娘を託し終え
病室に戻ると
看護婦
「赤ちゃんもう少ししたら戻ってきますからね」
そう言われた。
私
「赤ちゃん もうすぐ戻って来るって・・・」
「赤ちゃん来るのすごく嫌だな・・・会いたくないな・・・」
そう旦那に呟いた
ついさっきまで娘が亡くなっても
悲しいという気持ちも
むしろ感情自体無かったのに
今娘を見たら泣いてしまう。
間違いなく心が崩れ落ちる
そんな気がして
娘に会うのが
とても怖くて怖くてたまらなかった。
部屋をノックされカートに入った赤ちゃんを押し看護婦さんが入ってくる。
看護婦さん
「赤ちゃん帰ってきましたよ」
私
「ありがとうございます。」
赤ちゃんを見ると体はガーゼに包まれ
赤ちゃんの周りには沢山のアイスノンが置かれていた。
看護婦さん
「赤ちゃんの組織も取り終え、綺麗にしてますからね。あと今夜は赤ちゃんと一緒の部屋で過ごしますか?」
私
「ありがとうございます。赤ちゃんと過ごさせて下さい」
看護婦さん
「わかりました。ではもう少し赤ちゃん濡らしておきますね。また夜中に濡らしにきますね」
私
「濡らすんですか?」
看護婦さん
「濡らしておかないと赤ちゃんの皮膚同士がくっついてしまい、動かした時とかに皮膚が剥がれたりして赤ちゃんが痛い事になってしまうんです」
そう言いながら
濡れたコットンで優しく赤ちゃんを拭き濡らしていった。
生きている赤ちゃんならされない・・・
そう思うととても切なくなった
看護婦さんが部屋から出て行ったので
改めてちゃんと赤ちゃん見る
赤ちゃんは手より全然大きく
例えは悪いが
500のペットボトル位のサイズだった。
そして紙には432グラムと書いてあった。
生む前の予想では200グラム位と言われていたので予想より倍も体重があった事に
そこまで差があるなら
病気も誤診だったのかな?
なんて思う自分がいた。
赤ちゃんの顔は
所々赤くなっていたが綺麗な顔だった
手は組まれていた
そしてガーゼに包まれている体を見る
どこが病気なのかさっぱりわからなかった
そしてお尻・・・
分娩室で見た時はとても
小さく可愛らしい綺麗な
お尻だったが・・
帰ってきた
お尻には2センチ程切られた後があり
その傷は黒い糸で縫われ
とても痛々しかった。
私
「赤ちゃん抱っこする?写真撮ろうよ」
そう言って旦那に赤ちゃんを渡した
旦那は「可愛いね・・・」
そう言いながら赤ちゃんを抱っこし泣いた。
そして私も赤ちゃんを胸に抱いた
とても小さく可愛い我が子・・・
その命を生かしてあげれなかった事
失ってしまった事
今までずっとずっと抑えてきた感情が溢れ
声を出して泣いた。
ごめんねと言いながら泣いた
旦那も泣いた・・・
そして娘と初めての写真を一緒に撮った。
娘が生まれた記念の写真。
その夜は
旦那と私と娘(次女)
一緒の部屋で3人で眠った。
普通の出産後のように
娘と記念撮影しました。
続きます。


