史跡 「南砺市・井波・真宗大谷派・瑞泉寺、式台門」
式

 

豪壮な禅建築の井波・瑞泉寺は史跡、文化財

場所・ 富山県南砺市井波町

開基・ 1390年 綽如により(しゃくにょ)

竣工・ 江戸時代~明治18年(1809~1885)

構造・ 木造寺院建て

棟梁・ 加賀藩の拝領地大工である歴代・松井角平、柴田清右衛門

彫刻・ 京都の前川三四郎

料金・ 有料 8~17時くらいはてなマーク

最終訪問・ 2010.09 南砺市再訪

*史跡 *県・文化財

式台門 寛政4年(1792)

唐破風造りの式台門は、門扉に菊の紋章があり、勅使参向の際に出入りに使われるため、勅使門・菊の門ともいわれていますニコニコ

瑞泉寺は、宝暦12年(1762)の大火によって全焼しましたが、まもなく再建が進められ、寛政5年(1792)に式台門の立柱式が行われましたクラッカー

番匠屋記録では、棟梁は加賀藩の拝領地大工であった井波の柴田清右衛門がつとめ、彫刻は拝領地大工の北村七衛門(番匠屋9代)が彫ったとあり、井波彫刻の源流を示す名作の一つとされていますラブラブ!

 

扉の両小脇を飾る「獅子の子落とし」は、我が子を千尋の谷に落として育てるという、獅子の言い伝えを彫ったものですしし座
カエル股には人の悪夢を食べるという「莫」、虹梁上には「松に鶴」の彫刻等がありますクローバー

その洗練された構図と動的な表現は、山門(指定文化財)の正面唐狭間の龍を彫った京都の彫刻師、前川三四郎に習ったものだそうですニコニコ

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瑞泉寺の山門は門前町の突当りにあり山を背負ってそびえたつ姿は大変重厚感と存在感があり目立ちます目
真宗大谷派の建造物はどうしてこうも重厚で派手なものが多いのか、仏教建築は宗毎に特徴があって面白いです音譜

 

「井波の門前町」 瑞泉寺を背に夕暮れの産業町(記事)
井波 

ここは街道沿いなので車でも何回か通過したことあり


私が好きなのは日本の禅文化、和モダンにも通じる洗練された曹洞宗のものがかっこよくて良いですラブラブ
私はこの山門のすぐ目の前にある門前宿「東山荘」の2階の部屋に泊まり、夜と朝の山門を部屋から眺めてみるという貴重な体験をしましたニコニコ
なので参拝は朝一で人の少ないすがすがしいもので、とても良い経験ができましたラブラブ

 

瑞泉寺・門前旅館 「東山荘」 2階の正面に宿泊
東
2食1万くらいの井波彫刻の宿 昭和初期築(記事 )


瑞泉寺の山門は一見、飛騨の建築にもあるような白く塗られた雲のようなものがあり、これが全体を引き締めていますアップ

その周りには重厚な井波彫刻が隙間なく配され、この山門自体が芸術品です音譜
 

このときちょうど教授と生徒の方がいて、熱心に朝から勉強していましたメモ
これほど豪華なものなら確かに勉強になりますし、井波彫刻の町にふさわしい素晴らしい山門だと思いますべーっだ!

 

南砺市城端 「真宗大谷派・廓龍山・善徳寺 城端別院」 
泉

城端は織物産業の町 寺は1800年代築 (記事


2015年に北陸新幹線が来たので関東の方、必見です目
本堂の方は有料だったので見学しませんでしたが(門から中が見える)、かなり大きな建物でまるで背後の山のようでした富士山

 

平入の重厚な屋根を背負った本堂はこの地の豪雪に耐えうる、北陸らしい堅固な建物でした雪
この北陸特有のカッコいい重厚感、大好きです!!

 

国宝・重文 「曹洞宗・瑞龍寺」 高岡市  500円
国宝
加賀百万石の前田利常が1663年に創建 (記事)


山門の右側にある式台門はまるで京都にある豊国神社のような派手さで、新潟の隣で京都のようなものを見れて得した気分でしたラブラブ
 

写真左上の方から旦那に光が差しているのは寺方面からのパワーだと思いますキラキラ
ここはパワースポットでもあるようです音譜


9月頭に「おわら風の盆」が行われる富山市八尾「聞妙寺」

静かな山間の町で一晩中踊られる祭 街並みもすごい(記事)


富山県は新潟県の隣の県なのに新潟県とはまるで文化が違い、高岡「瑞龍寺」(国宝)、城端「善徳寺」、9月頭に行われる「おわら風の盆」で有名な八尾の「聞妙寺」といい

 

重厚な京都文化の建造物がある富山県は世界遺産の「五箇山・(記事) 」もあり建築好きには外せない県ですラブラブ


寺院・彫刻・建築好きの方にもオススメです(^^♪