ローカル路線バスの旅企画について、元来であった太川陽介さんと蛭子能収さん時代(2007年10月~2017年1月)から田中要次さんと羽田圭介さんのZ(2017年3月~2022年8月)、髙木菜那さん(第3弾より牽引者に就任)のW(2023年7月からで初回と第2弾は赤江珠緒さん、第3弾までは三船美佳さんが出演)、対決旅(村井美樹さんと対抗する鉄道との対決旅は2019年11月から、河合郁人さん(初回のみ川﨑麻世さん)と対抗する陣取り合戦は2020年5月から、松本利夫さん(EXILE)と対抗する鬼ごっこは2021年1月から)など、これまで登場しました路線バスが放送当時はあったのが現在は路線バスの乗務員の数が足りなく、現状は平均年齢も年々増加し「入職者<離職者」という構図が成り立ち、こういう社会問題が全国的に広がり、その結果、路線系統の減便や廃止、路線経路の分割や統合、最終発車時刻の繰り上げなど、路線バスの乗務員さんの労働時間に見据えた対策を採らなければならないという非常事態にまで陥っています。
◎2025年を以てローカル路線バスの旅企画で乗車した路線バスの廃止や運行休止について
・国際東北グループ岩手県交通21系統一関前沢線(Classic第6弾、Z第3弾及び第17弾)(3月末を以て瀬原からイオン前沢の区間を廃止し、22系統一関平泉線区間の運行に短縮)
・JRバス関東水都西線(陣取り合戦第11戦)(9月末を以て廃止)
・群馬バス高崎安中線(Classic第22弾、Z第13弾)(3月末を以て運行休止)
・三重交通56系統松阪熊野線(熊野古道ライン)(Z第15弾)(3月末を以て廃止)
・長電バス牟礼線(Classic第18弾)(9月末を以て廃止)
・富山地方鉄道31系統猪谷線(Z第18弾)(9月末を以て笹津から猪谷の区間を廃止し、31系統笹津線区間の運行に短縮)
・富山地方鉄道71系統水橋経由滑川線(Z第13弾)(9月末を以て水橋から滑川市の区間を廃止し、72系統水橋東部団地線区間の運行に短縮)
・西鉄バス佐賀45番江見線(Classic第23弾、Z第8弾)(当初は9月末の廃止を2026年9月末に延長)
◎2026年3月末を以てローカル路線バスの旅企画で乗車した路線バスの廃止する予定系統
・京成電鉄茨城ホールディングス系列関東鉄道石岡営業所管内(2024年7月15日までの関鉄グリーンバス)の以下の路線
かしてつバス(2007年4月1日に鹿島鉄道廃線に伴う代替バス):玉造中学校前~鉾田駅の13.5キロメートル
石岡土浦線:ヒルズガーデン美野里~行里川入口、国府3丁目~千代田庁舎前、西山~清水南の3区間の計9.6キロメートル
鉾田水戸線(海老沢線):鉾田駅~城之内原の12.4キロメートル
鉾田水戸線(大和田線):鉾田駅~西三角の12.2キロメートル
以上の総計47.7キロメートル、82か所の停留所が消滅するなど、過去最大級の廃止される予定です。
◎高速バス・路線バスの廃止を行う予定系統
・北海道中央バス24系統山手中通線(2025年9月末を以て廃止)
・北海道中央バス小樽桂岡線(2025年9月末を以て廃止)
・北海道中央バス28系統岩見沢由仁線(2025年9月末を以て廃止)
・北海道中央バス90系統札江線(2025年11月末を以て廃止)
・北海道中央バス高速むろらん号(2025年11月末を以て廃止)
・北海道中央バス高速しゃこたん号(2025年11月末を以て廃止)
・東急グループじょうてつバス12系統簾舞小学校経由定山渓線(真駒内駅~定山渓車庫前)(2025年11月末を以て廃止)
・東急グループじょうてつバス南4系統真駒内線(真駒内駅~啓明ターミナル)(2025年11月末を以て廃止)
・東急グループじょうてつバス南64系統真駒内線(真駒内駅~札幌駅北口)(2025年11月末を以て廃止)
・北海道中央バス東62系統本町線(2026年3月末を以て廃止予定)
・北海道中央バス東17系統北光線(2026年3月末を以て廃止予定)
・北海道中央バス白57系統北郷本線(2026年3月末を以て廃止予定)
・北海道中央バス美83系統西岡美園線(2026年3月末を以て廃止予定)
・北海道中央バス麻39系統ひまわり団地線(2026年3月末を以て廃止予定)
・北海道中央バス白22系統川下線(2026年3月末を以て廃止予定)
・北海道中央バス白23系統北郷線(2026年3月末を以て廃止予定)
・北海道中央バス白24系統川下線(2026年3月末を以て廃止予定)
・北海道中央バス石狩線(2026年3月末を以て廃止予定)
