戦争と日々の暮らしの幸せを伝える絵本 | 子ども達と自然に暮らそ!

子ども達と自然に暮らそ!

十和田で耳つぼジュエリーのおうちサロンをする傍ら、
子育てがラクに楽しくなるように、
自然食、自然療法などを取り入れながら、
子ども達との自然な暮らしを提案しています。

今朝の『とと姉ちゃん』では、

「戦争中の暮らしの記憶」を編集するお話でしたね。

実は、この本、

「保存版」として、今でも手に入れることが出来ます。

内容は当時のものそのままに、

付録として、この本を読んだ方からの感想をつけて編集してあります。

 

写真に付された文章は、

きっと花森安治さんの文章なのでしょう。

文章を読み終えた時、

涙がほろほろとこぼれ、

しばらく号泣してしまいました。

だも、泣いているのは私ではないという不思議な感覚。

私の中のDNAなのか、

前世の記憶なのか、

分からないのだけれど、

どうしようもなく涙が止まらなくなってしまいました。

 

中三の英語の教科書でも、

『A mother's lullaby』(母の子守歌)という単元があります。

 

広島で、大きな爆弾が落とされた後、

一人の女の子が、見ず知らずの小さな坊やを背負い、

子守歌を歌っているお話がありました。

坊やは亡くなり、女の子は子守歌を歌い続ける。

おおきな木がそれを見ていた。

という、おおきな木の視点で書かれたお話。

 

授業中に泣きそうになってしまいます。

 

でもね、

やっぱりこういうことは、

語り継いでいってほしいものだと思います。

 

ただの残酷な悲しい物語としてだけでなく、

戦争は、日々の大切な暮らしを奪ってしまうものだということ、

日々の暮らしの中にこそ、

幸せがあるのだということ。

 

そういうことを改めて、

子どもたちに伝えていくことは、

必要なことだと感じます。

 

それには、

絵本はとてもいいツールとなります。

 

 

戦争に関する絵本ではないけれど、

紹介したいのがこの二冊。

 

「世界中のこどもたちが」は、

新沢としひこさんの作詞、中川ひろたかさんの歌で、

子ども達にもお馴染みの歌ですが、

きらきらした子どもたちの姿の写真絵本になったもの。

「世界中のこどもたちが、

一度に笑ったら、何か世界が変わるんじゃないだろうか?」

というつぶやきから生まれた歌。

日々の幸せが、

ここにある、

そんな写真絵本です。

 

「きぼう」は、

災害、テロ、暴動、

いかなるときでも、

そこには希望があるということ。

この世界は、

ときに悲惨なことも起こるけれど、

生きていく価値のある素敵なところで、

救いの手を差し伸べてくれる人はたくさんいるんだ。

必要な時には声を上げて泣き、

何かに腹を立てることも、

生きていく上では欠かせない感情。

生きてさえいれば、そこには希望があると、

伝えている写真絵本。

 

『きぼう

それは、だれかに たいせつにされてると知ること。

じぶんにもたいせつなひとがいると

知ること』

 

『きぼう

それは、ささやかなことに

かんじるしあわせ』

 

もう一つ、

読み聞かせで良く読む絵本。

「あしたは月曜日」

 

 

阪神大震災の後に描かれた絵本で、

しょうもないお父ちゃんと、

子どものやり取りが、

ただただ楽しい絵本なのだけど、

ありきたりの日常が、

どんなに幸せなことかということを

考えさせてくれる絵本。

3、4年の中学年に良く読みます。

 

他にも、中学年向けには、

「ぼくがラーメンたべてるとき」

 

僕がラーメンたべてるとき、隣の子があくびして、

そのまた隣の子はバイオリン弾いて、

その隣の町では・・・
そのまた隣の国では・・・
 

と、地球の裏側にいる子にまで想いを馳せる絵本。

 

「ぼくのこえがきこえますか」

は、田島征三さんの迫力ある絵で、

ずんと、胸に響いてくる絵本。

 

「8月6日のこと」

は、長谷川義文さんの楽し気な絵でありながら、

だからこそ、重いテーマでも重くなりすぎず、

たんたんと読める絵本。

 

高学年向けには、

ちょっぴり長いおはなしでも。

 

「大砲の中のアヒル」は、

戦いをどうすれば止められるか?

そのヒントが詰まった絵本です。

 

「いわたくんちのおばあちゃん」は、

泣かずに読むのが大変な絵本です。

「ぼく、せんそうせんけえね。」

心からそう思える絵本。

 

「約束」

は、読み聞かせで読んだことはないのですが、

戦時中の絵描きさんのことをテーマの絵本で、

戦死した画学生さんの絵を集めた『無言館』(長野県)を作るまでのお話。

『無言館』は、

生きたい、生きたい、

もっと絵の勉強をしたい、

戦地に向かうぎりぎりまで絵を描き続けた画学生たちの

夢と希望の美術館。

 

 

いろんな切り口で、

戦争について語ってほしい。

悲しく重い話は、

教科書でもやるでしょう。

でも、

日々の暮らしのありがたさや、

幸せを改めて感じることもまた

大切なこと。

 

 

今日はそんなことを改めて書きたくなって、

絵本を紹介してみました。