「清風亭」 昭和初期の金持ちが好きなスパニッシュ風
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地域の中に生きる渋沢栄一の記念文化財

場所・ 埼玉県深谷市大字起会110-1

竣工・ 大正15年(1926)

設計・ 西村好時

構造・ 鉄筋コンクリート造り平屋建て

様式・ スペイン風(南欧風)田園趣味 

公開・ 9~17時はてなマーク 無料 

最終訪問・ 2010.01

*埼玉県・有形文化財 

*安室奈美恵 「CAN YOU CELEBLATE?」PVロケ地

埼玉県北部、日本経済界の父・渋沢栄一の生誕地である深谷市にあります家
深谷市北郊の小山川べり、大寄公民館敷地に復元されたのは平成11年(1999)アップ
東京・世田谷の、もと旧第一銀行の所有地だった庭園にありました銀行

 

「清風亭」 外観 世田谷区より深谷市へ移築復元
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第一銀行は渋沢栄一(1840~1931)が創立者になりますアップ
誠之堂は大正5年(1916)に栄一の喜寿(77歳)を記念し、行員たちが資金を出し合って建てました¥
命名は栄一自身です耳

 

「清風亭」 窓枠 完全に昭和初期流行のスパニッシュ風


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そのあとを継いで2代目頭取についた佐々木勇之介の古稀(70歳)を記念し、10年後に建てられたのが清風亭ですアップ

 

「清風亭」 ホール PVのあの曲が流れて来そう
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どちらも大広間を中心にした西洋風の平屋で、行員専用のクラブハウスとして使われました音譜
ただし設計者が異なるように、趣や構造はかなり違いますパー

 

「清風亭」 窓のステンドグラス 
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清風亭は西村好時の設計で、彼は田辺の推薦で清水組に入り、のち第一銀行建築課長に就任アップ
銀行建築の第一人者とうたわれました銀行

 

「清風亭」 マントルピース 深谷の煉瓦製
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ところが平成9年(1997)秋えっ
さる私立学校が借りていたこの2棟を取り壊す計画が具体化、急きょ、市が乗り出して移築となりましたビル


「清風亭」 窓際の腰かけスペースだが座り禁止はてなマーク
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その昔と違って今は一般に公開され、展示会や懇談会にも場を提供しています音譜
PR用パンフレットにあるように、まさしく「地域に生きる文化財」に「生まれ変わった」のですべーっだ!

 

「清風亭」 天井の漆喰装飾レリーフ 左官の技が生きる
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渋沢栄一関係の洋館は東京都北区、長野県山ノ内町、そして生誕地の埼玉県深谷市に5棟ほど残っていて全部を回りましたあし
どの洋館もクオリティーやデザイン性が高く見応えがあります目
その中でもこれはスパニッシュの教会風でこれまた素敵ですラブラブ

 

「清風亭」 お手洗い まるで教会のような作り
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安室さんが結婚式の曲のPVを撮影しただけあり、マントルピースやステンドグラスがあり良い雰囲気ですラブラブ
現在は公民館のように誰でも無料で見学したり、何かのイベントに利用したりできるようですべーっだ!
これだけ素敵な洋館を使える自治体とはさすがは生誕地だけありますねラブラブ

洋館・スパニッシュ・教会好きの方にもオススメです(^^♪

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