益田ミリ『世界は終わらない』 | 流れに任せて雑然と

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日々の出来事や読書について、雑然と綴っていきます。

量的にも質的にもそれなりにプレッシャーのかかる仕事をしているなぁと思う。


もちろん、自分よりも厳しい環境にある人なんて、数限りなくいるわけで、むしろ自分は周囲には恵まれている方で、甘えてはいられない。


プレッシャーのかかる仕事とは、責任とやりがいのある仕事であって、そんな会社生活を送れていることは、素直にありがたいと思っている。


普段は日々の忙しさに追われているので、深く考えることもないが、時々ふと我にかえるかのように、「あれ、自分は何を目指して働いているんだっけ?」というような思いが、頭の中に出てくることがある。


・・・少なくとも。


「出世」というベクトルを強く意識したことはないはず。


昇格や昇進に全く興味がない、と言ったら、それは嘘になる。昇格や昇進をすることで、仕事の責任が増し、やりがいも広がって行くわけで、充実した仕事をするためには必要な気がする。


じゃあ、「人よりも早く」とか、「人よりも上へ」とかいうような向上心は、僕はほとんどない。


誰かとの競争や比較に気持ちを向けると、とても疲れると思うから。


自分の仕事をしっかりやっていて、それが評価されてステップアップできれば良い。


だから、第一に考えるべきは「いかに仕事をしっかりやるか」であって、その結果が評価につながれば嬉しいかなぁという感覚。


そんな価値観でやってきたし、これからもそうありたい。


一応、そういったことを目指して働いているつもり・・・しかし、時に違う声が自分の中に顔を出す。


同じ会社の同年代の人たちで、緩い環境の中、自身のプライベートの時間も大事にしながら、それなりに評価もされて、というのを見ると・・・


これはおそらく、「隣りの芝生は青く見える」というやつで、仕事の量や質を客観的に比較できているわけじゃなく、ある種の「嫉妬」から生まれるマイナス感情であろう。


「こんなことを考えてちゃダメだよなぁ」と思いながら、「良いよなぁ」とも思ってしまう。やはり自分はまだまだ未熟なんでしょうね。



益田ミリさんのマンガ『世界は終わらない』。


32歳の書店員・土田くんが、日々真面目に仕事をしながら、ふと人生について考えを巡らせるお話。


凄く地味な話だけど、何だか心が温まり、ちょっと泣ける。


自分の日常を、ちょっと冷静に俯瞰する自分がいる。


これで良いのかな、でもこんなものかな、他の人よりマシかな、いやマシってちょっと違うよな・・・


そんな思いが駆け巡る。


親しかった叔父さんの死や、人との出会い、書店の仕事における小さなチャレンジを経て、土田くんは日々の繰り返しの中で、人生についての自分なりの答え(のようなもの)を見つけて、物語は終わった。


うん、良い本ですね。


40歳になったばかりの夏、正直最近の仕事にお疲れモードだった中で、出会えて良かった。


繰り返し読んで、僕も僕の答えを探そう。


世界は終わらない (幻冬舎文庫)/益田 ミリ
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