・北海道中央バス厚田線(2026年3月末を以て廃止予定)
・北海道中央バスさんぽまち東部線(2026年3月末を以て廃止予定)
特に札幌管内を中心に最大規模の減便に加え、北海道中央バスは2026年3月末を以て過去最大級の11路線(札幌管内8路線、石狩市2路線、北広島市1路線)の廃止が決まっています。
・小田急グループ神奈川中央交通八07系統(相模湖駅~八王子駅北口)(2027年3月末を以て廃止予定)
・小田急グループ神奈川中央交通湖29系統(相模湖駅~高尾山口駅)(2027年3月末を以て廃止予定)
・小田急グループ神奈川中央交通野05系統(藤野駅~奥牧野)(2027年3月末を以て廃止予定)
・小田急グループ神奈川中央交通野08系統(藤野駅~和田)(2027年3月末を以て廃止予定)
・小田急グループ神奈川中央交通野11系統(藤野駅~やまなみ温泉)(2027年3月末を以て廃止予定)
・小田急グループ神奈川中央交通野12系統(藤野駅~やまなみ温泉~奥牧野)(2027年3月末を以て廃止予定)
・小田急グループ神奈川中央交通湖23系統(藤野駅~相模湖駅)(2027年3月末を以て廃止予定)
・小田急グループ神奈川中央交通三55系統(三ケ木~伏馬田入口)(2027年3月末を以て廃止予定)
・小田急グループ神奈川中央交通三55系統(三ケ木~東野)(2027年3月末を以て廃止予定)
・小田急グループ神奈川中央交通橋11系統(橋本駅北口~相模湖MORIMORI前)(2025年10月5日を以て廃止)
小田急グループ神奈川中央交通は津久井営業所所轄路線を中心に、相模原市緑区(旧津久井郡津久井町)三ケ木(みかげ)を拠点に2027年3月末を以て旧津久井郡相模湖町及び藤野町方面の全13路線のうちの11路線と過去最大級の廃止を行う予定です。
・アルピコ交通(旧川中島バス)73系統県道戸隠線(2025年9月末を以て廃止)
・アルピコ交通(旧川中島バス)128系統篠ノ井新町線(2025年9月末を以て廃止)
・アルピコ交通(旧川中島バス)26系統新町大原橋線(当初は2025年9月末の廃止を2026年3月末に延長)(2025年3月末に長野駅から善光寺大門の区間を廃止)
・アルピコ交通(旧川中島バス)27系統高府線(当初は2025年9月末の廃止を2026年3月末に延長)(2025年3月末に長野駅から善光寺大門の区間を廃止)
・アルピコ交通(旧川中島バス)74系統鬼無里線(当初は2025年9月末の廃止を2026年3月末に延長)
・富山地方鉄道31系統猪谷線(2025年9月末を以て笹津から猪谷の区間を廃止し、31系統笹津線区間の運行に短縮)
・富山地方鉄道71系統水橋経由滑川線(2025年9月末を以て水橋から滑川市の区間を廃止し、72系統水橋東部団地線区間の運行に短縮)
・富山地方鉄道21系統山田線(2025年9月末を以て長沢から山田中核型地区センターの区間を廃止し、21系統長沢線区間の運行に短縮)
・富山地方鉄道52系統不二栄町線(2025年9月末を以て山室中学校から高原町の循環路線を廃止し、52系統山室中学校線区間の運行に短縮)
・富山地方鉄道23系統熊野経由八尾線(2025年9月末を以て廃止)
・富山地方鉄道24系統堤防経由八尾線(2025年9月末を以て廃止)
・富山地方鉄道36系統成子経由八尾線(2025年9月末を以て廃止)
・富山地方鉄道40系統若竹町経由笹津線(2025年9月末を以て廃止)
・富山地方鉄道9系統、15系統、24系統北代循環線(2025年9月末を以て廃止)
・富山地方鉄道38系統坂本二区線(2025年9月末を以て廃止)
・富山地方鉄道39系統新保企画団地線(2025年9月末を以て廃止)
・富山地方鉄道51系統、61系統高原不二越循環線(2025年9月末を以て廃止)
・富山地方鉄道73系統荏原循環線(2025年9月末を以て廃止)
・富山地方鉄道76系統上飯野団地経由東高校線(2025年9月末を以て廃止)
・富山地方鉄道78系統ケアハウス経由済生会病院線(2025年9月末を以て廃止)
・富山地方鉄道90系統草島線(草島→富山駅前)(2025年9月末を以て廃止)
・富山地方鉄道高速城端線(2025年9月末を以て廃止)
富山地方鉄道は2025年9月末を以て高速路線を含め、過去最大級の17路線の廃止を行いました。
◎高速バス・路線バスの減便を行う予定系統
・新潟交通(2025年8月17日より31路線で平日2,560便→2,499便の61便、土曜1,645便→1,577便の68便、休日1,508便→1,439便の69便と過去最大級の減便)
