河原忠之氏が、日本オペラは危機にある、とポストされてて、リアクション、コメントとも多数。

「....上に立つ者は、それを理由に、夢を目指す者、オペラを愛する者、に犠牲を強いてはならない」

などの思いきった警告もあって。
わかります、が....。

サラリーマン生活は激務で、オペラを楽しむ余裕はなかなかないものです。
わたしがオペラの実演に通うようになったのも、やっと、リタイア前後の頃からで。
それからの10年、新国立、二期会、藤原、日生、新宿、町田などなどにとどまらず。

スカラ、ウィーン国立、プラハエステート、ロシアサントペテルにも。ムーティのイタリアオペラアカデミー、ボローニャの日本への引越公演、METライブビューなどなど。いっぱい、観た、聴いた。で、もうわかったから。
悪いけど、もういいかな、って感じ、あります。

河原さんの嘆きはわかるけど、劇団四季や宝塚、あるいは海外ミュージカルの引越公演、等々と比べて。
二期会や藤原のオペラ、勝ってる? お客さん呼べてる?
っていうか、おれが、行きたいか? ってことだけど....。

この前DMCで飲んだとき、ニューヨーク帰りのメンバーが、ブロードウェイのミュージカル観て、おんなじ演目四季がやってるってハナシになって。
四季なんてサイテー、みたいに言ったの、おれには違和感あった。
もちろん四季のひと、42番街で踊れるようなひとたちじゃないよ。それはそうだ。
でもね、おれ、四季の実演何度か観たけど、いいって思ったわ。

毎年毎年、優秀な学生が、音大卒業してくるんだよね。
でも音大でても、オペラ歌えるとこ、日本にはないんだわ。かれらにはマーケットはないんだよ。かなしいことに。それが現実。

二期会も藤原も、テストして、合格者に二期会会員、藤原会員を名乗らせてるけど。
そういうビジネスモデルはもう“持続可能”ではないんじゃないの?

わからないけど。何か変革が必要なのかな? 或いは割り切りが必要なのか?
わからないけど。
でもオペラ、新国立、おれはもう少し頼しむよ。

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オペラはなぜ今の日本で衰退しているか。
色んな事情がもちろんある。
お金と時間が掛かる今の時代に最も逆行した芸術だという事もある。
かといって、上に立つ者は、それを理由に、夢を目指す者、オペラを愛する者、に犠牲を強いてはならない。
こんな時代だからこそ、人間性が試される。
こんな時代だからこそ、人間力、民度が試される。
上に立つ者は驕ってはならない。
常に下の者を庇い、矢面に立ち、犠牲になり、本当に大事な物を守らなければならない。今のオペラ界にはそういう人間はいない。

でも時代は逆行してはならない。
良くない事はなくし、良いものは残す、そして将来の日本のオペラを背負うわかものを育てる。

当たり前だが、それをしなかったツケが今来ているんでしょ。

ある意味、団体も、音楽大学も淘汰されて然るべきなのかも知れない。
そんな事を考えた1日だった。

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