にちようびの森 | 子ども達と自然に暮らそ!

子ども達と自然に暮らそ!

十和田で耳つぼジュエリーのおうちサロンをする傍ら、
子育てがラクに楽しくなるように、
自然食、自然療法などを取り入れながら、
子ども達との自然な暮らしを提案しています。

今日は旦那様の投稿をそのまま引用します。

写真は、絵本とは関係ないけど、

子ども達が遊んできた様子です。

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はたこうしろうさんの絵本とっても大好きです。

でもこの絵本は他の自然シリーズとちょっと違って、

とっても切なくなります。

にちようびの森/ハッピーオウル社

¥1,404
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子ども達のあそびの環境が、

どんどん変わっていく様子が描かれています。



水がきれいで、生き物もたくさんいる 

みんなの大好きなあそび場だった川。



ところがある日、

工事が始まり川の水がにごり、

あそべなくなってしまいます。


そこでみんなは、たんぼの横の小川へあそびに行きます。



ところがある日、

小川にふたがされ、あそべなくなってしまいます。


そこでみんなは、田んぼへあそびに行きます。



ところがある日、

たんぼは宅地になり、あそべなくなってしまいます。

そこでみんなは、雑木林へあそびに行きます。



ところがある日、

「このはやしでむしをつかまえてはいけません。

いきものをたいせつにしましょう」という看板が立ち、

つまらなくなってしまいます。

そこでみんなは公園へあそびに行きます。



ところがある日、

たくさんの大人がやってきて、

「大声をだしてはいけません、

水であそんではいけません、

あぶないので木に登ってはいけません、

小さい子の邪魔にならないようしずかにあそびましょう」

と注意されます。


そこでみんなは、行くところがなくなり、

家の中でゲームをしてすごすようになります。

ゲームはたのしい。時間はあっという間に過ぎていく。

でも、ときどき走り出したくなる。


そんなある日、お父さんが、

「あしたの日曜日、森に行ってみるか?」と誘います。


にちようびの森で、

葉っぱや草や土のにおいを嗅ぎ、

大声をだして、

生き物をつかまえて、

泥んこになって、

木登りをして、

川遊びをして、

草にねころんで、

思いっきりあそぶ子ども達。







 



子ども達にとって何が大切か、

子ども達に大人としてどんな未来を残したいのか、

覚悟を問われている気がしました。

近所の人が困るから、

汚れるから、あぶないから、

しずかにしなさい・・・

子ども達はどうしていいか分からない。


大人が子ども達の未来の選択肢を狭めるようなことはしてはいけない。


未来を生きるのは子ども達だけど、

その舞台をつくるのはまだ私達大人の役目。

子ども達にどんな未来を手渡したいですか?

少なくとも、選択肢のたくさんある未来を残したい。

だから自然を大切にしたいし、

生き方のレパートリーを増やすことにつながる

子ども時代の原体験を大切にしたい。

そして何より、

それを受け止めてくれる、

大人のぬくもりのまなざしを大切にしたい。

自分が子どもの頃は、

自分で選んで自由な場所で自由にあそんでました。

でも、それが今、

大人の都合でかなわなくなってきたのであれば、

気付いた大人が「にちようびの森」をつくらなければと思いました。

本当はあそびって自発的なものなのに、

大人が場所をつくって、連れて行って、

見守って、場合によっては有料だったり、

そうしないとあそべなくなっている現実もあるというのは

なんだか悲しくなります。

でも、子ども達が子ども時代を

あそびきらずに大きくなってしまうことの方がもっと悲しい。

いきいきとあそぶ子ども達、

本当に輝いているんだもの!

その姿を見て、声を聞くことに、

幸せを感じるのです。

「にちようびの森」とは、

大人のあり方ではないかと思います。


きょうも目の前にいるこの子達の笑顔を大切にしたい。


私達がこの子達の「にちようびの森」になろう。