・東京都営バス(2025年10月1日より運行委託を行っているはとバスを中心に19路線206便減便)
・関東バス(2025年8月4日より全日4路線、平日のみ3路線、土休日のみ2路線を対象に減便)
・小田急バス(2025年度より土休日を除いて約100便減便)
・国際興業バス(2025年10月16日より利用客数を見込んでの運行本数の変更・調整を実施)
・東急バス(2025年で総計76便減便)
・西武バス(2025年10月より2~4パーセント減便)
・富山地方鉄道(2025年10月1日より平日797便→741便の56便、土休日522便→492便の30便と過去最大級の減便)
・北海道中央バス(2025年12月1日より札幌管内を中心に平日53路線83系統228便、土曜42路線65系統244便、休日38路線59系統175便減便)
◎バス事業者の統廃合と営業所の閉鎖
・新潟交通観光バス(2025年3月末を以て津川営業所と下関営業所閉鎖に伴い、所轄の全路線廃止)
・京成バス東京(コーポレートカラーは花菖蒲)(2025年4月1日より京成タウンバス(葛飾営業所)から改称し、2026年4月1日より京成バス奥戸営業所、東雲車庫、金町営業所、江戸川営業所を編入予定)
・京成バス千葉ウエスト(コーポレートカラーは紅緋)(2025年4月1日より浦安市にある東京ベイシティ交通を本社所在地(千鳥営業所)とし、既存会社は市川市塩浜にある京成トランジットバス(塩浜営業所及び舞浜営業所)とし、その他、松戸新京成バスを松戸東営業所、船橋新京成バス鎌ヶ谷営業所(社名変更のみ)と統合し、2026年4月1日より京成バス市川営業所と松戸営業所を編入予定)
・京成バス千葉セントラル(コーポレートカラーは天色)(2025年4月1日より船橋市にある京成バスシステムを本社所在地(船橋営業所)とし、既存会社は印西市にあるちばレインボーバス(印西営業所)とし、その他、船橋新京成バス習志野営業所を習志野西営業所、千葉海浜交通を高浜営業所と統合し、2026年4月1日より京成バス新都心営業所、習志野出張所を習志野東営業所に改称、新習志野高速営業所、長沼営業所を編入予定)
・京成バス千葉イースト(コーポレートカラーは千歳緑)(2025年4月1日より成田市にある千葉交通本社を所在地とし、その他、ちばシティバスを新港営業所、千葉中央バスを千葉南営業所及び大野台営業所、千葉内陸バスを四街道営業所、ちばグリーンバスを佐倉営業所、ちばフラワーバスを成東営業所、成田空港交通を成田空港営業所と統合し、2026年4月1日より京成バス千葉営業所を編入し、千葉東営業所に改称予定)
・神奈川中央交通(2025年4月1日より神奈川中央交通東で営業所所在地の相模原、橋本、大和、厚木、藤沢の5か所、神奈川中央交通西で営業所所在地の平塚、秦野、伊勢原、津久井の4か所を吸収合併)
・福島交通と会津バス(2026年4月1日より福島交通と会津バスの対等合併を行い、福島交通を本社所在地及び既存会社とし、合併後の企業体制については以前の状態で営業維持を行う)
・徳島市の公営バス(2028年度を目処に全路線徳島バスに譲渡予定)
上記以外にも高速バスや路線バスの廃止や減便などが行われている事業者はあります。
詳しくは各バス会社の情報をご査収下さい。
見ての通り、2026年4月から労働基準法の大改革が施行されることに伴う過去最大級の路線バスの廃止や減便が相次ぐ可能性が極めて高い状況にあります。
①連続勤務日数は最大13日以内とし、これ以降は完全休暇の義務化
4週4休を2週2休に改訂
②法定休日の特定義務化
③退勤から次の出勤までの間隔を最小で11時間を超えることの完全義務化
④有給休暇の賃金算定方式を通常賃金方式に完全一本化
⑤つながらない権利のガイドラインの策定
⑥副業・兼業の労働時間通算ルールの見直し
⑦週44時間特例の完全廃止
以上の7項目を2026年4月1日より完全に行わなければなりません。
特に路線バスの乗務員は極めて少なく、上記の7項目を遵守するためにも、朝夕の通勤や通学の時間帯まで現行便数の最小25~50パーセントの減便を行わなければならず、更には第1便の発車時刻を最小60分の繰り下げ、最終便の発車時刻を最小60分の繰り上げ、採算が見合わない路線系統の廃止は避けられない状況にまで来ています。
存続のためには当然のことですが、事業側と利用者側のご理解、ご協力、ご配慮を賜わる以外、何も見当たらないということなのです。