【緑のある暮らしを楽しもう】
私の周りには、
常に緑がありました。
子供の頃から、ずっと。
おじいちゃんは菊を育てる人でした。
母はお花の好きな人でした。
実家は、花の鉢植えがあふれかえっていました。
それが普通で育ってきて、
緑のない生活は考えられないくらい、
当たり前で、
今、私の家にも緑がたくさんあります。
私の大好きな窓辺。
小さなものでも、
家の中に緑があるだけで、
空気が変わるんです。
グリーンイメージ国際環境映画祭の記事でも少し書きましたが、
昔の人は、
森や木を大切にしてきました。
木や森、山に宿る神様や、
精霊と語らってきました。
そして、木を切りつくすことなく、
必要な分だけ
分けてもらう、そういう感覚でいたのだと思います。
日本には、
八百万の神がいて、
自然の中に神様がいると、
そういう信仰をしてきた国です。
経済大国になって、
利益だけを追い求めてきた
高度成長期で、
そういう感覚はだんだん失われてきたけれど、
まだまだ日本人の心の中には根強く残っているのだと思っています。
山から、地球から、緑を奪うだけでなく、
緑を取り戻そうと行動している方もたくさんいます。
私たち一人一人、
大きなことはできないかもしれない。
でも、植樹祭なんかがあれば、
子ども達と一緒に木を植えてもいい。
庭のあるおうちを建てるなら、
ぜひ、木を植えて欲しい。
共働きだから、手入れの楽な木がいいとか、
子供が木登りできる木がいいとか、
実のなる木で、虫がつきにくい木がいいとか、
相談すれば、
それぞれのライフスタイルにあった
木を選んでくれる庭士さんだっています。
これからの人が、
将来の夢を描くとき、
例えば、
そういう庭士さんになるのだっていい。
山を手入れしながら、
間伐材を利用して家を建てるような
建築士になってもいい。
持続可能なエネルギーで暮らせるような
提案をできる技術者になってもいい。
汚れた水をきれいにする人になってもいい。
そういう想いを持った若い人たちも、
実際に、だんだん出てきているのは
嬉しいことです。
そんな彼らを応援するのでもいい。
一番小さなことで言うなら、
身近に小さなグリーンを置くこともいい。
観葉植物を一つ飾ってみる。
お水をあげ、
植物とつながってみる。
きっと優しい気持ちになれるはず。
植物をすぐ枯らしちゃうんだよね～っていう人がいます。
でもね、あきらめずに、
育ててみて欲しい。
最初は、
例えばニンジンや大根の上をお皿に乗っけて
水につけてあげることから始めてみてもいい。
じきに葉っぱが出てきます。
植物の生命力は、
実はすごいんです。
そんな植物の生命力を感じてみて欲しい。
植物がうまく育つようになるころ、
あなたの家にはいい空気が流れているはず。
植物が気持ちよく生きていける場所は、
人にとっても気持ちのいい場所だから。
子ども達と暮らす家に、
どうぞ緑をおいてください。
緑を身近に感じる子育てをして欲しい。
地球の未来は、
そういうところから変わっていくと信じています。