長らく勘違いしてきた事実に、昨夜気付いた!
・・・そんな大したことではないけど、「小学生の頃に思い込んだまま今日まで」っていうのに感慨深いものがありますなぁ。
昔から卒業式でお馴染の唱歌『仰げば尊し』の歌詞。
思えば いと疾(と)し この年月
このフレーズ。
「いと疾し」というところ。今まで漢字で見たことがなかった気がする。それ故の勘違いというか・・・
僕は何故か、「いととし」を「愛しい」という意味で理解していた。
小学生の頃に、卒業式で歌うために覚えて以来ずっと。
学校生活を振り返って、この年月が何と愛しい日々であったことか。卒業するに及んで実感するっていうイメージで。
でも、昨夜この漢字を見て、全然意味が違うことに気付く。
「疾し」は、字の通り。「疾風の如くあっという間」、要は早いということ。
思えばあっという間の年月だった。「いと」は「とても」ということですね。前後の文脈からしても、この方が意味が通るし。
うーん、勘違いって恐ろしい。気付いてよかったです。
昨夜のNHK「SONGS」は、卒業ソング特集。過去に放送された中から、卒業をテーマにした名曲3曲が取り上げられていた。
森山直太朗『さくら』。
アンジェラ・アキ『手紙~拝啓 十五の君へ~』。
松任谷由実『卒業写真』。
どれも良い曲で、実際に中高生と一緒に歌ったパフォーマンスも素晴らしくて、少しホロリとしました。
その中で、アンジェラ・アキさんが曲の冒頭で『仰げば尊し』の1番を歌い、テロップで歌詞が出てきて・・・というわけです。
そんな勘違いに気付きつつ、やはり『仰げば尊し』って名曲だと思った。
明治時代につくられた歌詞で、言葉も時代感も古いけれど、普遍性がある。
まあ、僕自身が卒業式で歌ったからだろうと思う。この歌を通して、卒業する時に思ったこと、見ていた景色、香り、温度感・・・そういう記憶が呼び起こされるのだろう。
小学校の時なんかは、卒業式に向けて何度も練習したけれど、高校はせいぜい予行演習が1回あったぐらいで、ほぼぶっつけで歌ったけど。
何だか覚えていますね。やっぱり「高校の卒業」は特別で、最も歌詞と重なる部分が多い気がして。
小学校の卒業は、田舎の僕らの場合はほぼ全員同じ中学に進むので、友達と離れ離れになることもなく、あまり「卒業の実感」はなかった。
中学校の卒業は、高校はバラバラになるので何となく寂しさはあった。
そして高校はそれ以上。
「友達と離れ離れ」って言うのが大きかったわけではなく、地元を離れて上京することを決めていた僕にとって、「この空間と離れる」ということに、卒業式で初めて実感したのだ。
遠くに行くこと。大げさに言えば、この時に人生が変わって行くような気がした。
もちろんその先に希望はたくさんあったけど、これまでの時間はとてもとても大切で・・・そんな寂しい気持ちが「いととし」を「愛しい」と思い込ませたのかも・・・
卒業ソングは良いですね。
卒業当時を思い出すと、否応なく初心に帰る。
ここのところ忙しくて、綱渡りのような日々を過ごしており、正直疲れもあったけど、「頑張ろう」という強い気持ちになれました。
この春、卒業される全ての皆さんの輝ける未来を心からお祝いしたいと思います。
最後に、『仰げば尊し』の歌詞を書きます。そして、明日からまた頑張ります!
仰げば尊し 我が師の恩
教えの庭にも はや幾年
思えば いと疾し この年月
今こそ 別れめ いざさらば
互いに睦し 日ごろの恩
別るる後にも やよ 忘るな
身を立て 名をあげ やよ 励めよ
今こそ 別れめ いざさらば
朝夕 馴れにし 学びの窓
蛍の灯火 積む白雪
忘るる 間ぞなき ゆく年月
今こそ 別れめ いざさらば