高層ビルがあるような感じで、これだけの高い建物を寸分の狂いもなく何千年と持たせる技術には信じられないものがあります
現代の技術なんて、日本のビルなんて寿命はせいぜい50年ということを考えるととんでもない数字です(洋館ビルとかヨーロッパはメンテをして何百年と持ちますが)
う~ん、やはりこれは宇宙人の仕業なのでしょうか
ピラミッドの一つ一つのパーツは目の前で見ると大きな四角の立体で、高さは3、4mくらいあると思います
上に乗ると高くて怖いくらいです
これをあれだけの高さまで積み上げるとは、、、
タイムマシンがあれば謎が解けるのですが、何でもインターネットでわかってしまう時代、多少は謎があった方が良いかな
でもやっぱりこの地に大地震がなかったこと、極度に乾燥した気候という幸運が重なったことも大きいでしょうね
「ギザの3大ピラミッドの夕暮れ」 夜の町の章も
今回はピラミッドの中に入れるというので入ってみることに
現在は中に入れないという話も聞くのでこれは大きなチャンスでした
中に入るとすごく蒸し暑くて暗くて狭い道を進んで行きます
こういう状態が得意でない方は無理だと思います
しかし、途中まで来ると天井の高い大階段がありこれが有名な、、、と思いました
私はここでアニメみたいに古代文明の末裔だったら、大好きなアニメ「ふしぎの海のナディア」みたいに神からの啓示があるのかなあなんて想像していましたが、もちろん何も起こらず(当たり前)
さらに進んで行くと小部屋があり、ここにがらんどうのクフ王の棺といわれるものがポツンと置いてありました
エジプト文明といえば壁画ですが、ここは壁画はあったかなあ
写真は残っていないのでわかりませんが
現地の親子と馬車も良い味を出している
外ではしっかりと記念撮影をしましたが、3つピラミッドが並んだ姿とスフィンクスの写真もなし
せっかく見に行ったのに、、、
夕刻の町に浮かび上がるピラミッドのシルエットの写真が撮れたので良かったとしましょう
ピラミッドのある夕景なんてかなり貴重なんだから
これに続くギザ村の夜の町はその章に
夜は光と日本語でスペクタクルショーが見られるので見た
エジプトに行ってピラミッドを見る、そして中に入るというのは私のエジプトに来た時の目標だったので夢を達成できて良かったです
数年越しのリベンジを、子どもの頃からの夢をかなえることが出来ました
一生忘れられない、大切な体験となりました
そしてここは私の初の海外での世界遺産観光になりました
古代文明・ピラミッド・世界遺産好きの方にもオススメです(^^♪