「中山道・細久手(ほそくて)宿の宿場町」 両側にうだつが上がる
大

 

うだつの上がる170年現役の中山道の本陣

場所・ 岐阜県瑞浪市日吉町7905-1

電話・ 0572-69-2518(連絡は平日は18時以降に)

創業・ 江戸後期(1843年)以前設置「尾州家定宿本陣」

竣工・ 江戸後期(1854年再建)

構造・ 木造2階建て(本陣造り)和6室 17名 

風呂・ 貸切 内湯1(シャワー、カラン、シャンプー類あり)

料金・ 2食付き 9450円くらいから(座敷部屋はTVなし)

最終宿泊・ 2012.03

*国・登録有形文化財

 

「大黒屋」 1階 上段の間 床の間
黒部屋8


中山道・宿場の「細久手宿」は(ほそくて)海抜420mの山中にある、江戸から48番目の宿場で、東北から南西方向に緩い下り坂が一筋に延び、その長さは400m余りアップ
 

慶長5年(1610)に設置され、江戸後期の天保14年(1843)の記録によると、戸数65軒を数え、うち24軒が旅籠を営んでいましたホテル
その1軒が「尾州家定本陣・大黒屋」でした家

 

「大黒屋」 1階 箱階段 玄関室 左が上段の間
黒部屋6

細久手宿の本陣・脇本陣が手狭になり、他領主との合宿を嫌った領主尾州家が、問屋役酒井吉右衛門宅を「尾州家本陣」として定めたのが始まりでしたアップ

 

「大黒屋」の特徴は、軒はてなマーク付切妻造の2階建で両脇に本卯建が付きますクラッカー
尾張藩定本陣のため、宿場本陣や脇本陣に準じた格式となっていますキラキラ

                     *

 

「大黒屋」 1階から2階へ至る階段 回り廊下
黒部屋7
向かいが8畳間、こちら側が座敷と次の間 


玄関を入るとまず「式台」があり、それを奥に進むと「上段の間」がありますアップ
ここに至る途中の天井は敵が隠れられないように、2階まで吹き抜けになっています目
上段の間の奥には「書院造」の座敷があり、宿泊者はここで夕、朝食をとります割り箸

 

この書院もまた時代がかった立派な床の間で「狆(ちん)潜り」もある雅な空間となっていますラブラブ
この座敷の後ろに脱衣場と風呂があります温泉

 

2階へと至る階段は「箱階段」でその上で廊下が二手に分かれ、玄関側へ行くと8畳ほどの間がありこちらにはTVもありますビックリマーク

 

「大黒屋」 2階 座敷欄間 「コウモリのくりぬき」
黒部屋4
中国では幸福を示すモチーフで縁起の良いもの


しかし、この本陣では切腹したという伝説があり、どの部屋かはわかりませんが、霊感のあるひとなら分かってしまうかも知れませんひらめき電球
座敷と次の間の方には由緒ある「朝鮮通信使の書・負山抱海楼」や「佐藤一斎の書・一滴所」があり、梁には刀傷目

 

建具の障子腰板には絵図が残り、欄間には中国では「幸福」を表す「蝙蝠柄」のくり抜きがありますとかげ
奥の庭側の廊下には「隠し階段の間(茶室)」があり、何かあったときのための本陣らしい造りが見られます目


「大黒屋」 2階 座敷(居室) 角の障子腰板の絵 
黒部屋3
これも当時からのものなので黒ずんでいる


次の間の床の間は当時のままで壁紙が剥がれたりシミがあったりして、夜中は少し怖いですガーン
しかし夜中も宿の前を峠攻めの車が走り抜け、その音が現実を分からせてくれ、かえって安心しましたあせる

 

自分は霊感はないですが「切腹」のことが脳裏をよぎり、恐ろしくて全く眠れませんでした。。。チーン。。。
 


街道歩き・歴史・建築好きの方にもオススメです(^^♪

 

 

 

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